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花浄土鹿児島

鹿児島の花や風景、祭りなどを巡るブログです。
(季節の花、吹上浜、桜島、霧島など)

桜島が爆発 噴煙高度3400m 2022/01/28(鹿児島)

2022-01-29 17:12:58 | 桜島
1月28日(金)久しぶりに桜島が爆発し、噴煙は火口上3400mに達しました。

1月27日 鹿児島市北部の高台 吉野公園から


1月28日 気象庁発表 噴火に関する火山観測報(第2報)


昼間の爆発で噴煙高度が3000mを超えたのは久しぶりでした。桜島の西側斜面にある横山観測点では33.4Paの空気振動が観測されました。

噴煙量は多量で、大隅半島側の鹿屋市輝北町などに火山灰が降りました。ツイッターに桜島の噴火画像などが多く投稿されていました。

2019/11/08 17時32分に撮影 鹿児島市都市農業センターから 


2019年、131回目の爆発です。17時24分に南岳山頂火口で爆発、噴煙は火口上5500mに達する大きなものでした。

爆発から8分ほど過ぎて噴煙柱が傾き、噴煙は風に乗って北側に流され始めています。

2013/07/18 火山灰が付いたフロントガラス


桜島内では火山灰の粒が大きめで車のフロントガラスに付着すると大変です。雨に混じって降ってくるとワイパーが追い付きません。降灰がひどい区間でウィンドウォッシャー液を使い切ると走れなくなります。

2018/06/01 自宅の車庫屋根にこびり着いた火山灰


一般の砂ぼこりよりも粒子が大きい場合もあり、少々の雨では流されずこびりつきます。風が強くなると飛散し洗濯物を汚します。車に大量に付くと洗車も大変です。

ここ数年は桜島の活動が穏やかで、市街地が火山灰に覆われることは殆どありません。夏場の噴火では火山灰が鹿児島市街地にも飛んで来るので厄介です。

2013/08/18 西側の郡山方面に流れる火山灰の帯


自宅の上を火山灰の帯が雲のようになって流れています。風の状態によってはかなり遠くまで火山灰が飛んで行きます。

上空の風向きは地上部と違う場合もあり、鹿児島独特の天気予報「桜島上空の風向き」が桜島周辺市民の関心事です。洗濯物に火山灰が付くと大変です。

2022/01/06 鴨池港からの桜島


鹿児島市の鴨池港と対岸の垂水港を結ぶ鴨池・垂水フェリーです。通称は垂水フェリー、桜島フェリーよりも船体が一回り大きめで、こちらは24時間運航ではありません。

2021/12/14 城山展望台からの桜島


団体観光客の姿が消えて久しい城山展望台です。一頃は声高な中国語が飛び交って、目をつぶると中国にいるような感じがしました。

2015/02/13 昭和火口から飛び出す小さな噴石


桜島の活動は現在南岳山頂火口に移っています。昭和火口の活動が盛んな頃は夜間撮影によく通いました。

昭和火口は桜島の南東側斜面にあり、ごく小さな活動も良く観察できて撮影は変化に富んでいました。昭和火口が再び活動することがあるか判りませんが、実に貴重な撮影機会でした。

2015/02/09 垂水市側からの桜島 昭和火口からの噴煙


1月28日夜には5回目の爆発が観測されましたが、まだおとなしい状態です。コロナ禍が続く中、桜島にはこの先も穏やかであってほしいものです。





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1月12日は桜島の日 大正大噴火 2022/01/12(鹿児島)

2022-01-12 18:51:59 | 桜島
1月12日(水)冬型の気圧配置で、鹿児島はこの時季らしい寒さです。

大正3年(1914年)1月12日に桜島の大噴火が始まりました。東西の山腹にできた小火口列から溶岩が流れ出し、西側集落と烏島が埋没しました。

2022/01/06 垂水フェリーと桜島 鴨池港から


南東側へ流れ出した溶岩は幅約360メートル、水深約75mの瀬戸海峡を埋めて、1月末に桜島は大隅半島と陸続きになりました。

2015/02/09 赤水展望広場 叫びの肖像


大正3年1月12日夕方には鹿児島湾内を震源とする大きな地震が発生し、鹿児島市街地でも石塀の倒壊などで死者29名の大きな被害が出ています。マグニチュード7、震度は5強から6程度と推定されています。

