小雨がぱらつく天候の中、必要最小限の荷物を持って一人で森に入りました。
少し心細く、寂しい森歩きでしたが、
そんな私を早々に出迎えてくれたのが、
やる気満々のサワガニでした。
その近くには、川幅1メートルくらいの小さな流れがあります。
イワナが居そうでしたが、今日のメインは魚ではありません・・・
一瞬、ナメコ!
と、近寄りよく見ると、クリタケの幼菌でした!
こちらは食べ頃のクリタケです。
下を見て歩いていると、尺クラスの大きな落ち葉が散乱しています。
その上を見上げると、朴の木が森の天井を覆っていました。
こちらはサワラの朽ちた株の脇に、新たなサワラの幼木です。
これが命のリレーですよね。
サワラにとてもよく似てますが、微妙に違うのは檜の幼木。
30センチにも満たない小さな幼木でも、しっかり檜の特徴が出ています。
こんな可愛い姿が年月を経て、立派な大木になるんですね。
小さな命ですが逞しいです!
しばらく歩くと、朽ちた株の周りに敷き詰められたウダイカンバの落ち葉。
写真では小さく見えますが、大きい落ち葉は手のひら程もありました。
こちら柊の幼木
ソヨゴの幼木
コナラの幼木
コシアブラの幼木
森の中では次世代を担う幼木にたくさん出逢えましたが、
大木に成長するのは、ほんの数パーセントに過ぎないでしょう。
私は大木を見るのも好きですが、小さな命を見るのも大好きです。
これら全ての植物が、立場を主張して生きているのが、
自然の森の姿です。
ここで紹介できた幼木は、ほんのごく僅かでもっと紹介したかったのですが・・・
25メートルくらいの大木が、行く手を阻んで倒れていました。
人間には邪魔に見える倒木も、森にとっては
次世代の森には無くてはならない栄養分を供給してくれます。
自然のサイクルを壊せるのも人間ですが、
守れるのも人間です。
次は春の芽吹きの季節に訪れます。