goo blog サービス終了のお知らせ 

ナレーター・アナウンサー養成塾

ナレーターとアナウンサーの養成と、現役プロのスキルアップの為の塾です。

母音

2012年07月14日 | Weblog

ナレーションでは母音が重要な役割を果たすことは、これまで何度も述べたかと思います。その母音ですが、“出るようになる”だけではあまり役を果たしません。聞く人の予測の外に運ぶことができれば、大いにその役を果たすのですが・・・。どういうことかというと、まず「会話の時」と「読みの時」の違いを考えてみて下さい。「会話の時」は、次に口から発する言葉は前もって用意されている訳ではなく、発する直前に思いつくものです。それに対し「読みの時」は次の文言が用意されており、当然のことながら目に入ってきます。で、読みの勉強をすると、必ずと言って良いほど『先を読みなさい』と教わります。つまり次の文言は、前の文言を言っている時に既に口から出す体制が作られているのですね。そうなると、前の文言の最終音から大きく逸脱することが難しくなるのです(…わかるかなあ?)。しかし「会話の時」には、しょっちゅう逸脱します。どうしてそうなるのかと言うと、次の文言を前もって用意せずに、その時その時で口から発しているから、どこにでも自由に運べるのです。ただし会話というものは、目の前やすぐ横にいる人に向かってのものが多く、音を大きくする必要がありません。そうです、小さい声なら大きな表現、大きい声だと小さな表現になってしまうのです。大きな声で大きな表現をするためには、それなりの鍛錬が必要になるのですが・・・続きは次回以降に。

塾に興味のある方はこちら・・・http://www.mars.dti.ne.jp/~expert/

言葉に関する質問や、塾への問い合わせ、授業見学の申し込みなどはexpert@mars.dti.ne.jpまでどうぞ。


正確な日本語

2012年06月28日 | Weblog

日々、様々な原稿と格闘していると「これはどっちかな?」と、判断を迷う日本語に度々出合います。先日も6月には珍しい台風上陸のニュースで「…の被害をもたらせた…」というナレーションを耳にしました。ひょっとしたら、これは「もたらす→もたらした」ではないかと。“もたらせた”の方が丁寧に聞こえるので、そういう変化にしたのかも知れませんが、たぶん間違いでしょう。それから消費税法案可決のニュースでは、衆議院を衆院、参議院を参院と短縮での原稿もやってきます。しかし、出来るだけ丁寧に親切にという報道の姿勢を基本として考えると、やはり衆議院・参議院と短縮にしない方が良いのではないでしょうか。先日のNHK朝の番組で「バレないように…」という生ナレーションがありました。クイズの正解を字幕で隠して、出演者に見えないようにしていることを指すものでしたが、そもそも“バレる”は悪事が露見することなので、これは明らかな誤用でしょう。最終段階の篩(ふるい)役として、出来るだけのことをしたいと思ってはいますが・・・。

塾に興味のある方はこちら・・・http://www.mars.dti.ne.jp/~expert/

言葉に関する質問や、塾への問い合わせ、授業見学の申し込みなどはexpert@mars.dti.ne.jpまでどうぞ。


おかしな日本語

2012年06月10日 | Weblog

先週のNHK「ニュース9」でのこと。逃走中の容疑者が追い詰められていることに触れた後、女性アナウンサーが「ついに、逮捕されることになるのでしょうか?」(文言は必ずしも正確ではありません)というような言い方をしていました。「ついに・・・」は、つい→終ですから、最後になったことを指します。ですから「~になるのでしょうか…」と続けるのはおかしいことになります。終わっていないことに使う違和感、感じなかったのでしょうね。「ついに~となりました。」と使うもので、「~になるのでしょうか」を使いたいならば“ついに”をつけない方が良かったと思います。使うなら「はたして」あたりが正しいのではないかと思います。

塾に興味のある方はこちら・・・http://www.mars.dti.ne.jp/~expert/

言葉に関する質問や、塾への問い合わせ、授業見学の申し込みなどはexpert@mars.dti.ne.jpまでどうぞ。


女王・・・あなたは?

