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菅首相退陣の内情

2021年09月04日 08時15分28秒 | 政治

9月3日菅首相が次の自民党総裁選に出馬しないことを明言し、退陣が決定した。コロナ感染の失政で遅すぎた退陣であるが、マスコミは政局報道で右往左往している。今は政局なんかに力を入れてやるタイミングではないのに、マスコミもコロナ問題そっちのけで、政局を追いかける始末である。一月万冊では、ジャーナリストの佐藤章さんが取材でわかった退陣に至る内幕について、詳しく解説してくれているが、マスコミでは多く語られていないため、大変興味深い。小泉氏が菅首相のことをベタほめしていたが、違和感を覚えた。菅さんはいろいろ仕事をしてきたのに評価されていないなどと言っていたが、小泉氏も随分レベルが下がってきた感がある。退陣の最大の原因は、小泉氏を幹事長に抜擢しようとした菅人事が全く受け入れられず、幹事長人事に失敗したことのようである。これで、小泉氏の涙も理解できる。

菅さんは、もともと政権を放り投げた安倍政権の単なるつなぎであったはずであり、その実力からして、暫定政権である自覚を失い、続投しようと色気を出したことが敗因である。トップに立つ人ではないと誰しもが思っていたはずであり、コロナ対策の失敗も得意の強引な人事権で乗り切ろうとしたことが裏目に出た感じがする。もっと早く退陣すべきであったが、遅きに失した。

総裁選には河野氏が出馬する可能性が高く、その勢力地図からほぼ次期総裁に就任することは確定的であるようである。立候補者が乱立する可能性もあるが、河野氏と岸田氏とでは、人気度が違うので、圧勝する可能性が高い。岸田さんはいつも貧乏くじを引いている気がするが、それが実力である。河野氏もワクチン接種でボロが出た印象もあり、発信力はあるが、若干奇人、変人の部類に入るので、危険性もある。河野総裁のもとでは、総選挙で野党が自民党に勝てる可能性は少なくなったものと思われる。菅さんであったら、野党が大幅に議席を伸ばすことも期待されていたが、これで政権交代の可能性も消滅したような気がする。

河野首相のもと、日本のコロナ対策を抜本的に組み替えないと来る第6波には打ち勝てない恐れがある。菅首相退陣の最大の理由はコロナ対策の大失敗であることから、退陣は当然の帰結である。菅さんは、総選挙でも落選する可能性もある。安倍・菅政権は、感染研ムラにメスを入れず、感染研の専門家の言いなりに対策を講じてきたのが大失敗の原因である。世界のコロナ対策とは全くかけ離れた日本独自の対策にこだわり、感染拡大を招いてしまったので、新政権では、コロナ対策の抜本的見直しが必要である。真の専門家の意見を聞き、新たな対策に大いに期待したいところである。

一月万冊の考察(9/3): https://youtu.be/Xbn1NDFTyOA

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