花浄土鹿児島

鹿児島の花や風景、祭りなどを巡るブログです。
(季節の花、吹上浜、桜島、霧島など)

桜島 2021年を振り返る 2021/12/14(鹿児島)

2021-12-14 18:49:42 | 桜島
12月14日(火)今年も残り半月ほど、桜島は一時期を除き穏やかでした。

2021年4月25日未明の噴火 火砕流ではなかったと見解を変更


気象庁は当初「火砕流が発生した」と発表しましたが、現地調査の結果、山体斜面に高温の部分がなく樹木が倒された様子もないことから「風下に流された噴煙の一部と考えられる」と見解を変更しました。

最近の桜島 12月7日 鹿児島市緑ヶ丘町から


桜島の中腹には湯之平展望所と春田山の京都大学の桜島火山観測所のハルタ観測室が見えています。

12月15日 鹿児島市城山展望所からの桜島


ここからは湯之平展望所(標高373m)が桜島フェリー乗り場の少し左上に見えます。左下の明るいレンガ色の建物は鹿児島市役所です。

桜島から雲のような噴煙が少し出ていますが、噴煙高度1000m未満で統計上は噴火にカウントされない規模です。

同じく 少しずつ観光客の姿が戻り始めています


鹿児島市は世界でも珍しい、活火山のすぐ近くに60万人近くが居住する街です。桜島地区には3,604人(2021/4/1推計値)が居住し、鹿児島市街地との間を約15分で結ぶフェリーは24時間運航されています。

ダイヤモンド桜島 地元紙南日本新聞の12月12日(日)の記事


子供にもわかりやすいよう平仮名付きで、詳しく紹介されていました。ダイヤモンド富士とは一般的には正月の富士山頂に上がる朝日でしょうが、この記事で紹介されているのは桜島の向こう側に沈んでいく夕日です。

幼いころから、鹿児島の地理と自然に関心を持ってもらえるとうれしいですね。

11月15日7時10分 かごしま健康の森公園で写した朝日


こちらは朝日のダイヤモンド桜島です、何とも光が強烈で火の玉のように写っています。うまくフィルターでも使えば美しい光の筋などが表現できるのかも知れません。

12月に入り、健康の森公園から見る朝日は桜島の南側斜面に上がります。画像のような位置に戻ってくるのは1月中旬以降です。

桜島の活動状況 年間の噴火回数


桜島は噴火活動が活発なため、噴煙高度が火口縁上1000m未満の噴火は、統計上は噴火としてカウントされません。

気象庁には詳しい定義がありますが、爆発的噴火は噴煙高度にかかわらず噴火回数にカウントされます。

噴火とは・・・火山現象として、火口外へ固形物(火山灰、岩塊等)を放出または溶岩を流出する現象

爆発的噴火とは・・・爆発地震を伴い、爆発音または体感空振または噴石の火口外への飛散を観測した場合

1982年以降で年間噴火回数が一番多かったのは2011年の1,355回です。今年は12月13日までで142回、ここ10年ほどで一番少なくなっています。

噴火回数の推移グラフ


期間別の噴火回数


昭和火口の活動割合


2006年6月4日に活動を再開した昭和火口では2009年から噴火活動が激しくなり、南岳山頂火口からの噴火は殆どなくなりました。

2006/07/30 桜島の昭和火口 まだ小さな火口だった


昭和火口は南岳山頂火口の南東側の斜面に位置し、夜間には噴石や火山雷が目立つことから多くのカメラマンを引き付けました。

夜間に少人数での噴火観察ツアーなどが行われたこともありました。

南岳火口と昭和火口 桜島の火山活動解説資料(平成 29 年2月)気象台


マグマの通り道が南岳山頂火口側へ変わったようで、2018年5月以降は昭和火口での噴火は観測されていません。

最近のYouTubeのドロン撮影映像を見ると、昭和火口内にもわずかに噴気が見える気がします。昭和火口は1946年に溶岩を流出した後は活動を停止、南岳山頂火口からの噴出物で完全に埋没していました。

