ニュースを見て都心の積雪に驚いた。当地も車には積もっていたものの、朝からの陽射しにあっさりと解けてしまった。
都心で暮らす次女から足元に気をつけるようにとメールが来たときには、雪の気配は何もなかった。それでも寒さは一級品で、風も強くないのに冷える。
殆ど家で読書生活をしているが、今日は美術講座の前に、お友達とヨーカドーでサンドイッチとコーヒーのランチをした。
美術講座;ルネサンスの藝術家列伝ーマニエリスムの巨匠たちー ポントルモ
講座のはじめに講師がこの画家をご存じの方は?と聞かれた。パラパラと手が挙がった。講師は「マニアックですね!」と・・・笑った。こんな講師が好きで何年も通っている。
ポントルモ:ヤコボ・ダ・トルモ (1494~1557年)本名はヤコボ・カルッチ。エンポリ近郊のポントルメ(ポントルモ)で生まれ、フィレンツェで没す。アルベルティネッリ・ピエロ・ディ・コジモ、次いでレオナルド・ダ・ヴィンチに師事したと考えられている。1512年にはアンドレア・デル・サルトの助手となる。ヴァザーリによれば、ポントルモは温和で礼儀正しい人間であったが、極度の人間嫌いで、終生孤独で一人暮らししたとされる。ただ弟子のブロンズィーノだけは家族のように親密であったようである。マニエリスムの藝術家はとにかく奇人、変人との人間性が指摘されるが、ポントルモもそうした気質を感じさせられるユニークな画家である。
名前も初めて聞いた画家だったけれど、奇人、変人、ユニークな画家として、作品を見て講義を聞いてそれなりに楽しい時間だった。ただ前半の一時期、満腹感と室内の暖かさで我慢のできない睡魔が襲ったのは私だけではなかったようだ。
帰途の道路できれいに咲いた水仙を見つけた。