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奈良の名所・古跡

行ってみたい所があるといいのですが・・・古墳とか建物とか巨樹とかいろいろ・・・

忍岡古墳」

2014年06月07日 | 古墳
忍陵古墳石室
 竪穴式石室が見学できる古墳です 撮影日;2014.05.25

 昭和9年の室戸台風により社殿が倒壊、修復作業中に竪穴式石室が発見されました
 「忍岡(しのぶがおか)古墳」と名附けられました

 全長87m・高さ6m、後円部径45mの前方後円墳です
 後円部頂に「忍陵神社」の社殿が有ります
 副葬品として、紡錘車・鍬形石・石釧・甲冑の部材・刀子・鉄斧・円筒埴輪片などが見つかっています(京都大学堂号博物館に所蔵)
 築造は4世紀中頃です

忍陵古墳 忍陵古墳覆屋 

 石室は拝殿横にある、平成14年再建の覆屋内に保存されています
 中には入れませんが、格子越しに見学できます

 石室内部の規模は、長さ約6.3m・幅1mほど
 その中にコウヤマキを刳り抜いた木棺が安置されていたようです
 石室壁は板状の石を丁寧に積み上げ、天上は大きな板石を載せています
 (兵庫県猪名川産の石が使われています)

 昭和47年3月31日、忍岡古墳竪穴式石室が大阪府の文化財に指定されました

 忍岡古墳の丘陵は、永禄3年(1560)頃に三好長慶が飯盛山城の支城として利用しました
 岡山城と呼ばれていたようです

★所在地;四條畷市岡山2丁目7-12 (忍陵神社)
★交通;JR忍ヶ丘駅下車 徒歩8分
★駐車場;有ります
★見学;自由
★問合せ;072-877-2121(四條畷市教育委員会)


陣ノ山古墳

2014年05月27日 | 古墳
陣ノ山古墳丘
 ほのぼの公園の西側、竹薮の中に有ります 撮影日;2014.05.11

 径約18mの円墳「10D-31」です(前方後円墳のようにも見えます)
 墳丘東側が削られています
 墳頂部に盗掘穴が有ります
   ↓ ↓
陣ノ山古墳頂 竹薮内の堀と土塁 

 戦国時代に陣が張られた場所とされ、法螺貝が吹かれた貝吹山と対をなしています
 貝吹山は佐味田宝塚古墳の後円部北側に接して築かれていました
 全長約100mの前方後円墳です(消滅しています)

★所在地;北葛城郡河合町佐味田字新池
★交通;近鉄五位堂駅より バスで「葛城台」下車 徒歩10分
★駐車場;ほのぼの公園に有ります(無料)
★見学;(私有地です竹の子は取らないように)
★問合せ;

 佐味田宝塚古墳へは南へ300mほどです


安部山4、5、6号墳

2014年05月26日 | 古墳
安部山4号墳
 西谷9号児童公園内に保存される3基の古墳です 撮影日;2014.05.11

 4号墳は東西15m・南北20mの楕円形墳です
 南北2つの埋葬施設が在りました
 南土壙は底部で8m×2mの規模があり、南方向に羨道部のような通路を持った横穴式石室風の形態をしており、中央部に組合式石棺を安置していました
 北土壙は組合式石棺を直葬していました
 半壊した底板と側板2枚(完存)が見つかっています
 築造時期は須恵器から6世紀後半とみられています

 中央に位置する5号墳は南北径13m、東西径10mの楕円形墳です
 南北2か所の埋葬施設があり、両方とも組合式石棺直葬
 南棺の内法規模は全長1.25m、幅約35cmと小さく、小児用で追葬されたのではないかと見られています
 築造時期は6世紀後半
 金環、銀環、鏃、土師器、須恵器が出土

 一番北側に位置する6号墳は南北径10mの楕円形の円墳
 石棺直葬(組合式石棺?)
 金環、鏃、須恵器が出土
 築造時期は須恵器の型式から6世紀後半

 遺跡地図の「10D-110〜112」です

安部山5号墳 安部山6号墳

 安部山古墳群は通称安部山と呼ばれる屋根上に築かれた前方後円墳1基と円墳6基で構成される小規模な古墳群
 うち円墳の3基(2号・3号・7号墳)は消滅
 築造はいずれも6世紀 

★所在地;北葛城郡広陵町馬見南3丁目(9号児童公園内で保存)
★交通;近鉄築山駅より下車 徒歩20分
★駐車場;有りません
★見学;自由
★問合せ;


