花浄土鹿児島

鹿児島の花や風景、祭りなどを巡るブログです。
(季節の花、吹上浜、桜島、霧島など)

7年ぶり爆発的噴火 新燃岳 2018/03/06 (鹿児島)

2018-03-07 00:34:47 | 霧島連山
3月6日(火)午後、霧島連山の新燃岳で爆発的噴火が発生しました。
夕暮の噴煙を撮影するため16時前に出かけたものの、幅広い火山灰の帯に阻まれてうまく撮影できませんでした。

霧島に順次近づいて撮影した画像を以下に掲載します。

16時1分 鹿児島市緑ヶ丘町から 右に桜島 左は新燃岳の火山灰


風向きは北から北東、霧島連山は画面外左側方向です。鹿児島市にもわずかながら火山灰が飛んできました。桜島はおとなしく、殆ど煙が出ていません。

16時53分 鹿児島空港北側の茶畑から 霧島連山方向


16時55分 同じ場所から火山灰の流れていく南西方向


新燃岳から幅広い火山灰の帯が流れてきて、日差しを遮っています。霧島方向からジェット機のような連続音が聞こえました。

17時13分 霧島市牧園町から 中ほど奥は市役所牧園支所


火山灰の雲が広がっていますが、道路に火山灰は目立ちません。ジェット音も聞こえず、車も普通に走っていました。

17時29分 県道沿いの広場から霧島連山方向


近くの渓流音にかき消されているのか、ここでは新燃岳のジェット音は感じられませんでした。

17時41分 霧島市丸尾地区から見えた噴煙


噴煙が上がり新燃岳の位置が判りました。あまり勢いのない噴煙でやがて火山灰の帯に紛れてしまいました。道路には少し火山灰が付いていました。

新湯交差点 高千穂河原方向へは通行止め


えびの高原方向へは通行できますが、高千穂河原方向は通行止めになっていました。道路には粉状の火山灰が積もり、靴底にへばり付きました。近くの旧有料道路料金所跡の作業倉庫前に軽トラックが一台止まっていた以外は、15分間ほどで通過車両が3台。

18時ちょうど 新湯展望台から新燃岳方向 左下は獅子戸岳


この日の鹿児島市の日没は18時19分。夕日に照らされて噴煙が不気味に色付いていました。ここから新燃岳までおよそ3km、噴火に伴う轟音の合間には、ドドドーンという爆発音や、バリバリ、ガキッと大きな岩がぶつかるような音がします。噴煙に隠れて山体は見えず、今にも噴石が落ちてきそうな恐ろしさでした。2011年の大噴火ではすぐ近くに噴石が落下しています。

2011年1月26日の噴火 新湯から撮影 山麓に山火事発生


2011年1月26日に経験した噴火よりも今日の活動は弱いように感じました。噴煙の色が薄く、火口から噴石が飛び出しているような感じではなく、大きな焚火がくすぶっているようでした。薄暗くなっていく新燃岳方向に火は見えませんでした。

18時45分 日没後 霧島岩崎ホテル南側から南西方向の空


霧島神宮方向へ移動して高千穂牧場付近から夜間撮影の予定でしたが、周辺は火山灰が積もり通行止めとの情報もあり断念しました。

画面外左奥には鹿児島空港があります。今日は多くの便が欠航したとのこと。2011年の噴火では風向きが殆ど北西で、激しい噴火は1月26日から27日で実質収束しました。2月1日には大きな爆発で霧島市側のホテルで窓ガラスが破損する被害が出ています。

今回の噴火は3月1日から連続しており、3月6日に爆発的噴火が発生しました。長々とくすぶり続けるのか、ある程度で終息するのか、あるいはさらに活動が激化するのか気がかりです。

<追記>
3月7日 フジテレビめざましテレビニュースから引用


3月6日の爆発状況です。気象庁が韓国岳に設置している監視カメラ画像です。多量の噴煙が画面右側の鹿児島空港方向に流れています。噴火が継続していたので、風下側から近づいても火山灰に阻まれて様子が判らないのも当然でした。夜には火口のマグマが噴煙を照らし出す火映現象が出ているようでした。
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春を楽しむ 藤川の梅 2018/03/04 (鹿児島)

2018-03-06 15:19:34 | 
3月4日(日)は春の日差しに恵まれました。
薩摩川内市水引町、射勝神社での次郎次郎踊りの後は東郷町の藤川天神に立ち寄りました。

射勝神社近くの臨時駐車場横の椿


途中で見かけた寒緋桜 手前はスモモ


スモモの花


旧藤川小学校近くの梅


青空に白い雲が美しい


畑仕事に精出す人があり挨拶して言葉を交わしました。95歳とのことですがとてもお元気でした。背後の梅は明るい日差しに包まれ、白い雲がゆっくり流れる空模様。白梅が枝先を離れ空の雲に溶け込んでいくような美しさでした。

藤川天神 西郷どんと愛犬ツン


周囲の梅は大半が蕾のままでした。日曜日で多くの人が訪れていました。親子連れやリア充のカップルも多数見かけました。藤川天神(菅原神社)は学問の神様、受験生らしき姿もありました。

