島国ニッポンの山国から

地球温暖化、クルマ社会の諸問題、時評、街作り提言などを島国の中の四方を山で囲まれた山形盆地からのつぶやき

エコ軍用機で普天間は静音化?

2010-07-14 18:04:14 | クルマ社会の問題
 何やらアメリカの軍用機メーカーがバイオ燃料混合の“エコ軍用機”を開発し、売り込みに力を入れているという。
 バイオ燃料が本当に環境にやさしいか、クルマの燃料についても同じことが言えるが、ガソリン燃料と電池の動力を混合させたハイブリッド・カーについては従来の化石燃料だけによるクルマと比べればかなり騒音が低下し、そのために高齢者や難聴者、視覚困難者がそのクルマの接近に気付くのが遅くなって危険な思いをすることがが多くなったという。
 だから、逆に音声発生装置を取り付けるべきとまで要望されている。
 ハイブリッド・カー程度ですらそうなら、本格的な電気自動車の場合は一層歩行者に接近を気付かれるのが遅くなるであろう。
 話は若干それるが、沖縄の普天間基地の移転が大きな政治問題になっている大きな理由としては周囲がすっかり市街地化している中で軍用機やヘリコプターの墜落の危険のほかに、米兵犯罪の不安、そして最も日常的には騒音が挙げられる。
 むろん、軍用機やヘリコプターの凄まじい騒音は化石燃料によるエンジン稼動音と排気音などが大きいためである。もし、軍用機やヘリコプターもハイブリッド方式や電池式で飛行できるようになれば、普天間基地の騒音もかなり沈静化することになる。
 クルマの世界はまさに脱化石燃料化に邁進し、軽量高性能のバッテリー開発により、長距離を高速で長時間走行することが夢ではないとまで喧伝されている。
 クルマの世界で出来て航空機の世界でオール電化ができないことはないはずである。
 むろん、いかに“エコ”でも軍用機は軍用機。やはり“人殺し”の道具に変わりがないのだから、いかに騒音が低減したとしても軍事基地の存在は赦せないという意見は残り続けるであろう。