1988年(昭和63年)桜島の大きな噴火 撮影は住高秀氏 


大正大噴火以降では1946年(昭和21年)に桜島南岳の南東側斜面の昭和火口の活動が活発になり、黒神、有村方面へ溶岩が流出しています。

1955~ 2006年は南岳山頂火口活動期で、爆発による空気振動で鹿児島市でも窓ガラスの破損、小さな噴石で車の損傷被害が出ました。

古里地区のホテルロビーに大きな噴石が落下し、地下室まで達する被害もあり、有村地区では一部住民が対岸の鹿児島市に移住しています。

火山灰がひどい区間では、昼間でも車のライトを点灯しました。雨に火山灰が混じるとワイパーが追い付かず、前が見えないほどでしたが、最近ではそのようなことはありません。

2015/02/09 こちらも埋没鳥居 垂水市牛根麓(稲荷大明神)


1955年(昭和30年)10月に南岳山頂火口で大きな爆発があり、死者1名、負傷者11名。これ以降、南岳山頂付近は立ち入り禁止となっています。

2012/01/24 昭和火口の小規模な噴火


桜島の噴火活動は南岳山頂火口によるものでしたが、2006年6月4日に昭和噴火の火口跡付近において小規模な噴火が発生し、昭和火口の活動が再開しました。

2013/04/17 桜島有村展望台 昭和火口からの噴煙


昭和火口の噴火活動は小規模ながらも爆発回数が多く、何回となく夜間撮影に出かけました。

2015/01/23 道の駅たるみず湯っ足り館からの桜島


2018年5月以降は昭和火口での噴火は観測されず、南岳火口の活動は一時的に激しいこともありましたが、全般には穏やかな状態が続いています。

2013/08/18 桜島から雲のように流れてくる火山灰


大正大噴火の前は、桜島は死んだような火山だと言われるほど活動休止期が続いていたようです。桜島の活動要因である鹿児島湾地下のマグマ量は、現在では大正大噴火での放出量近くまで蓄積が進んでいると言われています。

2017/05/13 鹿児島市小山田町古園集落 苔絵による桜島


大正大噴火規模の噴火は必ず起こるものと警戒が続けられ、毎年この時期には国や県、市、自衛隊など関係機関による市民参加の防災訓練が実施されています。

2021/04/05 姶良市加治木町の黒川岬から


鹿児島のシンボル桜島も、日常的に大量の火山灰を降らせ始めると憎たらしくなり、愛憎半ばの存在だと思い知らされることでしょう。
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久しぶり 吉野公園からの桜島 2021/12/20(鹿児島)

