ストロベリーとは

ノリさんの女装のすばらしさについては、もう何度も書きましたし、巷でも賞賛の嵐なわけですが、実はタカさんの女装のひそかなファンでもあります。

「みなさんのおかげです」のコントでは、実にたくさんの女性キャラをタカさんも演じていました。
「女装するとお母さんにソックリだな」と、ノリさんによく言われてたような気が。
そーなんだ・・・

ノリさんと同様、タカさんもマジ女装すると、とても美しかったのをおぼえています。
背が高くて、顔の小さい八頭身、すらっとしたスタイルにエレガントなドレスがよく似合ってたなあ。

首が細くて長いのは美人の条件ですが、ほっそりしたタカさんの首はとてもきれい。
ちょっとした外人デルモ系美女に見えました。ひょっとすると、海外なんかに行けば、タカさんはかなりハイレベルなドラッグ・クイーンとして全然イケるんではないでしょうか。

映画『そろばんずく』で披露している芸者姿も、おどろくほど美人でした。
昔は女装の芸妓さんはたくさんいたそうですが、タカさんももうちょっと小柄なら、粋で小股の切れ上がったイイ女の芸者向きなんではないだろうか。

セクシーで可愛いノリさんの女装にくらべて、タカさんの女装はモードでクラシックな雰囲気。マレーネ・デートリッヒみたいな感じといえばいいでしょうか。メンソールの煙草を長い指にはさんでけだるくふかす大人の女・・・なんてのが、すごく似合ってた。

女性的なしぐさもとても自然だったし。おおげさにしなくても自然に女性を演じられるのは、ノリさんとタカさんの共通の芸風です。

そんなタカさんのかつての定番女装キャラが＜ストロベリー＞でした。

ストロベリーって、初登場はいつだったんだっけ？
はじめからアフロだったわけではないと記憶しますが。

かつてのストロベリー、実はすごく不思議なキャラクターでした。
というのも、性別が決まっていなかったのです。演じる役柄によって、男だったり女だったりしていました。

男役の場合でも、紫色のスケスケレースのブラウスにキンキライヤリングにネックレスという定番の衣装は変わらなかった。だから、男版ストロベリーのときはどっからどう見てもゲイだし、女版ストロベリーはやたらにエキセントリックなダンサー。

なぜかいつも６、７人の男性黒人ダンサーをひきつれて踊ってましたよね。
ひとしきり踊ったあと、ダンサーたちがひとりずつゆっくりハケていくのが好きでした（笑）

一流の女優さんたちから共演をのぞまれるほど、ストロベリーは人気のあるキャラクターだった。

矢島美容室は、ストロベリー復活！という、昔からのファンにはうれしいサプライズでもあったわけです。
タカさんも、このキャラクターを長年大事にしているんですね。