2012年05月20日 | Weblog

先日来、天皇皇后両陛下が、エリザベス女王の在位60年の式典後出席の為にイギリスへ向かわれたご様子が、ニュースで取り上げられております。さて「女王」という言葉、あなたは何と発音していますでしょうか。「ジョウオウ」ですか?「ジョオウ」ですか?ニュースでも、読み手によって様々です。そこで辞書を引いてみると・・・「ジョオウ」しかありません。アクセント辞典(NHK)では、両方あります。私の感覚では、年配の方は「ジョウオウ」若い方は「ジョオウ」ではないかな?なのですが、若い方でも「ジョウオウ」と言っているのに出合います。「女」は「ジョ」なのですから、原則で言えば「ジョオウ」でしょうね。では、どうして「ジョウオウ」があるのかというと、権力の最上位を表す言葉の慣用的な拍数に起因しているのではないかと思っているのです。「天皇」「皇后」しかり「帝王」「皇帝」「法王」などなど…4拍のものが多いのです。で、女性のトップを意味する「女王」も4拍になったのではないかと・・・でも「女帝」は3拍ですね。ん~日本語は難しい。

塾に興味のある方はこちら・・・http://www.mars.dti.ne.jp/~expert/

言葉に関する質問や、塾への問い合わせ、授業見学の申し込みなどはexpert@mars.dti.ne.jpまでどうぞ。


遅い更新・・・

2012年05月12日 | Weblog

 

約1ヶ月の空白・・・それは、決算処理に追われていたのであります。GWでも私達ナレーターには、いつもと変わらずです。レギュラーのものは当然、作業がある訳だし、バブル時代なぞは祝日に全く関係なく仕事が入ってきたものです。バブルがはじけて以後、スポンサーの皆さんは会社員のせいか祝日はしっかりとお休みをするようになり、CMなどは作業がずい分減りました。で、その、いつもより空いた時間に帳簿の確認と整理をしているのです。一応、会社である以上は避けられないものです。ナレーターというのは、基本的に個人事業主ですね。個人は会社とは違うので帳簿処理の仕方も違っていると思いますが、考え方は同じでしょう。ナレーションの仕事でスタジオへ行く為の費用は必要経費になるでしょうし、仕事先へのお歳暮やお中元、お礼状の葉書代といったものも同様ですよね。大きく違うのは、事業を行なうための税金を納付する、これは個人にはありませんね。平たく言えば、ショバ代のようなものです。そんな数字と格闘していると、ナレーション原稿が計算機の金額欄に見えて来るのですよ・・・なこと、無いか。

塾に興味のある方はこちら・・・http://www.mars.dti.ne.jp/~expert/

言葉に関する質問や、塾への問い合わせ、授業見学の申し込みなどはexpert@mars.dti.ne.jpまでどうぞ。


光陰・・・

2012年04月16日 | Weblog

新年度も既に4月半ば。GWが過ぎると、すぐに「今年も半年」という段階になってきて、あっと言う間に夏が過ぎ秋へと移りゆく・・・とにかく時間の経つのは早いなと感じるこの頃です。昨年は大震災が発生し、様々なイベントが自粛となりました。この春はそんなイベントが二年振りに行なわれ、いつもに増してお客様を集めているようです。私も、昨日は山梨県の石和温泉で開催された「川中島合戦戦国絵巻」のナレーションを、生でつけて来ました。ご存じのように川中島の合戦は謙信と信玄の戦いであり、実際は信州(長野県)での歴史的な出来事です。石和町(現在は合併して甲州市に)には“川中島”という場所があり、そこを流れる笛吹川の河川敷で、地元の皆さん約1000人が、武田軍と上杉軍の大将やら兵隊やらに扮し戦いを再現するという勇壮なイベントです。ナレーションは双方の戦いぶりを客観的に解説するもので、全体の雰囲気づくりには重要な役割を担っています。そんな訳で、およそ2時間半のイベント中のナレーションは“噛む”わけにいかないのです。あわせて、時代物の言葉の読みやアクセントを熟知していないと難しい仕事かも知れませんね。一週間前には山梨県最大のイベント「信玄公祭り」でも生ナレーションをつけましたが、これらの仕事も局アナ時代から関わっているので、既に30年以上になります。この季節が来ると毎年、時の経つのが実に早いなと感じているのです。

