
初層の屋根の下に裳階が設けているのが特徴です
鎌倉時代、貞慶の一周忌の建保2年(1214)に完成しました
高さ(基壇上面~相輪上端)17.7m、初重一辺2.74m
貞慶の弟子で海住山寺を継いだ慈心上人覚真(藤原長房)が仏舎利七粒を塔に安置したとの記録があり、これが塔の完成を意味するものと解釈されています
屋外にある木造五重塔で国宝・重要文化財に指定されているものとしては、室生寺の五重塔に次いで日本で二番目に小さいそうです
初重内部には四天柱(仏壇周囲の4本の柱)はあるが、心柱は有りません
心柱は初層天井の上から立っています
初重内部の四天柱の間には東西南北の4面とも両開扉を設け、厨子状の構えとするが、仏塔の内部をこのような構成にするのは珍しいそうです
日本の仏塔では、軒の出を支える組物は、肘木を3段に持ち出す三手先とするのが通例ですが、この塔は各重とも二手先組物としており異例です
昭和38年の解体修理で、初重の軒下に裳階が復元されました
★所在地;木津川市加茂町例幣海住山20
★交通;JR

★駐車場;有ります
★入山料;100円
★問合せ;0774-76-2256(海住山寺)