10月1日、会社のOB組織が主催する三浦雄一郎さんの講演会を聞きに行ってきた。場所が家から自転車で5分のところなので、気軽に出かけた。三浦さんと言えば、プロスキーヤー・冒険家としてマスコミでも有名な方であるが、「攻める健康法」という演題での興味深い講演であった。現在、86歳になられるが、33歳の時に富士山直滑降スキーで話題になり、70歳、75歳、そして80歳と3度のエベレスト登頂に成功したり、いまだ持って現役で活躍されている。
講演で自分史についていろいろ語られていたが、冒険の裏では、怪我や病気の連続で、60歳すぎにはメタボリック症候群に悩んでいたとのことである。特に、晩年は、ドクターストップがかかるほどの怪我や病気をもろともせず、次から次へと新しい挑戦を行ってきたようである。最近では、今年1月に南米のアコンカグア登頂を目指しながら、体調不良で登頂を断念したことが話題になった。今は、90歳でのエベレスト登頂を目指し、準備を重ねているとも語っていた。
講演を聞いていて感じたことは、生きがいを持つことにより、身体も若返ることができる。人生と向き合い、目標を持つことにより元気に明るく生きる工夫と努力が必要である。医者になんと言われようと自分で直そうという強い意志があれば、怪我や病気も克服できる。まさに、攻める健康法かもしれない。三浦さんといえば、セサミンのテレビコマーシャルでも有名であるが、元気な先輩たちを見ているとこちらも元気が出てくる。
何年か前に、岩手県の北上市で行われたマスターズのアジア陸上競技選手権大会で100mを好タイムで走り抜けた104歳の選手に大いに元気をもらったことを思い出す。マスターズ競技の世界では、お年寄りが皆元気で、70代、80代の選手が多数活躍しており、60代はまだまだ鼻たれ小僧といったところである。今や立派な年寄りの仲間に入りつつあるが、三浦さんを見習って、前向きに攻める挑戦を続けていきたいと思う。