団藤保晴というねっとじゃーなりすとがyahooニュースに書いていた記事。
これは福島に住む者が肝に命じておかねばなるまい。
つい忘れがちになるけれど、一般人向けではなく放射線を扱う職業の人を対象とした基準が、
放射線管理区域という概念で、これが
1・3ミリシーベルト/三ヶ月
を上限としている。まあ、法律上の基準ですね。もちろん大震災前の基準です。
福島市街地の半分は居住不適。報道されぬ不思議
http://bylines.news.yahoo.co.jp/dandoyasuharu/20130429-00024621
「居住不適」
と断言していいかどうかは議論の余地はある。
しかし、法律に照らして整合性がとれるのか?
という素朴な疑問には、誰も答えられていないんじゃないかな、2年が過ぎても。
もしこの大事故でなければ、これだけ多くの人を巻き込んだ大災害でなければ、間違いなくひとは住まないだろう、とも、素朴に感じる。
つまり、ことが小さいから、じゃない。むしろあまりにことがおおきいから、大騒ぎしないし、できないのだ。
しょうがないから住んでいる。
魂の拠り所はここしかないから、すんでいる。
なんの保証も保障もないからすんでいる。
経済的基盤がここにしかないから住んでいる。
とりあえずは大丈夫だろうけれど、一般人が24時間はいられない場所で満ち溢れていることは間違いない、という程度の「非常時」ではあるのだ。
屋内は線量が低いし、除染した限定区域については線量がぐっと下がるから、生活はできる。実質基準を上回る被曝はしない人が多いだろう。
でも、繰り返すが、もし仮に事態がもっと小規模だったら、誰も住まないんじゃないかな、という素朴な思いはある。
この感じを忘れないためには、この記事はとても個人的に大切なものだった。