龍の尾亭<survivalではなくlive>版

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東電は、事故後の記録映像を全面公開すべきだ。

2012年08月07日 20時49分07秒 | インポート
東電から、東京電力福島第一原子力発電所の事故直後の映像が一部公開された。

内部資料だから、公開するかどうかの裁量権は東京電力にある、というコメント付きでごく一部。
しかもモザイク。
さらに公式の事故調査が出揃った後での公開。

たいそう不満である。
事故原因の究明を国民と共にやりきろうという姿勢はみじんもない。
そういうことは最初から考慮の外、なんだろうね。

単なる私企業なら、それを消費者が判断して買うなり買わないなりすればいい。
でも、電力は事実上の独占企業。しかも半分「国策的」。

端的にいって、私(一人の福島県民=国民)は大層不満だ。

モザイクは社員のプライバシーを守るため、ともあった。
それは分かる。
裁量権がほとんどなく、命令によって動くしかない下っ端社員の一挙手一投足をあげつらうことだってマスコミは平気でやっちゃうだろうから。

でも、一〇〇時間以上あるものを数十分のみ、しかも編集後のものを、録画/録音を禁止して、期間を区切って一部のマスコミのみに公開するっていう手法は、多くの人が、情報の共有さえ厭い、渋々いやいや限定公開しているという印象を抱かざるをえないのではないか。

守秘義務を持ったしかるべきメンバーが観る、とか、数種類ある事故調に提出し、公開の基準を委ねるとか、未曾有の原発事故と真摯に向き合うなら、やれることはもっとある。

法律上、自分達の裁量の範囲内だ、と言っておきたい企業防衛の「欲望」が、こんな中途半端な「公開」を選ばせたのか?
そうかもしれない。

だが、これは極めて短期的な戦術として有効なだけだろう。
必要か必要でないかは、東京電力の裁量範囲ではなくなるべきだ。

刑事告訴の捜査範囲として、押収し、吟味するという方法もある。

ただ、刑事責任だけがこの事件の責任の全てでもあるまい。

ひたすら残念だ。国民がこの事件の課題を共有するために情報公開すべきだ、ととりあえず書き付けておく。


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