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ギャラリーと図書室の一隅で

読んで、観て、聴いて、書く。游文舎企画委員の日々の雑感や読書ノート。

「野中光正」展 22日から

2022年10月21日 | 游文舎企画

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いずれも混合技法、門出和紙、60,8×45,6 cm

10月22日(土)から、野中光正さんの個展が始まります。矩形で構成された抽象的な画面に、様々なタッチで筆が加えられた作品が並びます。すべて日付をタイトルとした作品を作り続ける野中さんですが、豊富なバリエーションに驚かされます。野中さんは東京浅草生まれ、在住。1989年から91年まで、旧高柳町(現柏崎市高柳町)に移住、紙漉きを学んでいます。今展ではすべて門出和紙を使用、切れのよい構成と穏やかな色彩が、和紙の風合いと見事に調和しています。参考作品として1970,71年に描かれた下町のスケッチ群(複製、画集より)を展示しました。コンテの力強い線と巧みな風景描写は具象・抽象といった区分を軽々と超えていきます。日々の日記のように作られる野中さんの作品もまた、世界を抽象=抽出すると同時に、イメージと光を凝縮しているようです。








赤穂恵美子展「光の刻」9月24日から

2022年09月22日 | 游文舎企画
様々な技法と色で染め分けられた繊細なグラデーションと、切れ味のよい抽象的な構成。水や大気に覆われたような豊かな色面に光が宿ります。新潟市在住の赤穂恵美子さんの世界をぜひお楽しみ下さい。

階段を上ってすぐ、2点の大きなタペストリー。そしてギャラリーにも大きなタペストリーやパネル、さらに詩情豊かな小品も。











赤穂恵美子展は10月2日まで。9月26日(月)休館。

「夏の庭2022」薄暮イベント

2022年08月08日 | 游文舎企画




遊観遊音さんが、8月7日4時半からと、6時半からの2回公演をしました。いずれも藤棚の下で、一回目は祭りをテーマにさまざまな民族音楽を思わせる音、最後は日本の祭りでノリノリの演奏を見せ、2回目は打って変わって、地の底、水底からの地霊を思わせる声を響かせながら、聴く人を異界に引込みました。夕日に染まる空を背景にその多彩な音色を存分に聴かせてくれました。



2回の公演の合間に茅原登喜子さんが三歳の娘さん・つむぎちゃんと共に、公開展示をしました。観客のお子さん達も加わり、カラフルな木片を展示? 散らかしているだけ? と興味津々見ている内に、思いがけずにすてきな配置に納まっているのでした。

そして日没後の7時半、上空に半月が雲間に現われては隠れる頃、丹羽洋子さんの登場です。こちらではうまく写真が撮れなかったので、丹羽さんのHPご紹介します。

https://akamomo.hatenablog.com/entry/2022/08/08/114850

幽玄さを増した、むしろ「舞」といいたくなる動き。静かに目覚めた体がゆっくりと地に足をつけていくようで、たかはし藤水さんの竹のインスタレーションの中で、自然との対話をしているようでもありました。

お知らせ:夜7時まで開場しています。日没と共にお楽しみ下さい。