奈良の名所・古跡

行ってみたい所があるといいのですが・・・古墳とか建物とか巨樹とかいろいろ・・・

芸亭伝承地

2007年02月18日 | 古跡
 芸亭は今から1200年余前の日本最初の公開図書館です 撮影日;2007.1.26

 天平宝治5年(761)頃、広大な大納言石上宅嗣の邸を「阿シュク寺」とし
 一坊を芸亭院と名付け蔵書を一堂に集めて一般に公開
 平安末期まで続いていたそうです

 奈良市立一条高校の東側に「芸亭(うんてい)顕彰碑」が立っています

 芸亭というのは芸香草(うんこうそう)亭の略です
 芸香草というのは薬草の一種で、虫よけとして本に挟まれていたことから
 芸香草が書物の代名詞になったそうです

 昭和46年に一条高校の校内整地を行った際
 阿しゅく寺の礎石と見られるもの数個が発見されました

★所在地;奈良市法華寺町
★交通;近鉄新大宮駅より 徒歩15分
★駐車場;有りません
★問合せ;奈良県図書館協会

 法華寺不退寺海龍王寺が近くです




元正天皇陵

2007年02月17日 | 
 元明女帝の後を引き継いだ娘帝の御陵です 撮影日;2007.1.26

 奈保山西陵(なほやまのにしのみささぎ)
 陵形は山形

★所在地;奈良市奈良阪町
★交通;近鉄奈良駅より バスで奈保山御陵下車 徒歩1分
★駐車場;数台可
★入場料;参拝自由
★問合せ;

第44代元正天皇
 氷高皇女(ひだかのひめみこ)、日本根子高端浄足姫天皇(やまとねこたかみずきよたらしひめのすめらみこと)
生没年:天武天皇9年(680)~天平20年(748)(68歳)
 元明天皇の子で、第42代文武天皇の姉
 生涯独身だったと伝えられる

在位:霊亀元年(715) ~ 神亀元年(724)
 養老年間、藤原不比等に命じて律令を改定し、今日「養老律令」として知られている


 旧奈良ドリームランドの北側です

 般若寺奈良豆比古神社まで徒歩10~15分


平城宮跡

2007年02月16日 | 史跡
 平城宮跡です(画像は第2次大極殿の基壇、2006.3.17撮影)

 2010年に平城遷都1300年祭が行われ、第一次大極殿正殿が復元公開されました
 
 敷地は甲子園球場が30個分も入る広大なスペースがあり
 南に朱雀門、南東に東院庭園が復元され、資料館遺構展示館もあります

 四季を通じてのんびりと楽しむことが出来ますヨ

お問合せ;奈良文化財研究所
℡;0742-30-6756 (所在地;奈良市二条町2-9-1 )
交通;大和西大寺駅北口下車 東へ徒歩10分
営業時間;9時~16時 (休日;月曜日、年末年始を除く)
料金;無料公開施設

駐車場;平城宮跡内の4箇所に大型バス、普通車など合計100台が駐車可(無料)

希望者にはボランティアによる解説が可能

平城宮跡を紹介しているホームページはたくさん在りますが

奈良文化財研究所→平城宮跡
奈良世界遺産市民ネットワーク
大宮通り商工振興会
 といった所がお勧めです 

 明治時代から大正時代に資材を投じて平城宮跡の再興に尽力された棚田嘉十郎氏と溝辺文四郎氏のおかげで
 現在のすばらしい史跡となっています
 参考;伝えたいふるさとの百話→近畿→NO.62「一三〇〇年の時を経てよみがえった朱雀門」



元明天皇陵

2007年02月16日 | 
 和銅3年(710)平城京への遷都を実施した第43代天皇の御陵です 撮影日;2007.1.26

 奈保山東陵(なほやまのひがしのみささぎ)です

 陵形は山形
 元明天皇の遺言により葬儀は徹底した薄葬にし、山丘で営んだ火葬所をそのまま山陵とされました

★所在地;奈良市奈良坂町
★交通;近鉄奈良駅より バスで奈保山御陵下車 徒歩3分
★駐車場;数台可
★入場料;参拝自由
★問合せ;