2021-12-21 18:47:34 | 桜島
12月20日(月)年末の穏やかな冬の一日、吉野公園へ向かいました。

慌ただしい中での惨事 20日フジテレビ めざまし8


12月17日に大阪で放火事件が発生、多くの方が犠牲になりました。翌18日には歌手の神田沙也加さんが35歳で急死、突然の出来事に深い悲しみを覚えます。

海外ではオミクロン株が流行 20日朝のNHKニュース


オミクロン株は日本入国者の一部にも感染が確認されていますが、海外では急速に感染が拡大しています。日本だけがこの先何事もなく過ぎるとは思えません。

家にじっとしていても気分が晴れませんので、寒くもないことから吉野公園へ出かけました。

吉野公園 変わらぬ姿の桜島 以下の画像は12月20日に撮影


入口の両脇にはすでに門松が立っていました。惜しいことに今も花時計は故障したままです。修理が難しければ撤去して花壇のリフォームが望まれます。

山茶花が目につく


花の少ない時期で、広い花壇に植えられたハボタンはまだ生育途上でした。

園内あちこちで管理作業 右は鹿児島県のPRキャラ「ぐりぶー」


風がなく日差しが柔らかい日で、厚着では歩き回るうちには少し汗ばみそうなほどでした。

なごみの庭 左は河津桜 下は梅 来月下旬には咲き始める


婚礼写真の前撮りらしき人たちがやって来ました。写真屋さん、付き添いの美容師さんなど8名ほど。邪魔しないよう、桜島の見える展望台に移動しました。

北東側に霧島連山が見える 左奥から韓国岳、新燃岳、中岳、高千穂峰


画像奥の左下は姶良市。右側は霧島市です。最高峰の韓国岳(1700m)の斜面が一部白くなっているようですが、視界は今ひとつでした。

2011年の新燃岳大噴火以降は一帯の火山活動が活発になり、えびの高原硫黄山の噴火もあり、一部で道路の通行止め、登山道の閉鎖が続いています。

標高234mの吉野公園展望台から 桜島の西斜面 かなり裾野が長い


桜島の標高は北岳が1,117m、南岳は1,040m。湯之平展望所(373m)は桜島で一般の人が行ける最高地点で、南岳火口の縁から直線で2.8kmほど。爆発があるとかなり怖い近さです。

そこよりも少し高く、南岳火口に近い小山が、引ノ平(ひきのひら565m)です。引ノ平から西側の海岸線までは、かなりの距離があることが判ります。

大正噴火では桜島の東西山腹火口から溶岩が流出、東側では集落を飲み込み海峡を埋めて大隅半島に達し、桜島は半島の一部となりました。

西側では引ノ平付近の複数火口から溶岩が流出、集落を埋めて海岸に達しました。グーグルマップで見ると、引ノ平から海岸まで直線で5kmほどあります。

桜島と鹿児島港の距離は2km程度


桜島港と鹿児島港の間は、狭いところでは2km程度です。鹿児島港からはだいぶ離れて見えますが、吉野台地から見るとかなり近いことが判ります。

大正噴火と同規模の大きな噴火活動が起きると、かなり大きな影響が鹿児島市街地に及びそうに思えます。

桜島の大正噴火などについては、「NHKそなえる防災ページ」に判りやすい詳細な解説があります。興味のある方はこちらからご覧ください。


グランドゴルフを楽しむ人たち 吉野公園 運動芝生広場


今年は噴火活動が穏やかで、鹿児島市街地側に火山灰が降って来た日はわずかでした。鹿児島県の一大シンボルであり、鹿児島市民にとっては愛憎半ばする存在でもある桜島。時には防災意識を呼び起こすことも必要です。
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桜島 2021年を振り返る 2021/12/14(鹿児島)

2021-12-14 18:49:42 | 桜島
12月14日(火)今年も残り半月ほど、桜島は一時期を除き穏やかでした。

2021年4月25日未明の噴火 火砕流ではなかったと見解を変更


気象庁は当初「火砕流が発生した」と発表しましたが、現地調査の結果、山体斜面に高温の部分がなく樹木が倒された様子もないことから「風下に流された噴煙の一部と考えられる」と見解を変更しました。

最近の桜島 12月7日 鹿児島市緑ヶ丘町から


桜島の中腹には湯之平展望所と春田山の京都大学の桜島火山観測所のハルタ観測室が見えています。

12月15日 鹿児島市城山展望所からの桜島


ここからは湯之平展望所(標高373m)が桜島フェリー乗り場の少し左上に見えます。左下の明るいレンガ色の建物は鹿児島市役所です。

桜島から雲のような噴煙が少し出ていますが、噴煙高度1000m未満で統計上は噴火にカウントされない規模です。

同じく 少しずつ観光客の姿が戻り始めています


鹿児島市は世界でも珍しい、活火山のすぐ近くに60万人近くが居住する街です。桜島地区には3,604人(2021/4/1推計値)が居住し、鹿児島市街地との間を約15分で結ぶフェリーは24時間運航されています。

ダイヤモンド桜島 地元紙南日本新聞の12月12日(日)の記事


子供にもわかりやすいよう平仮名付きで、詳しく紹介されていました。ダイヤモンド富士とは一般的には正月の富士山頂に上がる朝日でしょうが、この記事で紹介されているのは桜島の向こう側に沈んでいく夕日です。