昭和火口の活動再開前に桜島を東側から見る機会は少なかったですが、南岳山頂火口の東側斜面(昭和火口跡付近)からは水蒸気が立ち昇っていました。

なぜ山の斜面から水蒸気がいつも上がっているのか不思議な感じでした。当時も地下にはマグマが通じていたわけで、活動再開は自然なことだったのかも知れません。

2010/11/21 22時36分 昭和火口の小規模な爆発的噴火


今年は一年を通じると穏やかな桜島でしたが、鹿児島湾地下のマグマ溜まりには大正噴火前のレベル近くまでマグマが蓄積されており、遠からず大規模な噴火活動が起きると警戒が続けられています。

人の生活感覚よりも桁違いにゆっくりとした地球活動の時間軸を思えば、数年とか数十年で極端な変動はないのかも知れません。あるいは逆に人の想像もつかないようなことが起こるのかも知れません。

日常的な火山噴火に慣れっこになっている感のある鹿児島県民ですが、防災意識を常に持っておくことが大事です。
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鹿児島の顔 石橋公園の桜島 2021/11/04(鹿児島)

2021-11-05 18:44:03 | 桜島
11月4日(木)今朝は桜島から薄煙が流れ出しました。

5時50分 健康の森公園から 以下の画像は11月4日に撮影


桜島からわずかに煙が上がり、南の方にゆっくり流れて行きました。

6時15分 風下の垂水市方面


夜明け前の光が空を染め始め、薄い火山灰が漂っています。

鹿児島市山形屋デパート横の電車撮り


昨日は規模を縮小しておはら祭が開催され、祭り提灯が残っていました。山形屋では4日から北海道物産展が開催され、店外に入場待ちの列ができていました。

山形屋一階の生け花 鹿児島県華道連合会常設華席


華題 秋高気爽  流派 龍生派 永里 紅弓 
大胆、異色な作品で目に留まりました。

西本願寺鹿児島別院の掲示板


日々の暮らしを大切にしなければと、あらためて思い知らされました。

久しぶりの外食 ふく福 メンチカツそば


コロナ禍で外食から長く遠ざかっていました。マスクはもちろんのこと、手指消毒、検温を経て席に案内されました。

お客さんも大変ですが、お店の方々の日々のご苦労に頭が下がります。メンチカツ、ソバのバランスの取れた味わいで、イナリとともに美味しく頂きました。

石橋記念公園


平成5年の豪雨災害を契機にこの地に移設された石橋、西田橋です。人工の浅い川が流れていて夏場は子供たちが水遊びをしています。

防波堤の先から見る桜島


稲荷川右岸の防波堤先には常連さんらしい釣人の姿がありました。少し霞んでいる感じですが桜島は穏やかな表情でした。

過去に大きな災害を引き起こした活火山が目の前にあります。ここから見ると桜島の山すそが、ゆったりと広がっていることに気づかされます。噴火はほどほどに、鹿児島のシンボルとして親しまれる表情が続けば幸いです。
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桜島で火砕流 鹿児島市は平静 2021/04/25(鹿児島)

2021-04-25 17:31:19 | 桜島
4月25日(日)未明に桜島で火砕流発生のニュースに驚きました。

4月25日 NHK6時のニュース


同じく テレビ朝日サンデーLIVEのニュース


令和3年4月 25 日 05 時 10 分発表 桜島の火山活動解説資料
福岡管区気象台 地域火山監視・警報センター 鹿児島地方気象台


<噴火警戒レベル3(入山規制)が継続>
本日(25 日)01 時 09 分に南岳山頂火口で爆発が発生し、やや多量の噴煙が火口縁上 2,300mまで上がり、南西方向に流れました。この噴火に伴い、火砕流が南岳山頂火口の南西側へ約 1.8km 流下しました。

弾道を描いて飛散する大きな噴石は5合目(南岳山頂火口より 1,000mから 1,300m)まで飛散しました。桜島では、南岳山頂火口を中心に、噴火活動がさらに活発化する可能性があります。




【防災上の警戒事項等】
南岳山頂火口及び昭和火口から2km を超えた居住地域近くまでの範囲では、大きな噴石及び火砕流に警戒してください。風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。

爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。(引用終わり)

