とんねるず主義+

クラシック喜劇研究家/バディ映画愛好家/ライターの いいをじゅんこのブログ 

ホットショット2

2006年01月20日 17時55分07秒 | 世界的笑世界
『ホットショット2』


『メジャーリーグ2』でタカさんが共演したチャーリー・シーン。
彼の最高傑作は、『ルーカスの初恋メモリー』でも『プラトーン』でも『ルーキー』でもない、『ホットショット2』だ!!
(出演作ぜんぶは観てないけど&『1』はよくおぼえてない&あくまでファイアー的感想ですんでよろしく)


スタローンの『ランボー』をベースにして、出るわ出るわ、まるで信長の火縄銃3段方式のように、これでもかと繰り出されるパロディとお約束の波状攻撃!


・・・といっても、中盤まではちょっとたるーい感じで進んでいくんですが、チャーリー・シーン扮するトッパー・ハーレー一行が敵地に乗り込んでいくあたりから、加速度的にバカバカしさが増してきます。
観ている方もだんだん感覚が麻痺してきて、銃撃戦のあたりになると、もう涙をながして笑うしかない!


ポイントは、『ランボー』でもグリーンベレーの大佐を演じているリチャード・クレンナ本人が、まったく同じ役で出演していることでしょう。これぞパロディ映画の醍醐味ですよ。


たしか公開当時のキャッチコピーが<30秒ごとに笑わせます!>みたいなものだったと記憶しますが、それがあながち大げさでないところがすごい。笑えるかどうかは別として、文字通り分刻みでお約束ギャグが炸裂し、一瞬たりともシリアスになることがありません。よくまあ、ここまで。


さらにポイントは、それを俳優達がきわめて真面目に演じているから、おかしさはさらに倍。
これは大事ですよ。監督のジム・エイブラハムズは『裸の銃(ガン)』シリーズも製作や脚本にたずさわっているけれど、わたしはレスリー・ニールセンのワンマンぶりと悪ノリがいまいち好きになれません。『ホットショット』の真面目さの方が、断然おもしろい(とわたしは思います)。


「真面目おかしい」の権化は、まさにチャーリー・シーンその人でしょう。彼はどっからどう見てもコメディ体質ですよ。というか、とてもいい喜劇役者になれるはず。だって、これほどのナンセンス映画のために、あれだけのムキムキ筋肉を作ってくる役者が、いったいどこにいますか!?
なのに彼ったら、ある時「もうコメディには出ないぜ」宣言なんかしちゃったから、わたしはとっても残念でした。


大統領を演じるロイド・ブリッジスはまさに適役。かつてチェビー・チェイスがサタデーナイトライブで演じたアホアホ大統領に勝るとも劣らないアホアホぶりが素敵です。大統領は、こうでなくっちゃね。


あっと驚くあんな人こんな人のカメオ出演も楽しく、エンドロールの最後の最後まで笑いをとってやろうとする根性には、敬礼する以外なし!





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