幼いころから、鹿児島の地理と自然に関心を持ってもらえるとうれしいですね。

11月15日7時10分 かごしま健康の森公園で写した朝日


こちらは朝日のダイヤモンド桜島です、何とも光が強烈で火の玉のように写っています。うまくフィルターでも使えば美しい光の筋などが表現できるのかも知れません。

12月に入り、健康の森公園から見る朝日は桜島の南側斜面に上がります。画像のような位置に戻ってくるのは1月中旬以降です。

桜島の活動状況 年間の噴火回数


桜島は噴火活動が活発なため、噴煙高度が火口縁上1000m未満の噴火は、統計上は噴火としてカウントされません。

気象庁には詳しい定義がありますが、爆発的噴火は噴煙高度にかかわらず噴火回数にカウントされます。

噴火とは・・・火山現象として、火口外へ固形物(火山灰、岩塊等)を放出または溶岩を流出する現象

爆発的噴火とは・・・爆発地震を伴い、爆発音または体感空振または噴石の火口外への飛散を観測した場合

1982年以降で年間噴火回数が一番多かったのは2011年の1,355回です。今年は12月13日までで142回、ここ10年ほどで一番少なくなっています。

噴火回数の推移グラフ


期間別の噴火回数


昭和火口の活動割合


2006年6月4日に活動を再開した昭和火口では2009年から噴火活動が激しくなり、南岳山頂火口からの噴火は殆どなくなりました。

2006/07/30 桜島の昭和火口 まだ小さな火口だった


昭和火口は南岳山頂火口の南東側の斜面に位置し、夜間には噴石や火山雷が目立つことから多くのカメラマンを引き付けました。

夜間に少人数での噴火観察ツアーなどが行われたこともありました。

南岳火口と昭和火口 桜島の火山活動解説資料(平成 29 年2月)気象台


マグマの通り道が南岳山頂火口側へ変わったようで、2018年5月以降は昭和火口での噴火は観測されていません。

最近のYouTubeのドロン撮影映像を見ると、昭和火口内にもわずかに噴気が見える気がします。昭和火口は1946年に溶岩を流出した後は活動を停止、南岳山頂火口からの噴出物で完全に埋没していました。

昭和火口の活動再開前に桜島を東側から見る機会は少なかったですが、南岳山頂火口の東側斜面(昭和火口跡付近)からは水蒸気が立ち昇っていました。

なぜ山の斜面から水蒸気がいつも上がっているのか不思議な感じでした。当時も地下にはマグマが通じていたわけで、活動再開は自然なことだったのかも知れません。

2010/11/21 22時36分 昭和火口の小規模な爆発的噴火


今年は一年を通じると穏やかな桜島でしたが、鹿児島湾地下のマグマ溜まりには大正噴火前のレベル近くまでマグマが蓄積されており、遠からず大規模な噴火活動が起きると警戒が続けられています。

人の生活感覚よりも桁違いにゆっくりとした地球活動の時間軸を思えば、数年とか数十年で極端な変動はないのかも知れません。あるいは逆に人の想像もつかないようなことが起こるのかも知れません。

日常的な火山噴火に慣れっこになっている感のある鹿児島県民ですが、防災意識を常に持っておくことが大事です。
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鹿児島の顔 石橋公園の桜島 2021/11/04(鹿児島)

