とんねるず主義+

クラシック喜劇研究家/バディ映画愛好家/ライターの いいをじゅんこのブログ 

W杯中継感想

2010年07月12日 18時34分02秒 | その他

ワールドカップ、終わっちゃいました・・・
世界規模の一ヶ月にわたる祭り、とうとう終わりました。
「さびしいなあ」という思いと「これでやっと普通の人間の生活にもどれる」という一抹の安堵感・・・

決勝戦のスペインvsオランダ、すばらしい試合でしたね。息詰まるような120分。PK戦になったらいやだなあと思ってたから、最後にイニエスタが決めてくれて良かった。スペインの初優勝で終わった今大会の決勝戦は、歴史に残る試合になったのではないでしょうか。

ほかにも、ガーナの躍進、ウルグアイの大活躍、ドイツの驚き。ブラジルがびっくりするほどあっさり負けたり、メッシやルーニー、ロナウドといったスーパースターがなぜか輝けなかったり。

アメリカの劇的な試合の数々も心に残ってるし、スロベニアの勝利の阿波踊り、スペインを破ったスイス、チリサッカーの美しさ・・・16強のなかに日本と韓国のアジア勢が食い込んだことも、新鮮な驚きだったと思います。

マラドーナについては、現役時代を知らないので、せめて監督としてふたたびW杯のピッチに立つ彼を目撃できたことは幸せでした。マラドーナって、実はとんねるずとほぼ同い年なんだよね・・・信じられないけど(笑)

個人的に今大会でいちばん印象に残ったのはウルグアイです。フォルランって、なんてすばらしい選手なんでしょうね!点取り屋ってだけじゃなく、すごいパスも出せるし守備もできる。周りのチームメイトを生かすこともできる。ドイツ戦のボレーシュートはしびれました。哲学者みたいな表情に、風になびくふわふわブロンドもすてき♪

3位決定戦では、後半ロスタイムで一点差に追い上げたり(フォルランがベンチに下がった後にもかかわらず)、闘う気迫を最後まで見せ切ったウルグアイに大感動でした。選手たちは負けて悔しそうだったけど、ウルグアイ国民のみなさんは大満足だったようですね。そりゃそうでしょう。

ああ、サッカーってすばらしい。これからは、各国のクラブチームの試合ももっと見なければ。


ところで3位決定戦といえば、なんとびっくり、地上波での放送がありませんでしたね。
スカパーの独占放送でした。

眠い目を必死にこじあけながらいっしょうけんめい試合を見てきた、スカパーに加入していない一般庶民の立場は!?
得点王争いがかかった試合で、しかも結果的には今大会で一番点を取りあう好ゲームとなった試合を、見れなかったこの悔しさ、どこにぶつければいいのよ!

ん?同じような悔しさを最近も感じたことがあるぞ・・・
そうだ、ちょうど1年程前に行われたマイケル・ジャクソンの追悼セレモニーが、日本ではテレビ放映されなかった、あの時だわさ。確かあのときは放送権料は無料だったにもかかわらず、日本のテレビ局は放送しなかったんですよね・・・

なんでもイギリスでは、オリンピックやW杯といった大きなスポーツイベントはすべて地上波で放送するよう、放送法で義務づけられてるんだそうです。あ~あ。イギリスに移住しちゃいたいわ。

さてこのついでに、今大会の各局の放送について、ざくっと感想をメモっておきたいと思います。

まず、お笑い関係のタレントさんが多く起用されていました。NHKとテレビ東京以外の局はすべてそうでしたね。

そのこと自体は良いと思うんですが、日テレのタレントの使い方には疑問符が。サッカー選手だったわけでもないのに、スポーツ番組のMCをしてるというだけで、くりいむしちゅー上田氏を起用したり、以前サッカー番組をちょこっとやってたしがらみがあるためか、タカアンドトシを使ったり(しかも大事な準決勝で)。

タカトシのような若い芸人さんは、まじめなスポーツ番組をやるにはまだ早いんではないですかね。やはりまだ、笑いをとらないと安心できない年頃ですからね。あと日テレのトルシエ元監督の扱いが軽すぎていやだったなあ。もっともトルシエもノリノリでやってたから、本人的にはオッケーだったのかな(笑)

その点、フジテレビはうまくやってたような。わたしは、各局のなかではフジテレビのサッカー特番がいちばん安心して見れました。番組中ずーっと「踊る大捜査線」のテーマがバックに流れてたことをのぞいては。

MCのジョン・カビラ氏が落ちついて進行してたし、レギュラー解説の土田晃之さんはさすがだなあと。マニアックなコメントができて、求められればおもしろいことも言える。でもでしゃばらない。すばらしいっす。ゴン中山のほうが笑いにはしってたもんね(笑)

サッカー通の片瀬那奈さんの起用も、女性としてはうれしかった。他局が「女にはサッカーはわからねーだろ」的スタンスだった(←女子サッカー選手に対して非常に失礼)のと好対照でした。

(そういえば、なでしこジャパンもワールドカップへの出場を決めてるはずなのに、どうしてどこもゲストに呼ばなかったんだろ?)

この文脈で言うと、NHKは最悪でした。スタジオトークで、女子アナがあまりにも的外れな質問を堂々としてたのは、見てて苦痛以外のなにものでもなかったです(山岸舞彩ちゃんはのぞく)。

NHKは民放にくらべて機動性がないこともあらためて露呈しました。オリンピック中継とちがって、W杯中継はゲストが自由にやりとりできる手法でやるべきだと思いますが、そういうのはNHKが苦手とするところなんでしょう。ただ実況はNHKがいちばんバランスがとれてたと思います(特に野地-早野コンビが好き)。

実況に関しては、民放も従来よりは落ちついてこなしていて、けっして悪くなかったかと。もっとも、試合そのものの実況をちっともせずに、豆情報ばっかり次々繰り出すアナウンサーには閉口しましたが。

実況の映像面でどうしても納得いかなかったのは、決勝Tの日本vsパラグアイ戦を中継したTBSです。国際映像以外に、TBS独自のカメラをピッチに5台程入れてたらしいのですが、セットプレーの場面などで選手たちの顔のクローズアップばかり映すもんだから、肝心の全体の動きを見落としてしまってイライラすることが何度もありました。しかも制作側が得意げに「本田カメラ」と命名してたというのは耳を疑いましたよ。本田ひとりで戦ってるわけじゃないでしょーに!

トータルで見ると、ジャストミート福澤氏(もうこう呼んじゃいけないのかな?)がMCをつとめたテレビ東京が、意外と落ちついて見れて良かったです。

94年アメリカ大会アジア最終予選のイラン戦、いわゆる「ドーハの悲劇」の中継は、テレビ東京だったんですよね、いまじゃ考えられないけども。試合後にスタジオが凍りついてたのを、いまでもはっきりおぼえてます。

しかし、やはりいちばん心を動かされたのは、「お茶の水ハカセ」で見せたノリさんの男泣き、ですよねえ(パラグアイ戦後に)・・・って、けっきょくそこかい!

うん、結局そこなんですよ。だってとんねるず主義だもん♪


言いたい放題書きましたが、各テレビ局W杯班のみなさまには多大なご苦労があったことでしょう。みなさんもW杯をもりあげてくれた功労者です。おつかれさまでした!







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