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奈良の名所・古跡

行ってみたい所があるといいのですが・・・古墳とか建物とか巨樹とかいろいろ・・・

中井家住宅(御所市)

2013年02月02日 | 文化財
中井家住宅5
 特色ある外観を呈しています 撮影日;2013.01.20

 中井家は屋号が「茶売屋」でした
 文政3年(1820)から天保13年(1842)まで庄屋を務めていました

 主屋は寛政4年(1792)の建築
 正面に下屋を設けて縁とし、粗い格子をつける
 2階外壁を黒漆喰、軒を白漆喰で塗り分けて有ります
 南に落棟がついています

 主屋・座敷棟(明治時代)・南側土蔵(大正5年の建築)の3件が登録有形文化財です 

中井家住宅2階 中井家住宅の大甕

★所在地;御所市南中町1234
★交通;近鉄・JR御所駅下車 徒歩6分
★駐車場;なし
★入場料;住居として使用しているため見学は不可
★問合せ;


 参考;やまと建築詩のページ


 北側の角に建つレトロ風な建物です

乾家住宅

2012年11月02日 | 文化財
乾家住宅
 17~18世紀の建築物と推定されています 撮影日;2012.10.21

 入母屋造り、草葺きの農家です(現在屋根はトタンで覆われています)
 四面庇付・桟瓦葺き
 桁行12.9m・梁間10.0m
 西吉野地方の農家の変遷を知るうえで重要な民家です

 昭和45年3月に県の文化財に指定されています

東側から見える乾家住宅 屋根の上にあるのは?

 屋根の上には、不思議な飾り(魔よけ?)が乗っています 

★所在地;五條市西吉野町滝163
★交通;JR五条駅より バスで「老野南口」下車 徒歩8分
★駐車場;なし
★問合せ;現在も住居として使われています
   運が良ければ見学させていただけます


西田家住宅

2012年09月06日 | 文化財
西田家住宅 
 昭和前期の和風建築です 撮影日;2012.08.27

 平成16年2月に国の登録有形文化財に指定されています
 高石垣の上に建つ昭和初期の建築で、市内における代表的な近代和風建築です
 主屋のほか離れ座敷・土蔵・祠社・拝所などの付属屋も登録されています

 主屋中央棟は、木造2階建て・入母屋造桟瓦葺
 東側側面の屋根は八棟造で、二階の階高が高く豪華さを演出しています
 玄関の車寄せは唐破風の桧皮葺です
 北東端に位置する「竹の間」は八畳の書院座敷で、大和の指物師として有名な川崎幽玄の創作です

 主屋南棟は木造平屋建・瓦葺
 座敷は床・棚・書院を備える本格的なつくりで、洋大規模住宅の離れ座敷の好例です

 主屋西棟は木造平屋建・入母屋造
 北側に内玄関が有り、扉の両脇に特徴的な七角形の飾り窓が付けられています

 離れ座敷は2間四方規模の平屋建・入母屋造・銅板葺の小規模な建物です
 敷地の中で唯一江戸間を用いています
 西側壁面には丸窓を設け、天井は棹縁を放射状に配するなど数寄屋風の瀟洒な意匠を持ちます
 書院風の主屋などと対照をなす建物です

 内蔵は主屋西棟と主屋南棟を結ぶ南北棟の土蔵で、2階建・切妻造・本瓦葺の置屋根形式です
 東側の廊下に面する壁のみ海鼠壁で、敷地景観の核となると共に精緻な装飾を備える土蔵の好例です

西田家住宅の石垣
 石垣は正門の東側から外周の北・東・南側に総延長160mに亘って築かれています
 最も高い場所では高さ2mを超えます
 城下町大和郡山の戦前の景観を今日に伝える建造物です

★所在地;大和郡山市箕山町37
★交通;近鉄大和郡山駅下車 徒歩5分
★駐車場;有りません
★入場料;内部は通常非公開です
★問合せ;


杉山小児科医院

2012年09月03日 | 文化財
杉山小児科医院
 大正時代の西洋風木造建築です 撮影日;2012.08.27

 平成17年11月に診療棟と居住棟の2棟が国の登録有形文化財に指定されています

 診療棟は木造平屋建で一部二階建
 切妻造り・桟瓦葺の構造
 外観は、軸部の濃褐色と白色のコントラストが鮮やかです
 急傾斜の切妻屋根・筋違・繰形・ドーマー窓風飾り屋根・棟飾りなど、ヨーロッパのハーフチンバー様式の洋館となっています
 大正10年ごろに建てられました

