とんねるず主義+

クラシック喜劇研究家/バディ映画愛好家/ライターの いいをじゅんこのブログ 

「ピンク色の研究」フレーム・バイ・フレーム 5

2013年01月15日 19時29分34秒 | SHERLOCK/シャーロック



フレーム・バイ・フレーム4はこちら



地上波キター!!

今夜(15日深夜0時25分~、日付は16日)から3週にわたってついにNHK総合で「シャーロック」シーズン1が放送されます!!


わたしは日頃ツイッターはまったく見ない習性なのですが、「シャーロック」や「ベネディクト・カンバーバッチ」、「マーティン・フリーマン」はよく検索してしまいます。人気がうなぎのぼりに高まっているのを実感して、ニヤニヤしてしまうんですよね(笑)

今回の地上波放送をきっかけに、きっとまた人気&知名度がぎゅーんと高まることでしょう!


今夜はじめてシャーロックを観て、ネットの海に思わず駆けこんだそこのあなた!
ウェルカム、ウェルカム! 
数あるファンブログには遠く及びませんけれど、ごゆるりとなさっていってくださいまし♪


では、前回からひきつづき、「ピンク色の研究」をフレームごとに見ていきませう。



○追跡




あのタクシーを見ろ・・・



このあたりから、ようやくミステリードラマらしくなってきます(じゃあここまでは何だったんだ、というのは不問に付すとして)。

携帯メールで呼び出した犯人・・・とおぼしき人物が、タクシーに乗っている。さあ、シャーロックはどうコンタクトをとるのか・・・


この文章を読まれているみなさまは、すでに本エピソードを一度、あるいは10回以上は(笑)観ている方ばかりだと思うんで、ネタバレしてしまいますが、犯人が乗客じゃなくタクシードライバーの方だということを、読めた視聴者ってどれくらいいたんでしょうね?

原作小説のファンなら、本来はここで勘づかないといけないんですよね。原作『緋色の研究』では、辻馬車の運ちゃんが犯人なので。しかしわたくし、まったく気づきませんでした(笑)ここらへんが、つめが甘いんだよな~(反省)。









いままであんなに杖に頼ってあるいてたジョン、そんなあっさり忘れますか!
よっぽどシャーロックのあたえたインパクトが大きかったのでしょうか・・・









それにしても、この頃のベネディクト、やせてますね。
役にあわせて、相当ダイエットしたんでしょう。


彼の体つきと風貌は、どれほど注意力のない人間でも印象に残るものだった。身長は6フィートをちょっと越えているが、極端に痩せているのでそれよりずっと高く見えた。さっき書いた無気力な期間を除けば、彼の目は鋭く射抜くようだった。そして細い鷹のような鼻があるために、表情全体には機敏さと決断力の雰囲気が漂っている。顎は突き出て角張っていたが、これも決断力がある男の印だった。手はいつもインクの染みや化学薬品で汚れていたが、指先は非常に繊細だった。彼が壊れやすい化学器具を扱う場面をじっと眺めていて、私はしばしばそれを目にする機会があった。

(翻訳サイト「コンプリート・シャーロック・ホームズ」より転載)


最近、当ブログに「ベネディクト・カンバーバッチ 身長」の検索語で来てくださる方が非常に多いです。みなさん、ベネディクトの身長がとても気になっているようですね・・・わたしもはっきりとは知らないですが、182センチくらいとどこかで読んだ気がします。

アジア人から見るとかなり高い身長ということになりますが、欧米では平均身長かそれよりちょっと高いくらいじゃないでしょうか?彼の、全体的になが~い風貌から受ける印象ほど、ベネディクトは背が高くないのです。


そして、まさにこの事実は、「身長は6フィートをちょっと越えている(*つまり180センチちょっと)が、極端に痩せているのでそれよりずっと高く見えた」という原作のワトソンの描写とぴったりなのです。





○冒険に走り出すふたり!










"Sorry!!"・・・シャーロックのかわりにはじめてジョンが謝った瞬間(笑)






思い切ったロングショットが良い!






ロゴと実写を大胆に組み合わせた構図は、1920年代に流行したドイツ表現主義をも思わせる、と言ったら言い過ぎでしょうか?


いくらシャーロックの頭にロンドンのすべての地図がインプットされているとはいえ、タクシーが思い通りに走るかどうかといったら、そうはいかないんじゃないの?と思っちゃうけど、そこはそれ、おもしろくなければドラマじゃないですから・・・






「ロンドンの人間はクレイジーだぜ・・・」






「困ったことがあれば知らせてください」
シャーロックが警官のフリをするのは日常茶飯事なんでしょうけど、ジョンがけっこうすぐ順応するのが笑っちゃうのよねー










「ウェルカム・トゥ・ロンドンて(笑)」




「そう言われれば笑えるな・・・」


このエピソードのなかで、わたしがいちばん好きな瞬間です。
つまり、ジョンとシャーロックが互いに同じツボで笑わせ合った瞬間・・・






Let's go home!







ファンビデオなどで、もっともよく引用されるショットがこれでしょうね。
この夜以降、きっと彼らは数えきれないくらい、こうやって壁にもたれていろんな話をしたのでしょう。

「でも君はアフガニスタンに侵攻しただろ」
「ひとりでやったわけじゃないさ(笑)」

・・・あれほど心を苦しめていた記憶を、シャーロックと一緒ならジョンは笑い飛ばすことができる。











You belong to me now.






○アンダーソン 2





ルパートおおおうう!かっこいい♪






昨日知り合ったばかりのルームメイトに、早くも味方する元軍人。






え、誰?何?つきあってるの?






