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山の春夏秋冬

たまの休日に野山へ出かけたとき目に留まった生き物や風景の紹介

モリアオガエルの産卵

2010年06月23日 | は虫類・両生類

 梅雨に入ってから雨が降ったり止んだり、まあ当たり前のことですが。梅雨は湿っぽくてうっとうしい季節ではありますが、私はそれほど嫌いではありません。この時期に現れる生き物は結構面白いものが居たりしますし、出掛けても真夏の暑さに比べればずいぶんと楽です。
 梅雨に入る前から気になっていたものが居ます。うちの近所にも棲息するモリアオガエルです。いちど産卵しているところを見てみたいと思っていました。いつ産むのかも分からないし、どう予想して見に行けばよいのか分からないので、休日に見に行って泡の固まりが増えているのを見て、何度となく残念に思っていました。
 何せ産卵は深夜なので、もう寝ようと思う時間に見に行かなければなりません。しかし昨日は思い切って、起きていることにしました。深夜になるまでは蛾などの夜間撮影をして回って時間つぶしをして、いちど12時頃に見に行ってみるという段取りです。今日は産卵の日などと予想したわけではなくて当てずっぽうです。このあたりは少し遅いとは言っても、もう時期的にも産卵のピークは過ぎています。もう終わりかなと思いつつ、胸の中は期待でいっぱいです。
 梅雨時とはいえ、灯火に集まる蛾類は思った以上に大勢居てなかなか楽しめます。それを見て回っていると充分時間つぶしができました。そして帰る途中に目的のものを見に行ってみました。
 すると、居ます居ます。まだ産卵は始まっていませんが、枝の上で待機しています。

2010年6月23日 京都府乙訓郡大山崎町

 葉陰にいる大きなお腹をしているのは♀。そしてそれにしがみついている♂が2匹見えます。この♀の大きなお腹は、卵がいっぱい詰まっているのではなくて、泡の卵塊を作るために大量の水を飲み込んでお腹に蓄えているからなのだそうです。
 これはいけると取り敢えず帰って、産卵の時間になるまで待機していることにしました。しかし帰ってから少し経つと、土砂降りの雨が降り始めました。せっかく卵塊を作っても雨に流されるかも知れないので、もしかしたら今日は取り止めかなぁと思いましたが、何せカエルにとっては本能に基づく行動です。いちど入ったスイッチは終わるまで切れることはありません。2時も回った頃、傘を差して見に行ってみました。
 思った通りあきらめてはいませんでした。泡の固まりもだいぶ大きくなっていました。

 じっと見ていても、ときどきもぞもぞと動くくらいで、あまり動きがありません。雨で流されてしまうのではと思いましたが、葉陰にぶら下がっているので多少の雨でも大丈夫なのでしょうか。しかし雨に当たるような場所にある必要もあります。去年はオタマジャクシが中で育ってもうまく雨で流れずに、そのままひからびているものもありました。タイミング良くまとまった雨が降らないとだめなようです。
 葉が茂った場所なので少し見づらいです。何せ池の上なので思うような位置に立てません。少し離れますが正面から見てみました。

 位置関係から見ると♂は3匹居るようです。とても複雑な家族です。産まれてきた子の父親はどの♂か分かりません。何てことは全く考えもしていないでしょうが。やっぱりできたての泡は白いです。たいてい見ているのは表面が乾いて少し黄色っぽくなったやつです。
 一番最初の写真とカエルの色が違うと思いますが、カメラを換えたせいだと思います。もしかするとカエルの色が少し変わったかも知れません。懐中電灯の明かりでしか見ていないので、本当のところはどんな色をしていたのかはっきりとは分かりません。
 初めてモリアオガエルの産卵が見ることができました。まあ機会はいくらでもあったのでしょうが、産卵の日も予想が付きませんし深夜ということもあって、なかなか難しいところがあります。私も見てみたいという人が居ても、こればっかりはいつ行ったら見られるよなどと当てずっぽうでしか言うことができませんので、頑張って見に行ってください。
 満足して帰る途中で車の前にイノシシが姿を現しました。2頭がじゃれ合っています。民家のすぐ側です。この頃はよく家の近所でもイノシシを見かけます。山も世知辛くなったのでしょうか。今度はイノシシを撮ってみようかなどと考えています。
 