2021-11-05 18:44:03 | 桜島
11月4日(木)今朝は桜島から薄煙が流れ出しました。

5時50分 健康の森公園から 以下の画像は11月4日に撮影


桜島からわずかに煙が上がり、南の方にゆっくり流れて行きました。

6時15分 風下の垂水市方面


夜明け前の光が空を染め始め、薄い火山灰が漂っています。

鹿児島市山形屋デパート横の電車撮り


昨日は規模を縮小しておはら祭が開催され、祭り提灯が残っていました。山形屋では4日から北海道物産展が開催され、店外に入場待ちの列ができていました。

山形屋一階の生け花 鹿児島県華道連合会常設華席


華題 秋高気爽  流派 龍生派 永里 紅弓 
大胆、異色な作品で目に留まりました。

西本願寺鹿児島別院の掲示板


日々の暮らしを大切にしなければと、あらためて思い知らされました。

久しぶりの外食 ふく福 メンチカツそば


コロナ禍で外食から長く遠ざかっていました。マスクはもちろんのこと、手指消毒、検温を経て席に案内されました。

お客さんも大変ですが、お店の方々の日々のご苦労に頭が下がります。メンチカツ、ソバのバランスの取れた味わいで、イナリとともに美味しく頂きました。

石橋記念公園


平成5年の豪雨災害を契機にこの地に移設された石橋、西田橋です。人工の浅い川が流れていて夏場は子供たちが水遊びをしています。

防波堤の先から見る桜島


稲荷川右岸の防波堤先には常連さんらしい釣人の姿がありました。少し霞んでいる感じですが桜島は穏やかな表情でした。

過去に大きな災害を引き起こした活火山が目の前にあります。ここから見ると桜島の山すそが、ゆったりと広がっていることに気づかされます。噴火はほどほどに、鹿児島のシンボルとして親しまれる表情が続けば幸いです。
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桜島で火砕流 鹿児島市は平静 2021/04/25(鹿児島)

2021-04-25 17:31:19 | 桜島
4月25日(日)未明に桜島で火砕流発生のニュースに驚きました。

4月25日 NHK6時のニュース


同じく テレビ朝日サンデーLIVEのニュース


令和3年4月 25 日 05 時 10 分発表 桜島の火山活動解説資料
福岡管区気象台 地域火山監視・警報センター 鹿児島地方気象台


<噴火警戒レベル3(入山規制)が継続>
本日(25 日)01 時 09 分に南岳山頂火口で爆発が発生し、やや多量の噴煙が火口縁上 2,300mまで上がり、南西方向に流れました。この噴火に伴い、火砕流が南岳山頂火口の南西側へ約 1.8km 流下しました。

弾道を描いて飛散する大きな噴石は5合目(南岳山頂火口より 1,000mから 1,300m)まで飛散しました。桜島では、南岳山頂火口を中心に、噴火活動がさらに活発化する可能性があります。




【防災上の警戒事項等】
南岳山頂火口及び昭和火口から2km を超えた居住地域近くまでの範囲では、大きな噴石及び火砕流に警戒してください。風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。

爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。(引用終わり)

1月7日 雪化粧の桜島 鹿児島港から 左下は湯平展望台


上空の風向きは北寄りで鹿児島市街地への降灰はありませんでした。爆発に伴う空気振動は10paと小さく、未明の噴火に気付いた人は少なかったと思われます。

今回噴火速報が出されたのは火砕流発生によるものでしょう。警戒範囲が2.4kmに拡大され市道の一部が通行止めになっています。

昨年6月夜の噴火では大きな噴石が人家近くに落下したものの、気象台が確認したのは数日後で観測警戒態勢の不備として大きな批判を受けた経緯があります。

1月20日の桜島 鹿児島港から


今後も警戒が必要ですが、今年になって今日までの爆発回数は72回にとどまり噴石被害も特に出ていません。

鹿児島市民の関心事は今のところ桜島上空の風向きです。洗濯物が屋外に干せるのか、車が火山灰を被ることはないかという程度です。

愛憎半ばする桜島ですが、鹿児島のシンボルとして市民に親しまれる存在であることは確かです。昭和火口の活動が盛んだったころに比べると活動はずっと穏やかで、夜間撮影に出向くほどのことはありません。

昨年の噴石飛散に関するブログ記事はこちらからご覧ください。

桜島の噴火口(南岳山頂A火口、B火口、昭和火口)に付いてのブログ記事はこちらからご覧ください。

現地調査の結果「火砕流は認められず」
本日15時30分に以下の通り発表されました。
火山活動解説資料令和3年4月 25 日 15 時 30 分発表

本日(25 日)01 時 09 分に南岳山頂火口で爆発が発生しました。同火口から火砕流が南西側へ約1.8km 流下したと判断しましたが、同日(25 日)気象庁機動調査班(JMA-MOT)が実施した現地調査では、南岳の斜面に火砕流が流下した痕跡は認められず、南岳山頂火口周辺の状況に特段の変化は認められませんでした。

このため、火砕流と判断していた現象は、風下に流された噴煙の一部と考えられます。桜島では、南岳山頂火口を中心に、活発な噴火活動が引き続き継続すると考えられます。(引用終わり)
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夜明けの撮影 おとなしい桜島 2020/12/10(鹿児島)

