ふかごろうキリスト教神学日記

キリスト教の神学について、ふかごろうが学んだことを記して行こうと思います。

宗教改革時の神学的発展

2006-06-01 12:13:27 | キリスト教神学入門
<今日読んだ箇所>
「キリスト教神学入門、A・E・マクグラス著」:108~109頁

<宗教改革時の神学的発展>

○神学の資料

宗教改革主流派の関心は、新しいキリスト教の伝統を打ち立てることではなく、既存の伝統の刷新・修正でした。
ルターやカルバンは、キリスト教神学が聖書の基づくものであると主張して、聖書への回帰の必要を説きました。
「聖書のみ」という標語が改革者達の特色となりました。

聖書に基づいていることが証明出来ない信仰の事柄は、排除されるか、誰をも拘束しないものとされるべきと主張しました。
また、教会における聖書の公式の位置が新たに強調されるようになりました。

○恩恵論

宗教改革初期にはマルティン・ルターの個人的問題意識が支配的でした。
ルターは、自分の言葉に耳を傾ける人々に信仰義認の教理を説きました。
「どのようにして、恵み深い髪を見出すか」という問い、また「信仰のみ」という標題が、西ヨーロッパ世界に広く響き渡りました。

○サクラメント論

1520年代までに改革者たちの間では、サクラメントは神の見えない恵みの外的しるしであるという理解が確立していました。
この理解がサクラメントと義認論との結びつきを生み出しました。
改革者達とカトリックの間で、サクラメントの数と本質について激しい議論が起こりました。