柳生下ウラ古墳(仮)

2014年05月08日 | 古墳
柳生3D-2石材2
 丘陵上の茶畑の東端に石材が露出しています 撮影日;2014.04.19 

 柳生下塚穴古墳の南の丘陵上に有る古墳「3D-2」です
 石室は崩壊していて、開口はしていないようです
 封土はほとんど無くなっています
 枯れ草などに覆われていて、よく見えませんが径10mほどの円墳だったようです

柳生3D-2 柳生3D-2石材1

★所在地;奈良市柳生下町字ウラ
★交通;JR・近鉄奈良駅より バスで柳生下車 徒歩5分
★駐車場;市営観光駐車場より 徒歩8分
★見学;私有地です
★問合せ;


 柳生下塚穴古墳へも再訪しました
柳生塚穴古墳開口部 柳生塚穴古墳奥壁
柳生塚穴古墳袖部 柳生塚穴古墳
 北側に有る小屋周辺にも石材が露出している場所が有り、元々は古墳群を形成していたのかもしれません

市脇古墳群

2014年05月06日 | 古墳
市脇古墳群
 「市脇相賀古墳群」として市の文化財に指定されています 撮影日;2014.04.17

 相賀大神社の本殿裏山に点在しています
 現存8基の古墳群で2基のみ開口しています

 1号墳は、玄室長2.8m・幅1.5m・高さ1.5m
 結晶片岩を小口積みしています

市脇1号墳 市脇1号墳奥壁 

 西50mの山道沿いに2号墳があります
 玄室の奥側だけが残っています
 現存長3.8m・幅2.4m・高さ2.9m
 1号墳とは一部構造が異なり、奥壁は巨大な1枚石で背の高い大型の玄室です
 石材の隙間には粘土(漆喰?)が詰められています

★所在地;橋本市市脇2-7-8
★交通;JR「橋本」駅より バスで「市脇」下車 徒歩15分
★駐車場;有ります
★見学;自由
★問合せ;


愛宕塚古墳

2014年05月04日 | 古墳
愛宕塚古墳
 大阪府で最大規模の石室が有ります 撮影日;2014.04.13

 径22.5m・高さ9mの円墳です
 両袖式横穴式石室が南に開口しています
 石室全長15.78m
 玄室長さ7.2m・幅2.5~3m・高さ3.9~4.2m
 羨道の長さ8.7m・幅1.95~2.15m・高さ2.2m

愛宕塚古墳奥壁 愛宕塚古墳袖部

 石室内には二種類の石棺が納められていたそうです
 一つは二上山の白色凝灰岩、もう一つは播磨系の石材と確認されました

愛宕塚古墳天井石 愛宕塚古墳頂

 鉄製品・馬具・金銅製装飾類・土器・玉類・ねじり環頭太刀の一部・須恵器など多数の副葬品が出土
 (出土品は大阪府指定文化財、八尾市立歴史民俗資料館で保管されていまし)
 6世紀後半の築造と推定されています 

★所在地;八尾市神立4丁目42-89
★交通;近鉄瓢箪山駅より バスで大西下車 徒歩10分
★駐車場;なし
★見学; 自由
★問合せ;

 心合寺山古墳の南東約500mの所に有ります


鏡塚古墳

2014年05月03日 | 古墳
鏡塚古墳
 心合寺山古墳の西250mの所に在る古墳です 撮影日;2014.04.13

 大阪府指定史跡です
 前方部を南に向ける、全長50mほどの前方後円墳と考えられています
 直径28m・高さ5mの円墳とする説も有ります
 現状は南側が大きく崩され、小さな祠が祀られています

 1958年に採土中に、粘土槨が検出されたようです
 火葬跡2ヶ所も発見され、石櫃の破片も出土したようです
 円筒埴輪、朝顔形埴輪や器材埴輪が出土しています
 築造は5世紀後半

鏡塚古墳頂 鏡塚古墳祠 

 俗に松山と呼ばれ、ここの土を取ると腹痛が起こると伝えられ、腹痛山ともいわれているそうです
 入口のところに宝山神社の碑があります

 墳丘上には桜が植えられています 

★所在地;八尾市大竹5丁目181付近
★交通;近鉄瓢箪山駅より バスで大西下車 徒歩1分
★駐車場;有りません
★見学;自由
★問合せ;