元明天皇(草壁皇太子妃・天智天皇の第4皇女)
 阿閉(あへ)皇女、日本根子天津御代豊国成姫天皇(やまとねこあまつみしろとよくになりひめのすめらみこと)
生没年:斉明天皇7年(661)~養老5年(721)(61歳)
皇子女:軽皇子(文武天皇)、氷高皇女(元正天皇)、吉備内親王

在位:慶雲4年(707)~ 霊亀元年(715)
 実子の第42代文武天皇が慶雲4年、25才で崩御したため
 孫の首皇子(聖武天皇)が成長するまでの中継ぎとして女帝として即位

 「和同開珎」を鋳造したことでも知られます


 江戸時代の初めにはウワナベ古墳が元明天皇陵と考えられていたそうです


聖武天皇陵

2007年02月15日 | 
 奈良時代全盛期の天皇の御陵です 撮影日;2007.1.26

 佐保山南陵、陵形は山形

 第45代聖武天皇:在位:神亀元年(724)~天平感宝元年(749)
 首皇子(おびとのみこ)、天璽国押開豊桜彦尊(あめしるしくにおしはるきとよさくらひこ)
 参考;聖武天皇略年表

 一条通りから北にのびる参道の途中から、右手にのびる参道を行くと

 明治12年(1879)に比定された光明皇后陵(佐保山東陵)が並んで有ります
 藤原朝臣光明子(ふじわらのあそみこうみょうし)、藤原不比等の三女

 光明皇后は天平勝宝10年(758)に「天平応真仁正皇太后」の皇太后号が贈られています

 天平文化は、光明皇后の存在無しではあり得なかったと言っても
 過言ではないでしょう

 聖武天皇陵には「眉間寺」という古代の寺院が在ったとされます
 また、この辺り一帯は松永久秀による多聞城の築城等により大きく破壊されたようです
 多聞城の西南隅に当たる現光明皇后陵には、高さ5mの盛り上がり(土塁もしくは櫓台跡)があります
 兆域内の頂上にある円丘(径7m・高さ2m)は、明治12年2月の治定以降に造成されたようです

 北東側に多聞城跡が有ります
 東大寺転害門まで徒歩5分の所です
 
★所在地;奈良市法蓮町
★交通;近鉄奈良駅より 徒歩10分
★駐車場;不可
★入場料;参拝自由
★問合せ;



佐紀陵山古墳「日葉酢媛命陵」

2007年02月14日 | 
 垂仁天皇の皇后の御陵です 撮影日;2007.1.24

 日葉酢媛命陵(ひばすひめみことりょう)、狭木之寺間陵(さきのてらまのみささぎ)です
 1875年(明治8)に治定されています

 かつては神功皇后陵にあてられたこともあるそうです

 全長207mの大型の前方後円墳
 後円部径131m、 後円部高18m、前方部幅87m、前方部高12.3m
 古墳時代・前期4世紀後半~5世紀前半の築造

★所在地;奈良市山陵町字御陵前325
★交通;近鉄平城駅より 徒歩8分
★駐車場;有りません
★入場料;参拝自由
★問合せ;0742-34-1111 (奈良市観光課)

 野見宿禰の献策で人身御供にかえて埴輪を初めて立てたという『日本書紀』の説話でも有名です

 巨大な蓋(きぬがさ)形、盾、家形、鰭付円筒型埴輪や、内行花文鏡、四獣鏡が出土しています


 参考;日葉酢媛命陵

 佐紀石塚山古墳佐紀高塚古墳とともに佐紀三陵と呼ばれています

内裏の井戸跡

2007年02月13日 | 古跡
 遺構展示館の西側にあります 撮影日;2007.1.22

 平城宮跡の内裏跡の北東隅に発見された井戸跡です

 元の井戸は埋められ、その上に木枠をして展示されています

★所在地;奈良市佐紀町(平城宮跡内)
★交通;近鉄西大寺駅より 徒歩10分
★駐車場;無料
★入場料;見学自由
★問合せ;0742-30-6752(奈良文化財研究所)


