60歳からの眼差し

人生の最終章へ、見る物聞くもの、今何を感じるのか綴って見ようと思う。

グーグル携帯

2009年07月24日 09時03分38秒 | Weblog
先週、携帯電話を新しい機種に買い換えた。
最近使ってみたいと思っていたのはソフトバンクのタッチパネル形式のアップルの「iPhone」である。
しかしドコモからソフトバンクに変えるには、法人契約で面倒な手続きが必要で諦めていた。
最近の広告でドコモから同じようなのタッチパネル形式のグーグル携帯が発売になったのを知る。
「インターネットを持って外へでよう、ケイタイするGoogle!」のキャッチフレーズに引かれてしまった。
子供の時からメカニックなことが好きだったから、そうなコマーシャルを見ると欲しくて仕方がなくなる。
早速、ドコモショップへ商品を見に行き、説明を聞いてみることにした。

当初、こちらで勝手に考えていた機能内容と違っていて、この携帯ではiモードが使えないという。
したがって今までのiモードのアドレスが使えなくなり、新たにGメールを設定する必要があるらしい。
他にiモードのホームページを見たり、テレビ電話、ワンセグ、お財布携帯機能、着うたなど、
同じドコモからの発売なのに、電話番号以外共通のものがほとんど未対応だそうである。
携帯は電話とメールだけしか使っていなかったから、このことはさして苦にはならない様に思った。
魅力的なことはグーグルのインターネット検索が使え、グーグルマップやユーチューブなども簡単に
使用できるようになるらしい。メールはGメールというグーグルのフリーメールを利用することで、
PC上のGメールと同期するから、PCでも携帯でも同時に見ることができるようになるという。
機種2年間継続条件で3万円引き、ポイント何千円分か分を使って結局2万8千円であった。
気持ちの中では多少の迷いはあったが、買おうという気で来ているから、やはり買ってしまう。

買ってからが大変であった。全く新しい仕様のパソコンを覚えるような感じの手探り状態である。
旧の携帯と新の携帯とで、フォーマカードを差し替えながら併用して使い、1週間が経過した。
やっと今週になってアドレス変更の通知メールを皆に送ることで、けじめをつけた。
その間3回ほどドコモショップに行って使い方を聞くことになる。7月10日に発売されたばからか
ショップの店員もほとんど使い方は理解しておらず、その都度センターに電話し確認していた。
やはり、それだけ今までの携帯との操作手順の違いが激しいのであろう。それは国内で進化した
国内標準とグーグルが目指す世界標準との考え方の違いがあるからなのかもしれない。
今までの携帯との根本的な違いは、メールの送受信内容もカレンダーのスケジュールの内容も
全てグーグルのサーバーの中にあり、私は携帯端末でそれを呼び出し操作するのである。
だからPCでも同じものが見れ、常に携帯とPCとが同期しているように感じるのである。

完全にマスターしたわけではないが、今までの携帯とのプラスマイナスは以下のようである。
マイナス
・軽く触るだけで画面がクルクル変わり、自分がどんな誤操作をしたのか、理解不能におちいる。
・電話メールの着信音設定の音も何種類かを選ぶことができるのだが、すべて英語の記載である。
・タッチパネルに現われるキーのスペースが小さいから、隣のキーを触ってしまい誤入力しやすい。
・パソコン画面の内容が携帯の画面に縮小されるため、文字が小く、老眼間近の私には少し辛い。
 (携帯のメール画面での文字の大きさの変更は不可能とのこと、このあたり改良の余地あり)
・メールの転送の時、送信相手のアドレスを入れる時はアドレス帳が使えないから直接入力になる。
 (アドレスの文字を直接打ち込むことは現実的でなく、この機種の最大の欠点であるように思う)
・ストラップを付ける穴がないために、ワイシャツなどとの留めができず、落としやすくなる。。
・携帯電話にメモ機能がないため留守番電話は月額315円の有料でしか使えない。

プラス
・購入時点から、予備の電池パックがついているため、消耗が激しいタッチパネル式でも無理がない。
・5.5x11センチ程度で、厚みもなく、従来の携帯よりコンパクトになった感じである。
・今までの携帯に比べ画面が大きく、縦横自在でメール等のスクロールの頻度が少なくなる。
・慣れて指が思うように動くようになれば、従来の小さなキーボードを打つより快適な感じがする。
・キーを打って操作するより、文字が出てそれをタッチする方が全体的にはスマートで快適である。
・カレンダー機能があり、それがPCのグーグルのカレンダーと同期しているため、PCに打ち込んだ
 予定内容が携帯でも確認できる。
・携帯でグーグルマップが簡単に使え、住所を打ち込んでの検索、ルート検索等が容易にできる。
 又ストリートビュー、航空写真も手軽に見れるため、散歩の時などは地図を持たずに歩ける。
・今まで携帯では使えなかったデジタルオーディオが使えるため、2重に持ち歩く必要がなくなった。

携帯を持ち始めたのは何年前からだったろうか?始めて持った携帯から今回で6台目である。
最初がNEC、次が東芝、そしてソニー、富士通、シャープ、そして今回はグーグルの携帯である。
メーカーによって操作方法が異なってくるので、買い換えるたびに取扱い説明書を読んで覚える。
それは私にとっては苦になることはなく、反対に未知の領域に入るようなワクワク感も伴ったいた。
しかし、だんだんに歳をとってくると、その操作を覚えることや、説明書を読むこと自身が億劫になる。
今回はそれに加えて、ドコモ式の操作とは異なるアメリカ仕様であるためた完全に勝手が違った。
そんなことからこの一週間は自分の理解力の悪さと衰えに苛立ち、時に吐き気を催すほどであった。
「歳を取るとはこういうことなのだろう」そんなこと実感させられた今回の機種変更でもあった。

歳とともに頭脳も体力もそれぞれに機能収縮が起こって行くという。物覚えが悪くなり、不活発になり、
しだいしだいに怠惰(たいだ)になって行く。そんな自然の流れを思い知らされたようにも思う。
食い止める方法はないのだろうか?少しでも進行を遅らせないだろうか?どうすればいいのだろう?
たぶん楽な方法などありはしないだろう、結局自分に負荷をかけ続けるのが一番の方法なのだろう。
頭が痛くなっても、吐き気がしても、やはりあきらめずに挑戦し続けるしかないのかもしれないと思う。
携帯で、手帳代わりにスケジュール管理をする。地図を検索する。ルートを検索する。時刻表を使う。
辞書を使う。音楽を聴く。最新のグーグル携帯を自在に使いこなしてみよう。
私に残っている数少ないメカニックに対しての興味。そんな興味を維持し続けることも老化防止に
なるのかもしれないから。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