1月7日 雪化粧の桜島 鹿児島港から 左下は湯平展望台


上空の風向きは北寄りで鹿児島市街地への降灰はありませんでした。爆発に伴う空気振動は10paと小さく、未明の噴火に気付いた人は少なかったと思われます。

今回噴火速報が出されたのは火砕流発生によるものでしょう。警戒範囲が2.4kmに拡大され市道の一部が通行止めになっています。

昨年6月夜の噴火では大きな噴石が人家近くに落下したものの、気象台が確認したのは数日後で観測警戒態勢の不備として大きな批判を受けた経緯があります。

1月20日の桜島 鹿児島港から


今後も警戒が必要ですが、今年になって今日までの爆発回数は72回にとどまり噴石被害も特に出ていません。

鹿児島市民の関心事は今のところ桜島上空の風向きです。洗濯物が屋外に干せるのか、車が火山灰を被ることはないかという程度です。

愛憎半ばする桜島ですが、鹿児島のシンボルとして市民に親しまれる存在であることは確かです。昭和火口の活動が盛んだったころに比べると活動はずっと穏やかで、夜間撮影に出向くほどのことはありません。

昨年の噴石飛散に関するブログ記事はこちらからご覧ください。

桜島の噴火口(南岳山頂A火口、B火口、昭和火口)に付いてのブログ記事はこちらからご覧ください。

現地調査の結果「火砕流は認められず」
本日15時30分に以下の通り発表されました。
火山活動解説資料令和3年4月 25 日 15 時 30 分発表

本日(25 日)01 時 09 分に南岳山頂火口で爆発が発生しました。同火口から火砕流が南西側へ約1.8km 流下したと判断しましたが、同日(25 日)気象庁機動調査班(JMA-MOT)が実施した現地調査では、南岳の斜面に火砕流が流下した痕跡は認められず、南岳山頂火口周辺の状況に特段の変化は認められませんでした。

このため、火砕流と判断していた現象は、風下に流された噴煙の一部と考えられます。桜島では、南岳山頂火口を中心に、活発な噴火活動が引き続き継続すると考えられます。(引用終わり)
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夜明けの撮影 おとなしい桜島 2020/12/10(鹿児島)

2020-12-10 17:42:50 | 桜島
12月10日(木)小さな月に照らされ、かごしま健康の森公園へ出かけました。

12月10日6時48分の月 月齢24.9 以下の画像は12月10日に撮影


6時17分 南西方向から雲が流れ込んできた


出かけるときは南空に雲はわずかでしたが、次第に桜島方向に流れてきました。

雲が全くないと単調なだけの風景で面白くありませんが、今朝はうろこ雲が東の空7割ほどに広がりました。

6時57分 さらに雲が広がる


12月に入り風が冷たくなったので、昨日朝からは毛糸の帽子と手には薄い白手袋を着けています。

7時7分 日の出は7時6分 朝焼けは殆どなし


桜島の東側にも雲が多いのか、朝日が桜島を後ろから強く照らし出すような感じはありませんでした。

7時19分 桜島南岳からわずかな噴煙


今朝4時3分に今年207回目の爆発をしました。噴煙は火口上空2400mまで上がり、噴石は4合目に達し、噴煙量はやや多量でした。

7時20分 桜島南岳の斜面に顔を出す朝日


7時29分 雲の隙間から光が届く高隅山系


色合いを変えて彩度を押さえた画像


7時30分 朝日は雲の中に入る


7時39分 桜島北岳を背景に飛ぶ鳩 カラスの数は一時期の1/3ほどに減った


今朝の鹿児島市の最低気温は8.8度。じっとしていると寒いので公園内を早足で歩き回ったものの、たいして温もらず桜島の表情も今ひとつでした。

少数ですが暗い時間帯から公園を散歩する人、少し早足の人、坂道を駆け上がり体を鍛える若者などを見かけます。毎朝3時半には起きて公園で運動して6時には帰るという人もいて驚かされます。

冬とは言ってもまだ初霜、初氷のない南国の鹿児島市です。風邪を引かないよう気を付けて、早朝の桜島撮影を楽しみたいと思っています。
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雲がまとわりつく 朝の桜島 2020/11/19(鹿児島)