ヤモリ

2010年06月06日 | は虫類・両生類

 朝の早い内は涼しかったのですが、すぐに暑くなってきました。今日はなるべく木陰をうろうろ。モリアオガエルの産卵が気になるので見に行ってみましたが、近所の神社の池はまだ一つも無し。隣町の神社の池ではもう幾つもありましたが、あまり目立たない場所に集中してありました。近所の池はたぶんこれからなのだと思いますが、居なくなってしまったのではないかと何となく心配です。今年は産卵中の所を見てみたいと思っていたのですが。
 神社の燈籠を見て歩いていると、燈籠の前にある蔓に何故かヤモリがしがみついていました。朝早いとは言え、明るくなっても人目に付く場所に居るのは珍しいことです。

2010年6月6日 京都市西京区大原野

 夜に灯りに来た虫が蔓の方に留まったのを見て、それを捕まえようと蔓へ飛び移ったのは良いのですが、戻れなくなってしまったのでしょう。どうやって燈籠の方へ戻ろうかと思案している内に、明るくなってしまったのではないでしょうか。
 明るい内は燈籠の中が隠れ家です。体に着いた朱色の点々は、燈籠からはがれた塗料でしょう。

 暗いときのヤモリはなかなか敏捷ですが、明るいときのヤモリはちょっと鈍いです。


ヤモリ

2009年07月22日 | は虫類・両生類

 まだ梅雨はもうぼちぼち明けるでしょうか。ここのところの集中豪雨で、西の方では土石流で死人まで出ているようですが。うちの近所の川もかなり増水していました。今後の週間予報では晴れマークも多いようですが、次の休日はやっぱり傘マークです。
 今日の一匹目は、またもやヤモリです。今度は夜に出掛けた時のものです。夜の灯りには、やっぱりヤモリが居ました。灯りには蛾などがたくさん来ているので食べ放題でしょうが、何が好みなのでしょうか。

2009年7月18日 京都市西京区大原野

 居るものを片っ端から食べれば食事もすぐに済みそうなのですが、そうでもないようで、何か捕まえて食べているところを見ようと思っても、なかなかそういう姿を見せてくれません。
 ストロボのプリ発光に結構敏感に反応するので、ファインダーに見えている姿と、写った写真とは違う方を向いていることが多かったです。
 体色も変えられるようで、居る場所で随分違って見えます。このヤモリは一度しっぽを切ったようで、模様の違う短いしっぽをしていました。
 それから、瞳が夜どのように開くのか見てみようと思っていたのですが、忘れていました。しかし何枚か撮った中で瞳が開いているのがあったので、拡大…

 まぶたは無いのですが、まぶたが横に開くような…、変な眼です。
 このヤモリ、今ではどこにでも居る印象がありますが、民家やその周辺に棲息して原生林などの自然度の高い環境では見られないことから、もともと日本には居なかった外来種だと考えられているそうです。
 日本のヤモリはまだ小さくて可愛いらしいのですが、外国のトッケイヤモリなどは35センチにもなるそうで、こんなのが民家の壁などに張り付いていたりすると、さすがにびっくりしそうです。 


ヤモリ

2009年07月17日 | は虫類・両生類

 少しの間、もう梅雨も明けるのではないかと思うような天気でしたが、昨夜は大雨、今日も一日しとしと降ったり止んだりでした。梅雨明けはまだ先のようです。何となく鬱陶しい梅雨も早く明けて欲しい気もするし、あの本格的な夏の暑さもたまらんなぁ~と、あれこれ考えていてもキリがないので今日の一匹目は、灯籠の灯りにやって来た昆虫をたべにやって来て、そのまま朝まで居眠りをしてしまったヤモリ君です。

2009年7月12日 京都市西京区大原野

 普通ヤモリは、明るい内は何かの物陰に身をひそめているものなのですが、このヤモリはよっぽど動くのがめんどくさかったようです。私が側でごそごそしていると、やっとよっこらしょっと体を持ち上げました。そしてそのまま、また固まってしまいました。

