最近ははスーパーマーケット等でのレジ袋は有料となり、確かに“マイバッグ”を持参する市民が多くレジの脇に並ぶことが多くなった。
これはこれで市民の環境保全意識のささやかな高まりとして悪くはない。 また、家庭電気器具のプラグをこまめにコンセントから抜いておくことも消費電力の軽減に有効で、ひいては地球温暖化防止にも結びつくのだという。
その他にも行政やマスコミ、市民団体等は家庭生活における地球温暖化防止 (※注→下記)に有効な努力項目として幾つかを推奨している。
だが、もっとも有効なはずのクルマの使用抑制の呼びかけはさほど強く推奨されていないようだ。
このことについては、クルマの使用抑制がいかに二酸化炭素の削減に貢献できれるか、上の写真の右側のグラフを見れば一目瞭然である。(下から二番目の黒色の棒線 クリックによりグラフ拡大)
わずか1日10分の乗車控えだけだから、通勤の場合は片道5分だけになる。だが、普通通勤でクルマを使用する場合は少なくとも片道10分は要するであろう。しかも特に通勤時間帯や夕方の帰宅時間帯は渋滞することが多いから、アイドリング等で一層二酸化炭素の排出は多くなる。
これを見れば、通勤者の職住近接の推奨もしくは公共交通の充実は急務の行政施策であると言わなければならない。
※レジ袋の追放等だけで地球温暖化を“防止”できると考えるならば、これはあまりにも傲慢な考え方であると言わなければならない。それゆえ、“防止”よりは“抑制”の言葉の方がふさわしいであろう。