さてさて並んだ軍国主義者のお歴々。
えっ、どうしてこれらの善男善女の群れが軍国主義者の群れなの~?
なぜなら、彼らが向かっている対象は中国や南北朝鮮は言うに及ばず、現在の連立政権の一翼を担っている某政党や某野党及びそれらの内外の政治勢力に同調的な国内勢力が一番危険視してやまない神社である東京九段の靖国神社の“支店”とも申すべき山形県護国神社の社殿だからである。
長く続いたかつての自民党政権下においても歴代総理が靖国神社に参拝する度に中国政府や日本の(今はこの表現は希少になってはいるが)“進歩勢力”は「それ、軍国主義を賛美する行為だ」とばかりに非難の大合唱が湧き上がらせていたほどであるから、この写真の行列をなしている群集も軍国主義を賛美していることになりそうである。
でも、中国政府よ、心配するには及ばない。
彼らのほとんどはこの神社の祭神が何であるか意識していない。[※山形県を本籍地とする将兵や軍属などの戦没者の諸霊が祭神とされている。]
それではどうして彼らはこんなに長蛇の列をなしてまでこの神社に押し寄せるのだろうか。たいていの地域には徒歩で30分以内で参拝できる神社があるはずなのに、有名寺社でないと“ご利益”にあずかれないと考えているふしもある。むろん日本がひたすら軍国化して近隣諸国と戦争すべきだと祈るために列をなしている者などたぶん一人もいないはずである。
理由はごくごく単純。・・・→ この神社ほど駐車環境に恵まれている神社は山形市には他に見当たらないからに過ぎない。
自前の駐車スペースはそれほど広くはないが、すぐそばには広大な河川敷広場があり、また隣地にはかつての出羽国分寺薬師堂の境内であるやはり広大な緑地公園がある。これらの敷地を初詣の時に駐車場として使用させて貰える。
心配すべきは“軍国主義復活”よりも二酸化炭素の大量排出による地球温暖化の促進なのである。
COP15コペンハーゲン会議で日本代表が「マイカーを使わない初詣の国民への推奨」を世界に約束したかどうかは知らない。たぶんそんな約束はしていないであろう。
◆写真 [表画面]は山形県護国神社の社殿と参拝者の列(撮影は07年元日。今年は降雪で参拝者は幾分少ない。それでも12万人と県内一だから同様な光景)[裏画面]は隣地の薬師堂前樹林に駐車する初詣人の車
年末に次の本を読みました。
①「デリバティブ汚染――金融詐術の暴走」吉本佳生著(講談社)
②「世界同時バランスシート不況」リチャード・クー&村山昇作著(徳間書店)
この2冊で、現在の不況の原因が解ると思います。