 ついでに頭のアップ。頭だけ見るとヘビみたいです。目玉にも模様があって、瞳がどのようになっているのかよく分かりません。夜に活動するときには瞳が大きくなるのでしょうか。
 あまり興味のない人はヤモリとイモリを混同していることがよくありますが、「ヤモリ(家守)」は爬虫類で「イモリ(井守)」は両棲類、イモリが陸に上がって活動することはあまりありません。
 


アカガエル

2009年07月15日 | は虫類・両生類

 神社の手水舎の水に浸かって、気持ちよさそうに涼んでいました。

2009年7月15日 大阪府三島郡島本町

 言うまでもなくカエルに表情はありませんので、気持ちよいかどうかは私の想像です。それにしても、ここは邪魔者も居ないし水もきれいだし、のんびり過ごせるのではないでしょうか。私もこんな所でゆっくり涼んでみたい。


アマガエル

2009年07月12日 | は虫類・両生類

 今日の予報はときどきだったはずなのですが、一日空。は結局降りませんでした。ときどき陽も射すことがありました。おかげで雨に濡れることなく出掛けることはできましたが、とても蒸し暑い一日で少しくたびれてしまいました。
 さて今日の一匹目はアマガエル。最近、やっと親の姿になったような小さなアマガエルが目立ちます。

2009年7月12日 京都市西京区大原野

 せっかく寝ているところを起こしたので、ちょっと機嫌が悪そうです。とは言ってもカエルには表情が無いので、怒っていても楽しいときでも同じ顔をしています。 


モリアオガエル

2009年06月24日 | は虫類・両生類

 モリアオガエルの卵塊を見ていたら、側の木の枝がバサバサ揺れています。何かと思ったら、モリアオガエルが他の枝に飛び移ろうとしていました。そちらにはもう一匹仲間が居ました。仲間の所へ来ると、二匹でいっとき戯れていました。

2009年6月24日 大阪府三島郡島本町

 一匹は暇つぶしにちょっかいを出しに来ただけのようでした。少し暴れた後、二匹はそれぞれ枝の上に張り付いてボーッとしていました。

 こうやって枝の上でじっとしている間、彼らは一体何を考えているのでしょうか。


モリアオガエルの卵塊

2009年06月10日 | は虫類・両生類

 今日は朝から雨。まだぽつぽつ程度でしたので、傘を差して近所の神社へモリアオガエルの卵塊を撮りに行きました。

2009年6月10日 京都府乙訓郡大山崎町

 神社の境内にある噴水の池の上に大きな卵塊がぶら下がっていました。自然にできた水溜まりなどほとんど無いので、人工の池であろうとお構い無しです。山奥などで見ると、雨の後の水溜まりの上にぶら下がっていたりします。多少は山水の補給があったりはするのですが、その内干上がるかも知れないとまでは考えが及ばないようです。
 
親ガエルそのものは普段木の上にいるのであまり見かけることは無いのですが、このような卵塊もほとんど見ることが無いので、この辺りの生息数はほんの僅かなのではないかと思います。

 山奥ならともかく住宅地のすぐ側なので、子供などに悪戯されないか少し心配です。


ウシガエル

2008年11月08日 | は虫類・両生類

 神社の池のスイレンの上で日なたぼっこしていました。かなり大きかったので、またつい撮ってしまいました。

2008年10月22日 京都市西京区大原野

 大きなカエルは子供の頃の憧れがあるからか、とても興味を引きます。こんなに大きなカエルはどうやって越冬するのでしょう。


カジカガエル

2008年07月23日 | は虫類・両生類

 ブナの倒木を見ていたら、カエルが潜んでいるのに気が付きました。

2008年7月20日 滋賀県高島郡朽木

 なかなかの隠れ身の術で、カエルと思って見ないと見落としそうです。正直なところ、このカエルの姿は初めて見ました。声はよく聞くのですが。

 飼育もされているようですが、せせらぎの音と共に聞こえてくる鳴き声には格段の味わいがあります。