心合寺山古墳

2014年05月02日 | 古墳
心合寺山古墳
 平成17年に古墳公園として整備されました 撮影日;2014.04.13

 南北に全長約160m、三段築成の前方後円墳です
 生駒山西麓に等高線に沿うように築かれ、周濠は南側と北側の2か所で堤を造って区切られているため、その東西で水位の異なる珍しいつくりとなっています
 後円部径約92m・高さ約13m、前方部幅約90m・高さ約12m

 埋葬施設は、前方部墳頂部の「方形壇」下に1基
 後円部墳頂部に長さの異なる粘土槨の埋葬施設が3基確認されています
 西側の「西槨」で木棺が確認されています 

心合寺山古墳後円部頂 心合寺山古墳前方部頂

 昭和41年に国史跡に指定されています
 墳丘の平坦部には円筒埴輪(レプリカ)が並べて立てられています
 副葬品等は、古墳の脇にある「八尾市立しおんじやま古墳学習館」で展示されています
 周囲から、夔鳳(きほう)鏡・甲冑・大刀・鉄剣などのさまざまな副葬品が発掘されました
 西側のくびれ部には「造り出し」と呼ばれる方壇状の部分があり、さまざまな埴輪が置かれていました
 築造は5世紀初め頃です

心合寺山古墳前方部 心合寺山後円部

★所在地;八尾市大竹5丁目143付近
★交通;近鉄瓢箪山駅より バスで大竹下車 徒歩7分
★駐車場;八尾市立しおんじやま古墳学習館に有ります
★入場料;タダです(しおんじやま古墳学習館は大人200円)
★休館日;火曜日
★開館時間;9:00~17:00
★問合せ;0729-41-3114(しおんじやま古墳学習館)


心合寺山古墳模型

山畑2号墳(山畑古墳群)

2014年05月01日 | 古墳
山畑2号墳奥壁
 2号墳は、古墳群の中で最大規模の石室が有ります 撮影日;2014.04.13 

 尾根上に有る上円下方墳(下段一辺28m、上段径14m)です
 片袖式の横穴式石室が開口しています
 石室全長は約16.6m
 羨道長約10m
 玄室長約6.6m・幅約2m・高さ約4m
 水晶製の三輪玉と鞍金具が出土しています

山畑2号墳開口部 山畑2号墳袖部

 3号墳は、2号墳の西裾に有る円墳です
 封土が流失して石室が露出しています
 天井石が崩れていて、入室は危険です

山畑2号墳墳丘 山畑3号墳

 土砂も流入していて石室規模は不明
 玄室の奥壁部分は比較的残っています
 幅約1.5m・高さ約1.5m
 大きな石材が使われています

山畑3号墳奥壁 山畑3号墳石室

★所在地;東大阪市上四条町
★交通;近鉄瓢箪山駅下車 徒歩25分
★駐車場;有ります(大阪市郷土博物館)
★見学;自由(私有地です)
★問合せ;


山畑21号墳(山畑古墳群)

2014年04月30日 | 古墳
山畑21号墳
 郷土博物館から東へハイキングコースを少し登って行くと有ります 撮影日;2014.04.13

 100m程登った左手に在る21号墳は、径15mほどの円墳です
 片袖式の横穴式石室が開口しています
 背の高い石室です
 羨道部は一部破壊され、短くなっているようです
 石室全長は8.5mほど
 玄室長約4.1m・幅約2m・高さ約3m

山畑21号墳奥壁 山畑21号墳袖部

 石棺が納められていたようです
 出土品は須恵器の装飾壷、土師器、直刀、耳環、子持ち勾玉など

 すぐ北側に37号墳が在りますが、大きく崩れていて石材の一部が露出しています

山畑20号墳 山畑12号墳開口部

 21号墳からさらに30m程登っていくと左手に20号墳が在ります
 20号墳は片袖式の横穴式石室が有る円墳です(径10m?)
 崩壊の危険が有る為、石室内は補強され物置代わりに使われています

山畑12号墳奥壁 山畑12号墳袖部

 道を挟んで12号墳が在ります
 径15mほどの円墳ですが、かなり崩れています
 両袖式の横穴式石室が南に開口しています
 羨道部は一部崩れていますが、石室全長は11.5mも有ります
 玄室は21号墳より少し大きめです 

★所在地;東大阪市上四条町
★交通;近鉄瓢箪山駅下車 徒歩20分
★駐車場;有ります
★見学;自由
★問合せ;