ギャラリーと図書室の一隅で

読んで、観て、聴いて、書く。游文舎企画委員の日々の雑感や読書ノート。

後藤充展「色見本ー表面性」3月18日から

2023年03月16日 | 游文舎企画









長岡市在住の写真家・アーティスト後藤充さんの作品展が始まります。
後藤さんは田中一光デザイン室などに在籍した後、カメラマンとして国内各地の様々な仕事に携わっています。その一方で1984年には来日したヨーゼフ・ボイスと対話する会を主催したり、中西夏之氏と親交を結ぶなどしてアートシーンに関わってきました。
今展では写真を重ねた上に油絵の具で着彩し、透明のレイヤーを作りだした幻想的な奥行きのある作品や、油彩・アクリル・顔料などを自在に塗り重ね、画材と自由に遊ぶようにして作られた作品が並びます。展示にもランダムな空間を作り出し、偶然性を取り込みながら、観る人の想像力も駆り立てます。集中的に制作された作品の数々は、無作為のように見えながら、色彩やマチエールの探求へとつながっているのです。
26日まで。20日休館。作家在廊日 18、19、21、25、26日
ぜひご高覧下さい。