ニコチンパッチ、でかっ














アンダーソンはねえ、もうほんとにねえ・・・いいキャラしてますよ・・・





アンダーソンvsシャーロック
Anderson - Sherlock BBC








221Bへ遊びに行くと、もれなく目玉をレンジでチンしたものが見れます(笑)























シャーロックがはじめて空気を読み、ジョンがはじめてシャーロックをたしなめた瞬間。






「向こうをむけ、アンダーソン。頼むよ!」

221Bを勝手に捜索したりするのに、やっぱりレストレードはシャーロックを信頼している。それがよくわかる場面ですね。

シャーロックのご無体な要求をのんで、自分の部下を従わせるんですから・・・もっとも、こういう不満が澱のようにつみかさなって、ライヘンバッハの悲劇につながるわけですから、レストレードのやりかたが果して良かったのかどうか・・・




Sherlock's Insults



シャーロックの悪態ばかりをまとめたビデオ。
その中でわたしのお気に入りがこのセリフです:

「ジェニファー・ウィルソンは君らよりずっと頭がいい。しかも死んでるのに」

・・・ほんと、にくたらしいわ~かっこいいからすべて許すけどさ(笑)





ユリイカ!


被害者のダイング・メッセージがメールのパスワードだった、という現代的な推理がすばらしい。そのパスワードとは、遠い昔に亡くなった赤ん坊の名だった。もしかしたら、それがウィルソン夫妻の仲が悪くなるきっかけだったのかもしれない。ジェニファーがきまぐれな不倫にはしるようになった原因だったのかもしれない・・・

・・・そう考えると、このピンク色に包まれた女性が、急に気の毒に思えてきます。




次回、いよいよ物語は佳境に!フレーム・バイ・フレーム第1話も完結!




It's Raining Men on Baker Street







ベネディクト@ゴールデングローブ











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4 コメント

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Unknown (aiko)
2013-01-15 22:05:38

……もお。この二人、最初からカップルってみんなに思われてて…(笑)←ルパートの表情がww
ジョンはバスカヴィルで諦めますよね、疑われた時否定することを…(笑)

ピンク研究のタクシーチェイスの場面、大好きです!ここを観て鳥肌をたてたとき、このドラマは音楽も相当な魅力だ!と確信しました。

ジョンの、僕にはイマジネーションは必要ない、ってせりふ、どっしりと重いものでしたね…そんな死の淵から生還したんですもんね…

次回のFBF楽しみにしております(*^_^*)


関係ありませんが、BAFTA LA のティーパーティでのベネディクトの靴下の柄、見ました…??
また、ああいう、ほんとに、チョイスを…ww

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aikoさん (ファイアー)
2013-01-17 01:43:45
>ジョンはバスカヴィルで諦めますよね、疑われた時否定することを

そーなんですよね。
それは正しい動きだと思います(笑)

>ここを観て鳥肌をたてたとき、このドラマは音楽も相当な魅力だ!と確信

わかる!
昨日もNHKで見てて、もう何度も何度も・・・見てるのにやっぱり音楽で鳥肌でしたもん!

>次回のFBF楽しみにしております(*^_^*)

はじめなんのことかわかりませんでした(笑)
ありがとうございます^^

>ベネディクトの靴下の柄

見ました!!赤と黒のしましまのやつ!
誰の、なんのためのチョイスだったんでしょうか・・・
aikoさん的には、来日時のシャツくらい許せなかったりして?(笑)

さっき「Youは何しにニッポンへ?」にベネディクトが出ましたね!
https://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=y2CcoaZk4Iw

めっちゃ短いですが・・・
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新年あけましておめでとうございます。 (ki-chi)
2013-01-17 14:24:03
実に4回目となる「ピンク色の研究」を鑑賞しました。が、なんてったって時間帯が遅すぎる!たぶん次回は観ません。テスト期間中のうえに次の日起きるのがつらい。

ドラマはあいかわらず面白いです。アンダーソンは個人的に「相棒」の伊丹に顔も立ち位置もそっくりなので、けっこう気に入っています(笑)くしくも昨夜久しぶりに「相棒」を観たのですが、伊丹大活躍の巻だったのでうれしかったです。

「007スカイフォール」は全く歴代ボンド作品を見ていなくても大丈夫ですよ!かくゆう私もダニエル出演作しか見ていないので。ただ母はピアーズ・ブロスナン世代だったので、今のダニエル・クレイブはボンドじゃないと言い張っています(泣)
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ki-chiさん (ファイアー)
2013-01-18 17:51:08
あけましておめでとうございます!
今年もよろしくお願いします^^

>なんてったって時間帯が遅すぎる!

まったくです!
NHKとしても、こっそり地上波でやってみようかな~って感じだったんでしょうか(笑)
そんな遅い時間にもかかわらず、反響がものすごかったのは驚きました。
ツイッターでも「ちょっと見始めたら最後までやめられなかった」という人が多いですね。

>アンダーソンは個人的に「相棒」の伊丹に顔も立ち位置もそっくり

そうなんですか!
「相棒」はぜんぜん見てないんですよ~(汗)
でも基本的に「相棒」はホームズとワトソンですものね。

>ただ母はピアーズ・ブロスナン世代

わたしもブロスナンファンです・・・
お母さまと同世代かどうかわかりませんけど(なんかそんな予感もしますが^^;)
ボンドのイメージも、ホームズと同じで世代によってちがうのがおもしろいですね。
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