龍の尾亭<survivalではなくlive>版

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小説が読めなくて(3)

2011年10月15日 11時24分48秒 | 大震災の中で
そこでようやく気づいたのは、世の中の人はずっと前から
「小説を読む」
なんてまどろっこしいことはしていなかったのかもしれない、とい現実。

さらにそれを
「現代文学研究」
とかいった形で「読む」なんてことは、まあどこかの大学の学生や研究者は今なおやり続けているのだろうけれど、そんなスタンスで小説を読む人自体、私の周りには誰もいないわけで。

周りにいないのは昔からだからいいとしても、私の中の小説を読む行為自体が、いつのまにか何処かに消えてしまっていて、自分の中のどこを探しても小説を読むオプションが見当たらなくなっていたことが驚きだったのです。

もともと研究を深めたいとかいうつもりはあんまりなくて、小説は若い頃から国語教師として半ば仕事でもあり、「お勉強」の対象だったこともあったけれど、とにかくなによりも小説を読むこと自体が楽しみで、エンターテイメントからひねくれて意味の分からないものまでジャンルを問わず様々読んではああでもない、こうでもない、とその表現と向き合うこと自体が「快楽」だった。

かつては、ね。

毎月一回集まっては読書会を開き、メンバーと小説を読み続けることを15年ぐらい続けていたりもした。

「面白さの秘密を分かりたい!」

が基本スタンスだったのだと思う。

そしてまあなんだかわからないけれど、「表象」として文学を捉えるっていう研究の周辺をうろうろしてきたような気はする。

その範囲では哲学も社会学も文芸評論も読めてはいたわけです。

以前は、ね。


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