 遺構展示館の東側に造酒司の井戸が有ります

 法華寺までは徒歩8分

塩塚古墳

2007年02月12日 | 古墳
 平城京の「松林苑」という庭園の一部にされていたようです 撮影日;2007.1.24

 南北に軸を置く全長105mの中型の前方後円墳です

 後円部径65m、後円部高8.5mル、前方部幅55m、前方部高3.2m
 (前方部高は削られて、現在は1.5~2m程になっています)
 築造年代は、5世紀前半と推定されます

 昭和50年6月27日に国の史跡に指定されています

★所在地;奈良市佐紀町・歌姫町
★交通;近鉄平城駅より 徒歩10分
★駐車場;有りません
★問合せ;
 東側は畑、西側は竹薮が広がり、分かりにくい場所に有ります

 埋葬施設は、後円部中央に粘土槨があり、すでに盗掘されています
 木棺を納めた構造が確認され
 棺内から短剣、刀子、鉄斧、鎌などが副葬されていたことが知られています

 昭和54年の発掘調査で、前方部周辺から奈良時代の瓦が多量に出土したそうです


 佐紀盾列古墳群の中央にある古墳です
 南西に瓢箪山古墳・日葉酢媛命陵・成務天皇陵・称徳天皇陵
 北西に神功皇后陵
 北東に添御県坐神社
 南東に平城天皇陵磐之媛陵コナベ古墳ウワナベ古墳
 が有ります





金剛生駒紀泉国定公園

2007年02月11日 | 名所
 奈良県・大阪府の府県境の生駒山地・金剛山地一帯と、大阪府・和歌山県の府県境の和泉山脈一帯からなる国定公園 撮影日;2007.1.5

 1958年(昭和33年)4月10日に金剛生駒国定公園として指定(当時の面積は15,624ha)
 1996年(平成8年)10月2日に和泉山脈一帯を編入し、名称も金剛生駒紀泉国定公園に変更されました

総面積;23,119ha
 (奈良県域;4,880ha、大阪府域;15,535ha、和歌山県域;2,704ha)

問い合せ先: 0742-27-7476(奈良県農林部森林保全課)
 奈良県のページ大阪府のページ

 生駒、金剛両山地は花崗岩を主とする地塁山脈ですが、両者の間に第三紀の火山岩からなる二上火山群があります
 和泉山脈は中生代の砂岩を主とし、南側を断層に限られた山脈です

 も京阪神に近いのでレクリエーション価値の高い公園です

 生駒山(642m)は大阪方面を眺める展望地点として多くの人を集めています
 金剛山(1,125m)には金剛山寺、葛城神社があります
 葛城山(959m)は古くから修験道の山として有名です

佐紀石塚山古墳

2007年02月10日 | 
 前方部の堀にカキツバタがきれいに咲きます 撮影日;2007.1.24

 第13代成務天皇陵、挟城盾列池後(さきのたたなみのいけじり)陵です

 全長218mの前方後円墳です
 後円部径132m、後円部高19m、前方部幅111m、前方部高16m
 築造は4世紀後半~5世紀前半

★所在地;奈良市山陵町
★交通;近鉄西大寺駅より 徒歩7分
★駐車場;不可
★入場料;参拝自由
★問合せ;0742-34-1111 (奈良市観光課)

 元禄時代までは五社神古墳が成務陵とされていたそうです

 成務天皇は第12代景行天皇の第4皇子で、名を稚足彦天皇(わかたらしひこのすめらみこと)と云い
 日本書紀によれば、初めて地方の国県の区画を定め
 国、郡(こおり)、県(あがた)、邑(むら)のそれぞれに首長を置いたと伝えられています

 日葉酢媛命陵称徳天皇陵とともに『佐紀三陵』と言われます


 参考;成務天皇陵