2020-12-10 17:42:50 | 桜島
12月10日(木)小さな月に照らされ、かごしま健康の森公園へ出かけました。

12月10日6時48分の月 月齢24.9 以下の画像は12月10日に撮影


6時17分 南西方向から雲が流れ込んできた


出かけるときは南空に雲はわずかでしたが、次第に桜島方向に流れてきました。

雲が全くないと単調なだけの風景で面白くありませんが、今朝はうろこ雲が東の空7割ほどに広がりました。

6時57分 さらに雲が広がる


12月に入り風が冷たくなったので、昨日朝からは毛糸の帽子と手には薄い白手袋を着けています。

7時7分 日の出は7時6分 朝焼けは殆どなし


桜島の東側にも雲が多いのか、朝日が桜島を後ろから強く照らし出すような感じはありませんでした。

7時19分 桜島南岳からわずかな噴煙


今朝4時3分に今年207回目の爆発をしました。噴煙は火口上空2400mまで上がり、噴石は4合目に達し、噴煙量はやや多量でした。

7時20分 桜島南岳の斜面に顔を出す朝日


7時29分 雲の隙間から光が届く高隅山系


色合いを変えて彩度を押さえた画像


7時30分 朝日は雲の中に入る


7時39分 桜島北岳を背景に飛ぶ鳩 カラスの数は一時期の1/3ほどに減った


今朝の鹿児島市の最低気温は8.8度。じっとしていると寒いので公園内を早足で歩き回ったものの、たいして温もらず桜島の表情も今ひとつでした。

少数ですが暗い時間帯から公園を散歩する人、少し早足の人、坂道を駆け上がり体を鍛える若者などを見かけます。毎朝3時半には起きて公園で運動して6時には帰るという人もいて驚かされます。

冬とは言ってもまだ初霜、初氷のない南国の鹿児島市です。風邪を引かないよう気を付けて、早朝の桜島撮影を楽しみたいと思っています。
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雲がまとわりつく 朝の桜島 2020/11/19(鹿児島)

2020-11-20 17:05:32 | 桜島
車で10分ほどの、かごしま健康の森公園から写した桜島です。

11月17日(火)6時4分 実際より青色を濃く表示


6時45分 郊外団地に掛かる朝靄 背景の斜面は高隈山系


6時51分 桜島の煙が少し上がる 雲の一部に小さな波模様


7時3分 公園近くを飛ぶカラス


7時7分 桜島山頂部を隠す雲から朝日が顔を出す


7時18分 朝日が照らす鹿児島市郊外の住宅団地


雲の少ない朝でしたが桜島山頂部は薄い傘雲をかぶり、雲の間に出た朝日は強烈な明るさでした。

11月18日(水)7時25分 この日も桜島の周囲だけ雲が出ていた


7時28分 単調な朝の風景 朝日に照らされ長く伸びる影


この後、日置に出かけ野菜園管理。その後、いちき串木野市の冠嶽神社に向かいました。

11月19日(木)6時25分 天気は下り坂 南東方向から雲が広がってきた


7時4分 桜島山頂部は雲隠れ


7時41分 雲の隙間から光芒が出た


7時42分 さらに雲が増えそうなため撮影切り上げ


11月19日、鹿児島の日の出は6時49分、方位は112.5度でした。雲がなければ7時8分頃に桜島の南岳に近い場所から朝日が顔を出します。日の出から1時間近くが過ぎ、すでに太陽は桜島の少し南側の空に達していました。

10月31日の朝日 桜島の北側斜面から顔を出した


こうして見ると早いもので、間もなく朝日は桜島の南側斜面から上ることになりそうです。

このところ季節が後戻りしたように気温が高く、最高気温が25度以上の夏日もありました。20日朝方にかけて雨が降り、寒気が入って来るようです。

コロナ禍は第3波の感染拡大が始まったようで、年末年始にかけて人出が鈍りそうです。高齢者や病気治療中の方にとって新型コロナ感染は命取りになりかねません。皆様ご用心ください。
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桜島 久しぶりに朝の噴火 2020/11/16(鹿児島)