2020-11-20 17:05:32 | 桜島
車で10分ほどの、かごしま健康の森公園から写した桜島です。

11月17日(火)6時4分 実際より青色を濃く表示


6時45分 郊外団地に掛かる朝靄 背景の斜面は高隈山系


6時51分 桜島の煙が少し上がる 雲の一部に小さな波模様


7時3分 公園近くを飛ぶカラス


7時7分 桜島山頂部を隠す雲から朝日が顔を出す


7時18分 朝日が照らす鹿児島市郊外の住宅団地


雲の少ない朝でしたが桜島山頂部は薄い傘雲をかぶり、雲の間に出た朝日は強烈な明るさでした。

11月18日(水)7時25分 この日も桜島の周囲だけ雲が出ていた


7時28分 単調な朝の風景 朝日に照らされ長く伸びる影


この後、日置に出かけ野菜園管理。その後、いちき串木野市の冠嶽神社に向かいました。

11月19日(木)6時25分 天気は下り坂 南東方向から雲が広がってきた


7時4分 桜島山頂部は雲隠れ


7時41分 雲の隙間から光芒が出た


7時42分 さらに雲が増えそうなため撮影切り上げ


11月19日、鹿児島の日の出は6時49分、方位は112.5度でした。雲がなければ7時8分頃に桜島の南岳に近い場所から朝日が顔を出します。日の出から1時間近くが過ぎ、すでに太陽は桜島の少し南側の空に達していました。

10月31日の朝日 桜島の北側斜面から顔を出した


こうして見ると早いもので、間もなく朝日は桜島の南側斜面から上ることになりそうです。

このところ季節が後戻りしたように気温が高く、最高気温が25度以上の夏日もありました。20日朝方にかけて雨が降り、寒気が入って来るようです。

コロナ禍は第3波の感染拡大が始まったようで、年末年始にかけて人出が鈍りそうです。高齢者や病気治療中の方にとって新型コロナ感染は命取りになりかねません。皆様ご用心ください。
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桜島 久しぶりに朝の噴火 2020/11/16(鹿児島)

2020-11-16 17:59:56 | 桜島
11月16日(月)朝焼け期待で、かごしま健康の森公園に出かけました。

6時9分 少し雲のある朝 以下の画像は11月16日に撮影


6時46分 日の出の時間 桜島の南東側にある高隅山系


16日の鹿児島の日の出は6時46分、方位111.6度。ここからは桜島の裏側に朝日が昇ります。冬至の12月21日は7時13分、117.2度です。

6時55分 桜島の裏手に朝日が当たり始めた


7時1分 間もなく朝日が昇る 右側は桜島の噴煙


空気が乾燥しているためか朝焼けは色濃くなりませんでした。撮影にはもっと早い明るくなり始める時間帯の方が良かったかも。

7時3分 桜島上空に雲が増えてきた


今年の桜島は活動が穏やかで、これまでの爆発回数は202回です。6月には南岳火口から3kmを越えて噴石が飛散しましたが、その後活動は弱まり久しぶりに火山灰を気にしなくて済んだ夏でした。

7時6分 桜島中岳付近に上がった朝日


10月31日の朝日 桜島の北側斜面から顔を出した


7時22分 朝日は桜島の噴煙に隠れた


雲が多くてはっきりしなかったのですが、7時8分に桜島が噴火していました。噴煙が火口上空1300mまで上がっています。風が弱く火山灰は緩やかに北側へ流れたようです。

公園内にパークゴルフ場が開場 A-2 きょうちくとう 65m PAR4


4コース、36ホールあり、クラブ・ボールのレンタル費用を含む利用料金は1人1日600円。冬季 (10月1日~3月31日) 利用時間は8:30~17:00です。

いわゆる野菊の一種 シラス土壌の山すそに咲いていた


野菊と言われるものは複数あり、これはシロヨメナのようです。似たものにヨメナがありますが、いずれも厳しい生育条件の中で逞しく生きています。

16日の鹿児島市の最低気温は17.6度、最高気温は25.8度の夏日でした。季節が一月ほども後戻りしたような暖かさですが、11月も後半に入り、この先は気温の変動が大きくなりそうです。

コロナ禍の第3波が始まったと言われています。皆様くれぐれもご自愛ください。
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穏やかな朝 桜島から薄煙 2020/10/31(鹿児島)

