カラスといちごとクロッカスと

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個人の目をとおしてお届けします。

ワスレナグサ 2

2023年04月29日 08時00分00秒 | ムラサキ科
2022.04.11撮影

庭によく植えられるワスレナグサは、Myosotis sylvatica です。この種(しゅ)の花の色は、基本は空色ですが、一定数、ピンクの花も、白い花も出現します。その性質を利用してでしょう、多くの園芸種があり、色が異なります。大変濃い青、親種より濃い青、ローズ・ピンク、濃い明るいピンク、など。

では、青以外の花は、開花の度合いで色が変わるでしょうか。

2023.04.19撮影

これは、うちの、ピンクの株です(新しい株で、どこから来たのか、知らない)。花の開いたのも、ツボミも、ピンク〜〜 少なくとも、この株では、そのようになっています。

白花は、以下の画像でご覧ください。ツボミも開いた花も、白です。

2022.04.11撮影

上の画像と次の画像は、同じ場所を写したものですが、上のような情景が、3週間経つと、下のような情景になります。下の画像には、もうタネをつけているのもあります。

こういう密集地(こんなのも、花筵と呼べるのでしょうか)を見ると、交雑して中間色もできるのかなあ、と思ってしまいますが、さあ、どうなんでしょう。あんまり、中間的な形質のものは、見つからないんです。

2022.05.06撮影

以下は、ワスレナグサの白花です。この個体が、Myosotis sylvatica で一定数現れる白い花であるか、園芸種であるか、あるいは、他の種、例えば、Myosotis abyssinica、かは、わたしにはわかりません。

青い花では、中央のリングが、黄色のものが若い花、白いものが日数の経ったもの、と昨日述べました。

以下の白花の画像中にも、リングが黄色いものと白いものとがあります。お暇な方は、これらの花の中から、リングが白いものを見つけ出してくださいまし。

2013.05.07撮影

ところで、「ワスレナグサ」という名称の語源については、
* 中世ドイツの悲恋物語に、ある騎士が恋人に花を摘んであげよう
として川に落ちた、流れに飲み込まれる間際に、女性に向かって 
Vergiss-mein-nicht!(僕を忘れないで)と言った、とある、
と、日本語版Wikipedia、その他、にあり、

* その英語への直訳は Forget-me-not、
* 日本語への訳は「忘れな+草」である
となっていますけど、これ、ウソっぱちです。

Wikipediaのドイツ語版には、そんなことこれっぽちも書いていない。
英語版にも書いていない。

それで、英語の(多くの人が信頼している)語源辞典で調べると、
* 古フランス語の花の名前 ne m'oubliez mye が各言語に入り、
以下のように訳された、と解説されています。

つまり、英語、その他の言語には、フランス語の表現が入って訳された、ということです。

英語: forget me not(1530年代にフランス語から英語に入った) 
ドイツ語: Vergißmeinnicht
スウェーデン語: förgätmigej
ハンガリー語: nefelejcs
チェコ語:nezabudka

forget-me-not

・・・・・・・

【お知らせ】

5月にまた日本に帰国します。すぐにではありませんが、わたし自身の庭の世話をしてからになるので、今回は早めにブログから「お休み」を取ることにします。ブログ再開は、6月半ば以降となります。

それまで、白いワスレナグサの白いリングがいくつあるか数えていただくか、
せめて flowerconnection を「勿忘(忘れなき)」よう、お願い申しあげます。
またご訪問くださいね。

やっと10度を超えたバンクーバーより



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