 西側の居住棟は木造二階建てで、寄棟造・銅板葺の構造です
 昭和初期に建てられました
 内部の階段の手すり柱にはアールデコ風の装飾が施されているそうです 

居住棟 火の見櫓

 北側に「火の見櫓」が立っています
郡山の火見櫓
 延宝8年(1680)郡山で大規模な火災が有り、町屋670軒あまりが焼失しました。貞享3年(1686)藩主本多忠平がこの延宝の大火を教訓として城下町の防火進める為に堺町、本町、柳5丁目、今井町に火見櫓を建てました。
 城下町を描いた町割図という絵図には堺町の火見櫓が描かれています。建物の屋上に四角い望楼を高く建てて、四方に窓を開けたものです。17町が交代で見張りを行っていました。
 平成21年3月 大和郡山市
 
★所在地;大和郡山市本町52
★交通;近鉄大和郡山駅下車 徒歩10分
★駐車場;なし
★入場料;外観は見学自由
★問合せ;杉山小児科医院のホームページ


 参考;やまと建築詩のページ


來田家住宅離れ

2012年07月24日 | 文化財
來田家住宅の門
 大阪の紙問屋・来田甚太郎さんが建てた別荘です 撮影日;2012.07.13 

 大正3年の建築です
 1階を和風・2階を洋風とした折衷建築
 1階は6畳と8畳座敷の2室で、2階は10畳洋間1室とする
 2階外部はドイツ壁風の仕上げで、出隅部にコリント式の角柱形を付ける
 内部煖炉廻りの精巧な人造石仕上げや漆喰装飾などにも見所がある
 一階は床の間のある和風、二階は暖炉のある洋風と珍しい建物で日常に使われている

 平成18年に国の登録有形文化財に指定されています

★所在地;生駒郡斑鳩町五百井1-3-26
★交通;JR法隆寺駅下車 徒歩10分
★駐車場;なし
★入場料;見学不可
★問合せ;


参考;やまと建築詩のページ

辰巳家住宅

2012年07月19日 | 文化財
辰巳家住宅
 西里の大地主の家柄です 撮影日;2012.07.13

 明治末期頃に貴族院議員を勤めた辰巳楢太郎氏が十年の歳月をかけて建設しました
 主屋(2階建・入母屋造・桟瓦葺)は、間口約30mに及ぶ大型の建物
 1・2階とも床棚を備えた座敷を配します
 外観は、当地方の民家の形式を踏襲する
 内部は良材をふんだんに使い、格調高い書院の意匠でまとめられた近代和風建築です

 平成13年4月24日、国の登録有形文化財に指定されました

 長屋門・茶室・渡り廊下・一の蔵・二の蔵・三の蔵・炭小屋・納屋・一の米蔵・二の米蔵・三の米蔵・土塀が同時に県の登録有形文化財に指定されています

 大正4年の建築です
 三の蔵のみ江戸時代後期の建築です

 黒漆喰塗の長屋門を、白漆喰塗の各蔵、繊細な意匠の茶室など
 いずれも丁寧なつくりの建築です
 外周は精緻に組まれた亀甲積石垣の上に、桟瓦葺屋根をのせた土塀を巡らしています

★所在地;生駒郡斑鳩町法隆寺西1-1826-1
★交通;JR法隆寺駅下車 徒歩20分
★駐車場;なし
★入場料;非公開です
★問合せ;

 法隆寺南大門から藤ノ木古墳に向かう道筋に位置しています


西田家住宅(西吉野町)

2012年06月09日 | 文化財
西田家住宅
 江戸時代前期の建築と考えられています 撮影日;2012.06.03

 17世紀半ばの建築と伝えられ、建物の内部に黒い板壁が多いのが特徴です
 正面11.5m、側面8.3mの入り母屋造り
 茅葺き屋根で、現在はトタンがかぶせてあります

 国重要文化財に指定されています
 以前は「西の坊」という寺だったそうです 

西田家住宅説明版 西田家住宅裏庭

★所在地;五條市西吉野町鹿場6
★交通;近鉄下市口駅より 城戸行きバスで「十日市」下車 徒歩12分
★駐車場;なし
★入場料;無料
★開館時間;運が良ければ見学できます(不在のときが多いそうです)
★問合せ; 0747-22-4001(五條市教育委員会)


