音楽の享受は基本的に脳内変換して聴いているわけだから、想像力の問題だ、と長いこと思っていた。あの、植草甚一もそうだったし、なんてよく知らないくせに言ってみたりして。
でも、デジタルサウンドボードの霊験はあらたかだった。
今日、宇多田ヒカルの新譜『ファントーム』が届いて、それを聞いている。
最初、間違って別のPCのドライブにCDを入れて再生させたら、あまりに声に表情がなくてびっくり。
まあ、ディスプレイのスピーカーにHDMIでつなげてるだけだからこりゃまあしょうがない。しばらくこの音でも平気だったのは、小田和正しか聴いていなかったせいか(苦笑)。小田和正はもう43年も聴いているから脳内変換完璧なんですよね。
しかし、最近の宇多田ヒカルはお久しぶりだからそうはいかない。
で、デジタル側に切り替えてまた二度びっくり。
デジタルサウンドボードSE-90PCIkaraをPCに差し込んで、そこから光デジタルファイバーで
オンキョーの小型スピーカーWAVIOGX-100HD
に出しているだけなのだが、うわ、何にも知らないで聴いていても、椎名林檎の声が出た瞬間から生々しくて、「ありゃ、コラボしてたんだ」と気づかされる。
吉田美奈子とか宇多田ヒカルとか、ボーカルを聴きたいときはこれじゃなきゃダメだ、と思う。
植草甚一はどうした!?
音楽は脳内の想像力だ、はどうした?!
いえいえ。何十万もかける必要はないんです、私の場合。数万円で死ぬまで楽しめるんだから(笑)
というわけで、宇多田ヒカル、いいよ。