龍の尾亭<survivalではなくlive>版

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東電福島第一原発の視察で「再稼動」を言う経済界の傲慢を私は許しません、

2013年07月14日 14時59分28秒 | 大震災の中で
この国の上に立つ人たちは、あまりにひどくないか?
繰り返すけど、これはあんまりじゃないか?

候補者や政党の話、選挙の動向を見聞していて、こりゃあ大変だな、と思った。
その決定打がこの記事。

「原発 どうしても必要」 同友会代表幹事、福島第1視察

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130714-00000083-san-bus_all&1373764528

 経済同友会の長谷川閑史(やすちか)代表幹事らは13日、
廃炉に向けた作業が続く東京電力の福島第1原子力発電所を
視察して、こんなことをいってました。


引用開始----
長谷川氏は「逆風の中で、多くの方が使命感で取り組んでいるのは日本の強み。経済再生やエネルギーの安定供給には、原発がどうしても必要だ」と所員らを激励した。
----引用終了

事故後の福島の状況の深刻さを踏まえて議論がなされるのかと思いきや、頑張っているから再稼働を、という話だ。

私はこの考え方に「賛同できない」。
15万人近くが未だに避難しつづけており、かつ最近のトピックについていえば海際の地下水汚染(そしてその向こう側にある海洋汚染)!の状況も掴めない段階で、日本を代表する経済界の代表が、わざわざ福島県まで来た挙句に、再稼動優先のコメントを堂々と出すとはなかなか信じ難いし、冷静に受け止めるのが難しかった。

それとも、今はもう、日本人の多くが、経済界の代表だからこのぐらいのコメントは当然だ、みたいに考えているのだろうか?
もっといえば、日本ではもはや多くの人が再稼動に賛成なのだろうか?

だんだんオレは日本がわからなくなって来たよ。

もちろん私は原発の再稼動をやめておいた方がいい、と考えています。
それは、このあり得ない規模の汚染と被害、避難の現状をみてきた結果の、揺るがない結論です。

しかし、この結論は、簡単には他者とと共有しにくい事柄なのだろうか。
少なくても、私にとっては当然すぎることが、経済界を代表する人にはちっとも当然ではない。

子どもじみた感想かもしれないけれど、15万人程度の生活を踏みにじって平気な国は、天安門事件を起こした中国を笑えないと思う。

たしかに日本では何処かの党の人がいったように、この事故では直接的に何万人とかは死んではいませんよ。直ちには、ね。
でもさ、15万人の生活を奪うことは、大したコストじゃない、って方向性はどうかと思うよ。

第一原発の収束に向けて命をかけている方々の使命感を再稼動に結びつけるのもどうかと思うし。

かなり絶望的な気持ちになっています。
みんなはこういうコメントを聴いても別に平気なのかなあ。

私はかなり何かの限界と向き合っているような気持ちになりつつありますけど。

だったらどれほどの大変な事態が起これば再稼動を断念できるんだろうか?
分からない。
夏場のエアコンの電気と、福島のような場所の子供の未来との取引って、どうなんだろう。
日本国の一人一人に聞いて回りたい気分です。

彼らは、なりふり構わずやり始めたな、というのがとりあえずの現状認識だけどね。