黒滝村旧役場「黒滝村民俗資料館」

2012年06月07日 | 文化財
黒滝村旧役場
 明治時代末期の建築です 撮影日;2012.06.03

 昭和54年に県指定文化財となり、平成7年に「森物語村」に移築されています

 明治43年に吉野材木黒滝郷組合事務所として建設されました
 大正2年から昭和53年までは村役場として使われていました
 その後、郷土資料館や集会所として使われていました

 洋風2階建の建物に平屋建ての和館が付属したモダンな建物です
 建築当時、大工の日給が70銭の時代に、総工費8000円で建てられたそうです

 建物の横に、貯木場建立記念の碑が建てられています
貯木場建立記念の碑
 江戸時代末期から黒滝の山で伐採した木は、筏流しにより丹生川・吉野川・紀の川を経て和歌山の海岸まで運び、海路で京阪神へ販売されていた。
 この石碑は和歌山市湊地区に建立されていたが、諸般の事情で平成十年四月に移築したものである。
 明治三十四年(1901)から同三十六年にかけて黒滝郷・西奥郷(西吉野村と旧丹生村の一部)が共有で貯木場を造成した事実が記されており、約三万坪(九ヘクタール)の広大な貯木場に集積された吉野材の取引で活況を呈した当時の様子がしのばれる。

★所在地;吉野郡黒滝村粟飯谷1(森物語村)
★交通;近鉄下市口駅より バスで「黒滝案内センター」下車 徒歩15分
★駐車場;有ります(無料)
★入場料;タダです
★休館日;毎週火曜日、年末年始
★開館時間;11:00~16:00
★問合せ;0747-62-2770


北八木町の河合家住宅

2012年04月18日 | 文化財
河合鋭冶家住宅
 江戸時代の町屋で、平成21年に有形文化財に登録されました 撮影日;2012.04.08 

 河合鋭冶家住宅は「八木札の辻」の北側に位置し、広大な敷地に建ちます
 軒が低く、段違いの棟と大屋根を持っている大規模な古民家です
 天保13年(1842)八代目の河合庄九郎の頃には「絞り油屋」を営んでおり、建物自体があったと推測されます
 安政6年(1859)の九代庄九郎の頃には庄屋となり、「両替商」も営んでおり、「隠居所」「内蔵」ができていたことがわかっています

 南隣りに河合源七郎家が有ります
 初代河合源七郎によって、明治20年代後半に町屋として主屋を建築
 さらに大正時代に、離れ座敷や茶室が増築されました
 旧街道「下ツ道」に面して、蔵の妻面「貴賓口」を挟んで重厚な「出桁造」・漆喰塗込の主屋、高い境界塀と変化あるファザードを持つ民家です 

河合源七郎家 河合源七郎家の南にある芭蕉句碑

★所在地;橿原市北八木町2-155
★交通;近鉄大和八木駅下車 徒歩8分
★駐車場;なし
★入場料;外観のみ見学可
★問合せ;0744-29-5902(橿原市文化財局文化財課)


東・西の平田家

2012年04月17日 | 文化財
東の平田家
 「八木札ノ辻」を挟んで東側と西側の平田家があります 撮影日;2012.04.08

 江戸時代に旅籠を営んでいました
 「八木札ノ辻」は、古代大和の主要道路「下ツ道」と「横大路」との交差点です
 江戸時代中期以降、伊勢参りや大峰山への巡礼などで、特に賑わったようです

建築年代:18世紀後半~19世紀前半

西の平田家
 嘉永6年(1853)に描かれた『西国三十三所名所図会』に六角形枠の井戸を中心とした町の賑わいが描かれています
 絵図には東の平田家と西の平田家も描かれ、どちらも南側が入母屋造で、2階街道筋に手摺りが回されている様相は、今もその面影をよく残しています
 また、西側の平田家の2階の客間に露出した梁があり、その梁に天保4年(1833)の宿泊者の悪戯書きが残っているそうです

 明治時代の当主・平田嘉十郎(嘉重郎)は、2軒の旅籠と料理店・魚問屋も経営していたそうです 

八木札ノ辻 六角形枠の井戸

★所在地;橿原市八木町2丁目1-1
★交通;近鉄大和八木駅下車 徒歩8分
★駐車場;なし
 東の平田家は改修され「八木札の辻交流館」として2012年7月14日から一般公開されています
★入場料;無料
★休館日;月曜日
★問合せ;0744-29-5902(橿原市文化財局文化財課)