曲がりくねった梅 モノクロ


咲きそろうと見事ですが、開花はまだ先のようです。

梅ケ枝餅の店には列が


16時を回りお土産の品を買い求める人の姿がありました。

参拝の親子連れ


社殿前の緋寒桜は今が見頃、メジロが遊んでいました。日は西に傾き参拝者の影が伸びてきました。

臥竜梅はまだ2~3分咲き


例年開花が遅い藤川の梅、今年は特に遅いようです。満開は来週末頃でしょうか。天気に恵まれた一日でしたが翌3月5日(月)は未明から雷雨となり鹿児島にも春一番が吹きました。いよいよ春本番です。
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春を楽しむ 次郎次郎踊り 2018/03/04 (鹿児島)

2018-03-05 17:21:11 | 祭り・伝統行事
次郎次郎踊りは薩摩川内市水引町で毎年3月の第一日曜日に開催されています。
今年は天候に恵まれて例年よりも多くのカメラマンが集まりました。鹿児島市の最高気温は22.7度、阿久根市では25.4度まで上がりました。

溜池横で人形たちが出迎え 以下の画像は3月4日に撮影


この日は薩摩川内市内の他の2神社でも同様の田園農耕劇が演じられています。
10時から高江の南方神社で「太郎太郎踊り」
13時半から久見崎町の諏訪神社で「次郎次郎踊り」

祭りの案内紙をもらいました


踊りの内容を説明した紙を頂き、以下に一部を引用しました。

社殿裏で進む準備 14時8分


踊りの重要アイテムを準備中です。下げた鉄鍋には焼酎が入っています。火のついた太い薪を肩に担ぎ、時には放り投げて害虫を焼き払います。ここでは見物人は害虫に見立てられていますので火と煙で追われることもしばしばです。

消火器も準備


田の神様お祓い 14時14分


神社守の原田さんから口上
「東を向いてもゆーらゆら、西をむいてもゆーらゆら、秋の稲穂もゆーらゆら、倒れた千条」

見物人を虫に見立てて子供たちが木の枝で追い払う 14時35分


暴れ牛を使って田を耕す 14時45分


カメラマンの足元にも火が迫る 14時50分


テチョはタバコで休憩 14時53分 テチョ(亭主、父親、主人、親父)


演者は目元以外は顔を隠し無言で動き回るので不気味です。マイクで踊りの進行案内があり、見物人は暴れ牛と火が近づいたら避けるよう注意があります。

見物人はここでは害虫ですから容赦なく火と煙で攻め立てられ軽い悲鳴が上がります。火傷やケガをしない程度に注意が払われていますが、昔はもっと荒っぽかったそうです。

この日は日差しが強くて木漏れ日での明暗差が大きく、演者が走り回るため画像のブレが多発。火のついた薪が近づき、私も何度かのけぞりました。

この後お産直前の嫁女(ヨメジョ)がテチョに会いに田圃へやって来ます。
待ち焦がれたテチョは嫁女と抱き合い、嫁女は子供(モミが入った袋)を産み落とします。喜んだテチョは子供を抱きかかえてはしゃぎ、踊りは終わりました。

ラッカセイとモミ、餅が撒かれて祭りはお開き 14時56分


今回は野焼きと牛が暴れる場面で動画を撮影できました。境内のざわめきが入り動きもあり良い記録ができました。ブレ画像の多い静止画よりもはるかに記録性があり楽しい撮影でした。今年も豊作でありますように。

天気が良かったのでこの後、東郷の藤川天神に立ち寄りました。
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リモートコード made in japan 2018/03/05 (鹿児島)

2018-03-05 14:24:30 | 日記
3月5日(月)鹿児島は未明から雷雨となりました。
暖気が優勢になり間もなく春本番を迎えます。今日はカメラのシャッターリモートコードの話題です。

ニコンリモートコードMC-30A


使い始めて2年を過ぎ動作が不安定になり、時々次のような症状が出ます。

1 ボタンを押してもシャッターが切れない

2 一度に2回シャッターが切れる

3 シャッター半押しが作動せずオートフォーカスが作動しない

リモートコードでのシャッター回数が10万回を超えているので買換えることにしました。

不安定の原因は?

一般的に故障しやすいコード接合部は異状なし


フェライトコアでコード内配線の接触不具合発生か






フェライトコアの締め付けが強すぎてコード内配線に不具合があるようです。締め付けられた部分を軽く引き伸ばして使うと動作がある程度安定します。そもそも、製品自体に問題があるらしいと今朝になって気付きました。

アマゾンでの評価に心当たりが・・・

同じものを買い換えようとアマゾンで製品カスタマーレビューを念のためチェック。評価の低いものの中に純正品ではないとの書き込みがありました。

10ピンターミナルの取り付け指標が塗装されておらず、小さな矢印が凸モールドされている。純正品には付属しないフェライトコアが付いている。コードの長さが純正品は80センチだがアマゾンから届いたものは90センチであった。同じものが中国のサイトで正規品として販売されていたとのこと。ニコンに当該製品を送り純正品でないことを確認したと書かれていました。

改めて私のリモートコードの長さを測ると90センチ、フェライトコアも付いていましたのでレビューを書き込んだ人と同じ中国製品のようです。
made in japanと刻印されていますが実はそうではなかったのです。

安かろう悪かろう?

