天地を 照らす日月の 極みなく あるべきものを 何をか思はむ 

わびぬれば 今はたおなじ 難波なる みをつくしても あはむとぞ思う

豊作でも高値

2012年11月06日 | Weblog
豊作でも高値 矛盾だらけのコメ政策見直せ(11月5日付・読売社説より抜粋)

 農林水産省が発表した2012年産米の作況予想は4年ぶりの豊作で、収穫量は約820万トンと需要を20万トン超も上回る見通しだ。ところが、コメ余りなのに価格は上昇した。9月の業者間の取引価格は前年より10%程度高い。全国農業協同組合連合会(JA全農)が、農家に払う前渡し金を引き上げたことが要因だ。生産地と消費地の直接販売などが増え、全農の集荷量が減少しているため、高値買い取りで影響力維持を狙っているのだろう。
 一方、需要は十分まかなえるはずなのに、外食店や弁当業者らの使う手頃な価格のコメが不足していることも問題だ。そこで輸入米が注目され、9月の入札では、2・5万トンの販売数量に対して3・6倍の申し込みがあった。デフレ定着で安いコメを求める動きは年々強まり、需要の3割を占める外食・弁当産業の価格競争は激しさを増している。輸入米人気は、国産米が市場の低価格志向に応えていない実態を示す。
 米菓や味噌などの原料となる加工用米の品不足も懸念される。家畜のエサとなる飼料用米は急増しているにもかかわらず、加工用米の生産量は増えない。11年産は飼料用が加工用を上回った。この結果、加工用米の価格が急騰し、農水省は緊急措置として備蓄米から06年産の古米を約4万トン放出した。異例の事態である。飼料用米は10アール当たり8万円の補助金が支給されるが、加工用は2万円だ。管理が楽で多額の補助金がもらえる飼料用米の作付けが増えている事情がうかがえる。外国産飼料で育てた牛や豚などの畜産物は国産と見なされず、食料自給率の計算外だ。政府は飼料用米を優遇し、自給率アップを狙っているようだが、加工用米が古米で、家畜のエサは新米というのは理解しがたい。(2012年11月5日01時29分 読売新聞より抜粋)

 八朔、神嘗祭、ハロウィンと豊作を祈り、祝ってきましたが、全農や政府の方々には無縁のようですね。直接販売分、輸入米も値上がりしてるような?完全な管理価格で、TPPなどの政策の問題ではなく、独禁法の観点からみないといけませんね。これでは、自由化してもしなくても大勢に影響はないと想われます。

 明日立冬、晩秋ラストクォーター入り。14日初冬朔日、23日新嘗祭、十日夜。