島国ニッポンの山国から

地球温暖化、クルマ社会の諸問題、時評、街作り提言などを島国の中の四方を山で囲まれた山形盆地からのつぶやき

敢えて水をさしたい冬季五輪フィーバー

2010-02-10 23:16:27 | 地球温暖化
 下手くそこの上、否、この下なしの絵と本日のタイトルとの関係は如何に?
 「野暮も極まれり」と非難ごうごうを覚悟で、敢えて言いたい。

 いよいよ国際的な巨大スポーツイベントが開幕しようとしている。
 言うまでもなく、それはバンクーバー冬季オリンピックのことであるが、かなりの雪不足の中での開催になりそうであるが、むろん主催者はなんとかするであろう。
 北米でもワシントンなどの東部では未曾有の大雪であるのに、カナダの西海岸のバンクーバーではこれまた正反対の未曾有の暖冬だということは、異常気象の極端な地域偏在であり、まさしく地球温暖化の如実な表れなのであるが、わざわざ遠方から多数の大型トラックやダンプで雪を運んだりすること自体が更なる温暖化に寄与していることになる。
 地球温暖化はともかくとしても、冬季にせよ夏季にせよオリンピックなる巨大スポーツイベントはそろそろ不要であり時代遅れのものとなっているのではないか。
 世界各国のスポーツ選手たちが一箇所に集って競技をくり広げる機会などいくらでもあるのに、さらにオリンピックのようなものが必要だとは思えない。
 例えば、フィギアスケートの国際大会などは一年に何回も開催されているではないか。
 オリンピックが開かれない年でも国際大会で活躍中の浅田真央選手などの顔は一年間に何度もテレビで見ることができるのだから、オリンピックでの金メダルとその他の国際大会での金メダルでの価値に差があるとは思えない。どんな国際大会でも「最高位」はあくまで最高位である。
 世に「屋上屋」という言葉があり、文字通り「屋根の上の屋根」のことで、無駄の典型の意味であるが、各種の国際競技大会の上に開かれるオリンピックは「屋上屋」の典型というべきであろう。
 スポーツの世界で頂点に立つ若い選手は青少年に希望と感動を与えるから不可欠とする考えが支配的であるが、「地球環境」の観点に立てば、これまた「温暖化促進」の大きな要因と言うことも可能であり、仕分け人はどう判断されるのであろうか。
 これほどお堅いことを言う我また、山形出身の500mスケート加藤条治選手の活躍は大いに期待したい山形人の一人なのである。