2020-10-31 18:31:04 | 桜島
10月31日(土)雲のない朝、鹿児島市郊外から桜島を写しました。

6時17分 かごしま健康の森公園で撮影 以下の画像は10月31日に撮影


殆ど雲のない空模様で単調な夜明けでした。まだ街灯の灯りが見える時間帯です。噴煙は出ていますが、日常生活にあまり影響のないごく少量です。

天気図は穏やかな秋 台風も見える 気象庁ホームページから


桜島上空の風向き予想 鹿児島地方気象台ページから


桜島は昨日朝、10月3日以来27日ぶりに噴火しました。桜島では火山活動が常態化しているため、噴煙高度が1000m以上の場合に噴火としてカウントされます。

爆発音(空気振動)や噴石飛散を伴う場合は、噴煙高度が1000m未満でも爆発としてカウントされます。

この夏は噴火が殆んどなく、火山灰に悩まされることはありませんでした。昭和火口の活動が盛んなころは毎日の風向きが気がかりでした。

桜島上空の風向き予想は珍しいものですが、鹿児島県民にとっては大事な情報。洗濯物や車、農作物への火山灰こびりつきは厄介です。大量の降灰では道路通行、交通機関にも影響が出ることがあります。

6時35分 左上にわずかな筋雲 見た目よりも色濃く画像補正


6時43分 あっさり出てきた朝日


鹿児島の日の出は6時33分、方位は106.1度(およそ東南東)でした。単調な夜明けのため撮影を切り上げて、都市農業センターに向かいました。

まだ夏の雰囲気が残るコスモス園


空気が乾燥して水滴は少なめ


見頃が続くコスモス園


野菜園に気になる足跡


野生動物の足跡のようです。猫よりも大きく、イノシシよりは小さい感じ。市民農園に被害が及ばないように夜間は周囲が柵で囲われています。

9時過ぎには訪れる人が増える


コスモスの花殻も少し目につきますが、全体としてはきれいです。所々にヒマワリも咲いていて、もうしばらくは美しい花景色が楽しめそうです。
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カメラ散歩 鹿児島市の寺山公園 2020/10/19(鹿児島)

2020-10-20 18:45:24 | 桜島
10月19日(月)関吉の疎水溝の次は吉野の寺山公園に向かいました。

寺山公園への途中 上之原から見た桜島 以下の画像は10月19日に撮影


吉野で最近広がった初めての道を進んだところ、やがて離合困難な狭い生活道路に入り込みました。少し広い道も曲がりくねって車は多め。うろうろ迷って、結局は北側から吉野公園前に出てしまいました。急がば回れでした。

道を引き返してたどり着いた上之原公民館横です。コスモスを写している人の話では毎年こぼれ種から発芽して、8月には咲いていたそうです。

近所の人が種蒔きして花壇にしているのかと想像していました。殆どの花が終わっていました。

再び小雨が降り出した


少し南側のバス停近くに桜島が見える場所があります。近所の方がこまめに掃除されているようで、林の入口に落葉や枯枝が積み重なっていました。

小雨は止まず、他の所に移動するよりも近くの寺山公園に行くことにしました。

早くもツワブキに蕾が


ジオパーク案内板 姶良カルデラ


寺山公園は姶良カルデラの北西縁にあり、標高424m。姶良市、霧島市への展望が開けています。南側には鹿児島市街地の一部と、遠くには開聞岳も見えます。

雨は止んだ 姶良市の山手には低い雲がかかる


遠くに見える開聞岳(標高924m) 手前左から伸びるのは桜島の大正溶岩原


中ほどの溶岩原のすぐ上側、小さく見えているのは「よりみちクルーズ」の桜島フェリーです。

桜島フェリーのページから一部を引用して紹介します。
ふだんの定期航路とは異なるコースで、海に浮かぶ神瀬(かんぜ)灯標・沖小島(おこがしま)や大正溶岩原のほか、条件が整えば、鹿児島県本土の3大火山である桜島、霧島、開聞岳を眺望でき、また錦江湾に生息するイルカ(ミナミバンドウイルカ、ハセイルカ)に出会える可能性もあります。(引用終わり)

