龍の尾亭<survivalではなくlive>版

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先週の土曜日『パラサイト』を観てきた。

2020年02月12日 17時59分12秒 | メディア日記
観に行ったのは土曜日のレイトショー。
シニアだから1,200円。助かります。
そのときはアカデミー賞受賞前たったのに、女性が2人、3人と友達連れで来ていて、ここ最近観た映画(いずれもレイトショー)でへ一番の入りだった。
映画の中身はもう十分評判になっているからいいとして、舞台となっている二つの家のロケーションがとても魅力的だったことをメモしておきたい。

貧乏な家族が住んでいるのは街の半地下。家賃も安いのだろうが、Wi-Fiが入らないし、トイレは吸い込みの高さの都合か、家の中で一番高いところにあるのが目を引いた。
狭いところ、しかも酔漢がたち小便をするともろにかぶるような半地下の匂いの立ちこめるような家に住む四人家族。建物のセットはその生活を象徴的に表現している。

他方、著名な建築家が建てて、それを新興IT会社のオーナーが買い取った家は、いかにもセレブ感に溢れた素敵なおうちだ。前庭の芝生ではガーデンパーテイーが出来る広さがあり、地下室も食料や庭用のテーブル&椅子が収納されている。半地下の貧乏家族の家とは何から何まで正反対だ。

その家の対比がやるせなくも鮮明で、(乗っ取った後のセレブ邸宅の散らかし具合も含めて)、魅せられた。

さらにその地下室もただの倉庫ではなく……。

主役の一つは間違いなく二つの家だった。
後半、貧乏家族の家が被る洪水による浸水は、安い半地下ゆえの悲哀も感じられ、いろいろうまくできている。
「雨」、「立ち小便」、「嵐」「洪水」など、みずみずしい「水」のイメージも映画を支えている感じだった。

このあとケン・ローチ監督の『家族を想うとき』
という映画も観に行くことになるのだが、貧富の格差が広がるグローバルな「リアル」をヒシヒシと感じさせられた。
もちろん「名匠」ケン・ローチと違ってコメディ・ホラー・コンゲーム・社会派と様々な要素を見事に案分したエンタテインメント性の高さには、韓国映画(文化)のパワーを感じさせられた。
今から行くと混んでるでしょうが、お薦めの映画です。





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