2020-11-16 17:59:56 | 桜島
11月16日(月)朝焼け期待で、かごしま健康の森公園に出かけました。

6時9分 少し雲のある朝 以下の画像は11月16日に撮影


6時46分 日の出の時間 桜島の南東側にある高隅山系


16日の鹿児島の日の出は6時46分、方位111.6度。ここからは桜島の裏側に朝日が昇ります。冬至の12月21日は7時13分、117.2度です。

6時55分 桜島の裏手に朝日が当たり始めた


7時1分 間もなく朝日が昇る 右側は桜島の噴煙


空気が乾燥しているためか朝焼けは色濃くなりませんでした。撮影にはもっと早い明るくなり始める時間帯の方が良かったかも。

7時3分 桜島上空に雲が増えてきた


今年の桜島は活動が穏やかで、これまでの爆発回数は202回です。6月には南岳火口から3kmを越えて噴石が飛散しましたが、その後活動は弱まり久しぶりに火山灰を気にしなくて済んだ夏でした。

7時6分 桜島中岳付近に上がった朝日


10月31日の朝日 桜島の北側斜面から顔を出した


7時22分 朝日は桜島の噴煙に隠れた


雲が多くてはっきりしなかったのですが、7時8分に桜島が噴火していました。噴煙が火口上空1300mまで上がっています。風が弱く火山灰は緩やかに北側へ流れたようです。

公園内にパークゴルフ場が開場 A-2 きょうちくとう 65m PAR4


4コース、36ホールあり、クラブ・ボールのレンタル費用を含む利用料金は1人1日600円。冬季 (10月1日~3月31日) 利用時間は8:30~17:00です。

いわゆる野菊の一種 シラス土壌の山すそに咲いていた


野菊と言われるものは複数あり、これはシロヨメナのようです。似たものにヨメナがありますが、いずれも厳しい生育条件の中で逞しく生きています。

16日の鹿児島市の最低気温は17.6度、最高気温は25.8度の夏日でした。季節が一月ほども後戻りしたような暖かさですが、11月も後半に入り、この先は気温の変動が大きくなりそうです。

コロナ禍の第3波が始まったと言われています。皆様くれぐれもご自愛ください。
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穏やかな朝 桜島から薄煙 2020/10/31(鹿児島)

2020-10-31 18:31:04 | 桜島
10月31日(土)雲のない朝、鹿児島市郊外から桜島を写しました。

6時17分 かごしま健康の森公園で撮影 以下の画像は10月31日に撮影


殆ど雲のない空模様で単調な夜明けでした。まだ街灯の灯りが見える時間帯です。噴煙は出ていますが、日常生活にあまり影響のないごく少量です。

天気図は穏やかな秋 台風も見える 気象庁ホームページから


桜島上空の風向き予想 鹿児島地方気象台ページから


桜島は昨日朝、10月3日以来27日ぶりに噴火しました。桜島では火山活動が常態化しているため、噴煙高度が1000m以上の場合に噴火としてカウントされます。

爆発音(空気振動)や噴石飛散を伴う場合は、噴煙高度が1000m未満でも爆発としてカウントされます。

この夏は噴火が殆んどなく、火山灰に悩まされることはありませんでした。昭和火口の活動が盛んなころは毎日の風向きが気がかりでした。

桜島上空の風向き予想は珍しいものですが、鹿児島県民にとっては大事な情報。洗濯物や車、農作物への火山灰こびりつきは厄介です。大量の降灰では道路通行、交通機関にも影響が出ることがあります。

6時35分 左上にわずかな筋雲 見た目よりも色濃く画像補正


6時43分 あっさり出てきた朝日


鹿児島の日の出は6時33分、方位は106.1度(およそ東南東)でした。単調な夜明けのため撮影を切り上げて、都市農業センターに向かいました。

まだ夏の雰囲気が残るコスモス園


空気が乾燥して水滴は少なめ


見頃が続くコスモス園


野菜園に気になる足跡


野生動物の足跡のようです。猫よりも大きく、イノシシよりは小さい感じ。市民農園に被害が及ばないように夜間は周囲が柵で囲われています。

9時過ぎには訪れる人が増える


コスモスの花殻も少し目につきますが、全体としてはきれいです。所々にヒマワリも咲いていて、もうしばらくは美しい花景色が楽しめそうです。
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花浄土/鹿児島

鹿児島の花や風景、祭りなどを巡るブログです。