他のレビューではうまく作動しなかったとの書き込みもありました。私は2年間使いましたので支払った金額分は元が取れたと思い、特に不満はありません。だましだまし使えば当分は動きそうです。動作不良品をつかまされた人もあるようで気の毒です。

カメラ周辺機器では純正品よりもはるかに安い中国製品が大量に販売されています。趣味の範囲で使う分には作動不安定でも仕方ないですが、商業写真撮影では信用にかかわります。

今回は前回購入額(4,350円)よりも1,500円ほど高めですが、ニコンダイレクトショップから購入することにしました。安物買いの銭失いとはよく言ったものです。中国製品でも日本のカメラ周辺機器との互換性があると表示しています。このリモートコードは日本製を装った偽商品でした。

同じ機能ならば安い方を買いたくなります。仮に半値のものが半分ほどの使用期間で壊れるとすれば、それはある程度仕方ないことでしょう。修理するよりも買換える方が安上がりな時代です。

純粋な国産品 made in japan では輸出は元より国内でも価格競争力が弱いのでしょう。新幹線台車に重大な亀裂が発生した件では製造現場での手抜き作業が発覚しました。金と手間はかかっても安心安全なものを供給する仕組みは社会の基盤です。

世の中が変わってしまった(劣化しつつある)ことを実感させる出来事でした。今後の社会資本維持管理・更新には莫大な経費が予測されます。この際、手抜工事を蔓延させてはなりません。撤去・閉鎖される橋や道路、施設などが増えるのも仕方ないことでしょう。
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湯田の稲荷神社 お田植祭り 2018/03/03 (鹿児島)

2018-03-03 17:10:26 | 祭り・伝統行事
寒い冬が終わり農作業が本格化する3月になりました。
鹿児島県内各地に田園農耕寸劇が伝承されています。3月3日(土)は日置市東市来町湯田の稲荷神社お田植祭りに初めて行きました。以下の画像は3月3日に撮影したものです。

JR鹿児島線のすぐ北側 右側に線路 神社はこの先左手 9時28分


湯之元温泉地図から スーパータイヨー東市来店前の信号を北に入り300m


湯之元駅からは西側の市来駅方向へ歩いて10分ほどです。スーパータイヨー前の信号を右折、JRガード手前に臨時駐車場の案内板があり車を止めて3分ほどで神社に行くことができました。

稲荷神社について
同神社のウェブページから引用して紹介します。
温泉と陶芸の町・鹿児島県日置市東市来町に鎮座いたします「稲荷神社」。
数ある稲荷神社の中で、鹿児島県では初めての「稲荷神社」です。

祭神は
・稲倉魂之命(いなくらたまのみこと)…稲の神
・猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)…道開きの神
・宮毘姫之命(みやびひめのみこと)…踊りや音楽、学問の神
・八幡大神(はちまんおおかみ)…戦いに勝利する神
国の天然記念物・ヤッコソウの発生地としても有名です。(引用終わり)

出店が並んでいました


境内東側にある青面金剛像(しょうめんこんごうぞう)日置市指定文化財


姫だるま お楽しみくじ引き付き


あいにくの雨模様となりましたが姫だるまが次々に売れていました。後ほど抽選でプレゼントがあるようです。鹿児島では「おっのこんぼ」と呼ばれる大黒様のお嫁さんです。

神事の後境内で始まった田園農耕寸劇(田演劇) 10時6分


五穀豊穣を願う寸劇です。耕した田圃に「かしき」(肥料)を撒く場面では、小さなお菓子の包みも混じっていて子供たちが集まりました。

お茶で休憩


鹿児島語(かごっまご・鹿児島の方言)での軽妙なやり取りに観客から笑いが出ました。今年の流行語、カーリング女子の「そだねー。」もありました。

牛の面 160年以上の歴史がある面とのこと


この面をかぶった「牛」に驚いた幼女が大声で泣き叫んでいました。お母さんが胸元で優しくあやすと周囲から暖かい同情と元気さを喜ぶ声が聞かれました。

雨が本降りに 社殿で行われる奉納演芸 10時28分


社殿にへばりつくように人が集まり、境内では傘を差しての鑑賞です。薄暗い中で傘を差しながら撮影するのが難しくなり、尺八演奏の途中で切り上げて神社を後にしました。雨の中皆様お疲れ様でした。ありがとうございました。

余談ですが・・・・・大河ドラマ西郷どんでは「ありがとうございます」を「あいがとさげもす」と言っています。

私の古い記憶ではさらに丁寧な言葉使いは「あいがともしゃげもした」でした。直訳すると「ありがとう(と・を)申し上げました」でしょうか。噛みそうな言葉ですが、方言とは良いものです。
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