島国ニッポンの山国から

地球温暖化、クルマ社会の諸問題、時評、街作り提言などを島国の中の四方を山で囲まれた山形盆地からのつぶやき

これからは電池ストーブの時代!?

2010-07-22 23:56:20 | クルマ社会の問題
 世は挙げて電気自動車つまりは高性能電池自動車開発競争時代。
 ハイブリッド・カーが“エコ・カー”と言われているが、直接的に化石燃料をまったく使わない電池自動車はハイブリッド・カーをはるかに上回るエコ・カーと言うことになるらしい。
 だから全世界のメーカーが電池自動車の開発競争にしのぎを削っているわけである。
 しかも高性能の電池を搭載すれば、それこそ長時間・高速・遠距離の夢のような走行が可能になるのだという。
 でも、待てよ! 
 そんなに高性能の電池自動車の開発が実現できるならば、雪国などの寒冷地では必需品の暖房器具もとうの昔に「脱石油」が可能になっていたはずであるが、写真のような「電気ストーブ」と「石油ストーブ」とを比べれば、熱効率ははるかに石油ストーブが上回るのが現実だ。
 電気ストーブはあくまで補助暖房でしかなく、とても真冬の8畳間では役に立たない。
 でも、本格的な電気自動車の時代が到来すれば、小さな電気ストーブ(電池ストーブ)でも料亭の大広間全体を暖めることができることになるはずである。
 ものものしい大きさのエアコンを部厚い壁に穴を空けて取り付けるまでもなくなる。
 また、携帯電話の場合もたいして通話もメール送受信もしないのにわずか数日で充電切れになるようなことはなく、1回の充電で一ヶ月以上も持続できることになるはずである。
 しかし、それには電力のモトとなる発電は当面化石燃料であろうし、クルマに使用されてきたガソリンやディーゼル燃料や石油ストーブの分が発電所に振り向けられるだけのことであり、火力発電機の増設は緊急の課題となろうし、それとも日本の国土は太陽光発電のパネルや発電風車におおわれたり、バイオ燃料生産のための農地だけが広がることになりかねない。