鹿児島湾岸を走る国道10号、JR日豊本線


急斜面の林の下に国道10号とJR日豊本線が通じています。時折駆け抜ける列車音が心地良く耳に届きます。

地元出身の方と話すうちに、昭和時代にはこの辺りから竜ヶ水の海岸まで往来していたこと、太い木などを並べた手作り階段道で、登りはものすごく大変だっと聞きました。

展望台までの道を掃除する人


送風機を使って通路の落葉が吹き飛ばされ、片付けられていました。人里離れた場所での掃除ご苦労様です。

2時間ほど粘ったが天候はスッキリ回復せず


帰りに見晴らしの良い場所があった


蒲生、吉田方面への狭い道をたどりました。風力発電機側に向かう山道があり、林が開けると右後ろに桜島が姿を現しました。

この時期は寺山側から桜島を見ると太陽の向きが反逆光気味になります。桜島がきれいに写せるのは15時半から16時頃と教えてもらいました。寺山公園は吉野公園から北側へ奥まった場所ですが、また機会を見て訪れてみましょう。
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桜島爆発 不思議な噴煙5000m 2020/08/09(鹿児島)

2020-08-10 18:32:30 | 桜島
8月9日(日)早朝に桜島が爆発、噴煙は火口から5000mの高さに達しました。

8月9日 朝のNHKテレビ 久しぶりに桜島の噴火情報が表示されていた


爆発は5時38分に発生、鹿児島市の日の出は5時39分。噴煙高度は5000mに達し、降灰により鹿児島空港では20便が欠航になりました。

桜島は6月28日の爆発以降は目立った活動がなく静かな状態が続いていました。

かなり珍しい噴煙の状態 気象庁発表資料


色合いの違うソフトクリームのような不思議な噴煙です。なぜこのような現象が発生したのでしょうか。気象台が垂水市牛根に設置している監視カメラの画像で爆発の様子を見てみましょう。

1 爆発直後 5時40分


2 不思議な噴煙 5時41分


3 斜めに傾く噴煙柱 5時44分


4 風に流される噴煙 5時45分


元資料は気象台の噴火監視カメラ画像ですが、ツイッター上に多くの情報が投稿されており参考にさせていただきました。ありがとうございました。

牛根側から見た桜島 2006年(平成18年)7月30日撮影



2006年6月4日に昭和火口が活動を再開していますが、まだ火口は小規模で小さなハート形をしています。

南岳火口と昭和火口 桜島の火山活動解説資料(平成 29 年2月)気象台


桜島で現在活動しているのは南岳山頂の火口です。山頂火口には北側のA火口と南側に少し小さめのB火口があります。B火口の南東側斜面に開口しているのが昭和火口です。

昭和火口は2018年(平成30年)から活動が止まっています。現在噴煙を上げているのは南岳山頂火口です。

9日の爆発は山頂付近が雲に隠れているため詳細不明ですが、噴煙の色合いが違うので南岳山頂のA火口、B火口が同時に爆発したものではないかと思われます。

噴石の飛散状況も不明ですが、噴煙の上がる様子を見ると昭和火口ではないと思われます。仮に昭和火口の活動が再開したとすれば、周辺民家や道路までの距離が近いためこれまで以上に警戒が必要になります。

立秋が過ぎ、まもなくお盆ですが10日は台風5号が東シナ海を駆け抜けていきました。火山灰の降らない夏でしたが、桜島に日常が戻り暑苦しさが続きそうです。
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桜島 噴石飛散と警戒レベル 2020/06/13(鹿児島)

2020-06-13 18:26:20 | 桜島
2020年6月4日(木)午前2時59分に桜島が爆発、大きな噴石が民家近くまで飛散。観測体制や噴火警戒レベルの運用について一部で批判も出ています。

