天地を 照らす日月の 極みなく あるべきものを 何をか思はむ 

わびぬれば 今はたおなじ 難波なる みをつくしても あはむとぞ思う

朧月夜

2012年04月07日 | 春はあけぼの
菜の花畑に入日薄れ

見渡す山の端霞深し

春風そよ吹く空を見れば

夕月かかりてにほひ淡し


里わの火かげも森の色も

田中の小路をたどる人も

からすの鳴く音も鐘の音も

さながらかすめる朧月夜


高野辰之



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