浪漫飛行への誘(いざな)い

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品川区とジュネーブは姉妹都市

2020年12月21日 19時29分13秒 | 宗教

家のすぐそばに江戸六地蔵(1708年鋳造)でも有名な品川寺があるが、そこに歴史的価値のある梵鐘がある。寺名は、「ほんせんじ」と読むが、810年に空海が開基したとされる真言宗のお寺で、数奇な運命をもつ梵鐘の繋がりで、品川区とジュネーブ市は、友好都市関係にある。この梵鐘は、1657年に鋳造されたもので、鏡面には6体の観音像が浮き彫りされ、観音経一巻が陰刻されている。

この梵鐘は、日本美術品の代表の一つとして1867年のパリ万博及び1871年のウィーン万博に出展されたのを最後にその所在が不明となっていたが、1919年にジュネーブのアリアナ美術館にあることが判明し、1930年に品川寺に返還されることになったものである。そのため、この梵鐘は「洋行帰りの梵鐘」と呼ばれている。

この梵鐘の返還が縁で、品川区とジュネーブ市は友好都市関係を結び、その象徴となっているのが、青物横丁から品川シーサイドまでの大通りが「ジュネーブ平和通り」と名付けられ、品川シーサイドの広場にはジュネーブのレマン湖ほとりにある花時計を模して、2003年に花時計が設置されている。この梵鐘は普段は立ち入り禁止となっているが、大晦日には除夜の鐘を突くことができる。毎年、鐘を叩き、縁起のいい「かね(鐘)もち」のお餅をもらうことが大晦日の年中行事となっているが、今年は、残念ながらコロナ禍で中止が決定されている。

写真は、梵鐘と花時計(下)

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