島国ニッポンの山国から

地球温暖化、クルマ社会の諸問題、時評、街作り提言などを島国の中の四方を山で囲まれた山形盆地からのつぶやき

長~い枕詞の公務員

2010-03-31 00:41:34 | 時評
 いよいよ今日で今年度は最終日となり、明日から新年度となるため各職場では職場の長から新しい人事配置による辞令交付が為されることになる。
 ここに某自治体の人事異動を公表している新聞紙面がある。
 例えば、この度異動が内示された❏●氏については下記のように記されている。

 ▽ ○○部□□□□□課○○○○○○総括主幹・□□□□□課長補佐(XXXXXXX 
   部MMMM課HHHHHH総括主幹・MMMM課長補佐)❏●誰兵衛
 
 という具合に、彼自身の氏名が隠れて探し出すのに苦労するほどである。
 まるで、大晦日のNHK紅白歌合戦での某女性歌手のように、超豪華で超巨大な衣装のために彼女の顔がどこにあるのかわからないのと同じようなものである。

 (  )の中に記されているのが現在の部署と役職名であり、(  )の前に記されているのが内示されている新所属の部署と役職名である。
 概して機構の部課等の名称も近年の大学の学部名の如く長ったらしくなっているが、意味が理解できないわけではない。
 だが、役職名となると一般市民にとっては理解不能となる。
 「課長補佐」なら何とか意味がわかるが、「総括主幹」とは一体どんな意味を持つ役職なのか。その文字列の前にはご丁寧にも担当業務の内容が記されており、課長補佐の単なる「枕詞」ではなさそうであるが、新聞紙面にはやたらとその総括主幹なる漢字が多く目に付く。これでは役職の「乱造」と受け取られても仕方がない。
 ともかく、だいぶ勿体ぶった役職名が21世紀の現代にも幅を効かしているのだ。
 でも、それに見合うだけの仕事をやってくれるのなら、どんな勿体ぶった役職名を冠に戴いても、また民間の低賃金勤労者を大幅に上回る高額な俸給を得ようとも市民は我慢してくれるであろう。
 そのためにも、異動してたったの1,2年でまたもや別の部署に異動させるようなことは止めてほしい。これだけでも人件費の多額のロスになるのだから。