本題に入る前に桜島の位置関係などを紹介します。

桜島おすすめスポット 桜島ビジターセンターページ 周辺ガイドから引用


鹿児島港から見た桜島


噴火警戒レベルに対応した規制範囲図 気象庁


爆発直後の午前3時14分に気象庁が発表した噴火に関する観測報は次の通りです。

火  山:桜島
日  時:2020年06月04日02時59分(031759UTC) 第2報
現  象:爆発
有色噴煙:火口上1500m(海抜8400FT)以上
白色噴煙:
流  向:東 ---
火口:南岳山頂火口
横山最大振幅:7.3μm
爆発音:なし
体感空振:小
東郡元空振計:8.8Pa
瀬戸空振計:136.8Pa
弾道を描いて飛散する大きな噴石:4合目(南岳山頂火口より1300から1700m)
噴煙量:中量以上
火山雷:あり
今年186回目

地元紙 6月10日付南日本新聞


鹿児島県立博物館による現地調査
6月11日付で公表された同館ツイッター記事と画像を引用紹介








桜島に調査兼資料収集に行ってきました。4日の南岳山頂火口の爆発により,大きな噴石が飛散した東桜島町の現場を,町内会副会長さんの案内をいただき,調べました。およそ直径6m,深さ2mに陥没した跡やなぎ倒された樹木などが見られ,衝撃のすごさを思い知らされました。
#資料収集 #桜島 #噴石(引用終わり)

問題視された噴石の飛散距離

6月4日は上空に雲があり噴煙の到達高度は不明ですが、防災カメラには大きな噴石が飛散する様子が写っています。噴火後の観測報では4合目とされていた噴石飛散距離は、気象台の現地調査により「火口から約3㎞」であることが判明。

大隅半島との境界に近い瀬戸観測点では136.8Paの空気振動が観測されており、最近では珍しく大きな爆発でした。3kmを超えて噴石が達すると民家や道路に大きな被害が発生する恐れがあります。

6月8日、資材置場の所有者が倉庫の屋根に穴が開いていることに気付き、周辺を探したところ大きな噴石の落ちた跡が見つかり鹿児島市に連絡しています。近くの民家では大きな音が聞こえたそうですが、山火事が発生しなかったこともあり気付くまで4日が経過しています。

問題視された噴石の飛散距離

噴石が火口から約3㎞、民家近くまで飛散したことは噴火警戒レベルを直ちに引上げるべき状況であり、気象台の監視観測体制が不十分だったのではないかと批判する意見が出ています。

火山活動解説資料 気象庁


大きな噴石が火口から3キロを超える地点まで飛んだのは、1986年11月23日、南岳山頂火口で発生した爆発以来です。その際には、噴石が旅館の建物を突き破り、けが人が出たということです。(2020/06/09 11:58 地元テレビ局MBCニュース)

気象台は「今のところ、噴火活動がさらに活発化する兆候はない」として、噴火警戒レベル3(入山規制)を継続し、火口からおおむね2kmの範囲で、大きな噴石に警戒するよう呼びかけています。

桜島の月別の噴火回数 2015年以降 鹿児島地方気象台


桜島の火山灰噴出量(1980~2020) 昭和後半に比べるとかなり少ない


桜島の活動が激しかった昭和50年代には火口の南側、有村地区に噴石が多数落下し集落の半分ほどが集団移転をしています。対岸の鹿児島市でも爆発による空気振動で玄関ドアが割れる被害が発生しました。

火山灰も現在の比ではなく、昼間でも日照がさえぎられ車のライトを点灯することがありました。当時に比べるとはるかに活動は穏やかですが、人的物的被害を絶対に出さないためには、桜島全体から住民が転居し大隅半島に通じる道路も閉鎖しなければなりません。

昭和後半の噴火状況


鹿児島市の写真家、住高秀(すみたかひで)さんが撮影した1988年の桜島噴火写真です。南岳山頂火口の噴火を桜島の西側から撮影したものです。噴石が左側の北岳斜面まで飛ぶ大きな噴火です。最近ではこれほどの大きな噴火はありません。

コロナ禍対策と同様に火山周辺部では、ある程度のリスクは受け入れるしかありません。世界的に見ても桜島の活動監視体制はかなり整備されていますので、今回の噴石飛散距離だけで警戒レベルが随時引き上げられるのは日常生活への影響が大きすぎるというものでしょう。

桜島の噴火警戒レベルの運用については表面的な現象のみに振り回されず、幅広く地元の意見も聞いて対処すべきものと考えます。
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花浄土/鹿児島

鹿児島の花や風景、祭りなどを巡るブログです。