塾に興味のある方はこちら・・・http://www.mars.dti.ne.jp/~expert/

言葉に関する質問や、塾への問い合わせ、授業見学の申し込みなどはexpert@mars.dti.ne.jpまでどうぞ。


何故に噛んでしまうのか

2012年04月03日 | Weblog

毎日のニュースのナレーション、前もって構成が出来ていて原稿も上がっている場合と、ONAIRギリギリまでかかってしまういわゆる“追い込み”の場合とがあります。前者は時間にも余裕があり、何度も下読みをすることができるので、トチリ(噛むこと)はすくなくなります。ところが、後者の場合はそれが難しい。時間がないので、下読みもそこそこに本番になってしまいます。となると、トチリの確率は当然高くなりますね。では、何とかトチらない方法はないものか・・・この仕事に携わる誰もが思うことです。では、そのコツをお教えしましょう。と言っても、薬があるとかスイッチを押すとそうなる、とか言うものではありませんので、簡単ではありませんが。それは・・・長い文章に向かうとトチリを減らす為に先の文言を目に入れて読んで行く、「常に先を読んで…」ということを若い時に教わります。実は、これがトチリの原因なのです。「えっ!」と思うかも知れませんが、先の文言を気にして今の文言に集中できない為にトチるのです。それは下読みの回数が増えれば改善されますが、時間が無い時はそれが叶いません。で、一つ一つの文言をその都度声にして行けば、先の文言に惑わされることなく読み続けることが出来るのです。但しその為には、声を出す自分と文章を俯瞰で見る自分の、二人の自分がいる必要があるのです。文言に集中する自分を、俯瞰で見ている自分がコントロールする、これが出来ればトチリは劇的に少なくなります・・・やっぱり難しいか。

塾に興味のある方はこちら・・・http://www.mars.dti.ne.jp/~expert/

言葉に関する質問や、塾への問い合わせ、授業見学の申し込みなどはexpert@mars.dti.ne.jpまでどうぞ。


再度、鼻濁音について

2012年03月29日 | Weblog

熱戦が続く春の選抜高校野球、まもなくベスト8が出揃います。出場校を見ると「~高校」に混じって「~学園」や「~学院」という学校名も多く見るようになりましたが、最近の傾向でしょうか。で、この「ガクエン」「ガクイン」の“ガ”は濁音か鼻濁音か・・・。今朝のある局の情報番組で、女性アナウンサーが鼻濁音にしていました、『神村カ°クエン』と。これは間違いでしょう。正しくは濁音の『神村ガクエン』です。これには法則があって、第二音節以降は鼻濁音になるというのが原則ですが、合成語(2つ以上の言葉が繋がる語)の場合はその熟成度により変化します。例を挙げましょう。“銀行”という言葉の前に“りそな”や“みずほ”がついて『りそな銀行』『みずほ銀行』という場合、鼻濁音にはなりませんね。同じように“学校”という言葉でみると『専門学校』『料理学校』と、こちらも濁音です。つまり、後ろに付く言葉が共通の場合は濁音のままになるという事です。固有名詞として熟成しているのは、前半部分の言葉だけで、共通の言葉は包括されないということでしょう。ではこれはどう思いますか?『輪ゴム』の“ゴ”です。基本は濁音でしょうね。ゴムもいろいろあって、消しゴムや合成ゴム、天然ゴムといった具合です。ただし、一般的な言葉として良く耳にするのは輪ゴムと消しゴムくらいで、あとは業界内でのものが多い気がします。そうなると、この2つは熟成度が高いということも言える訳で、鼻濁音で発音しても目くじらを立てるほどではないような気がします。

塾に興味のある方はこちら・・・http://www.mars.dti.ne.jp/~expert/

言葉に関する質問や、塾への問い合わせ、授業見学の申し込みなどはexpert@mars.dti.ne.jpまでどうぞ。


基礎的な体力

2012年03月22日 | Weblog

この世界で長く生息する為には、持っていなければならない色々な要素が必要になって来ます。それは、生まれつき備わっているものと、生育する段階で身につくもの、そしてこの世界を目指し始めてから身についたもの、もう一つ誰かに師事して身についたものがあります。陸上競技を考えてみましょう。例えば小学生の50m走の場合、足の速い子は小さい時から速いもので、6秒位で走る。私なぞは足の遅い部類で、50mは8秒を切って大喜び…クラスでは後ろから2番目でした。6秒位で走った子は、中学に行っても速いのですが、同じ位の子が何人か増えると1番は取れなくなる。でも、練習を重ねて1番を争うようになる。高校に進むと、更に速い相手に出くわす。そこで師と出会い、速く走る技術を学ぶ。この先は「鍛錬」とそれを推進する「理論」が必要になって来ます。ここまで来ると、国内でもトップの層に入っているか近付いているでしょう。でも、オリンピックに行くには更に上の力が必要ですから、トップクラスの指導者に教えを請うことも。話を元に戻します・・それぞれの段階で身についていなければならないもの、それを確実にモノにして行かないと、先々苦しむことになる。ナレーターの世界も全く同じで、恵まれた素地と生育環境、正しい鍛錬、そして師との出合い・・ここまで進む基礎体力がないと、長くは生きられないと感じています。

塾に興味のある方はこちら・・・http://www.mars.dti.ne.jp/~expert/

言葉に関する質問や、塾への問い合わせ、授業見学の申し込みなどはexpert@mars.dti.ne.jpまでどうぞ。


“2”と“5”

2012年03月10日 | Weblog

数字のアクセントや発音については、判断の難しいものがあることは以前にお話しました。まだキチンと解明できている訳ではないのですが、少しずつ述べて行きたいと思います。今回は、明らかに“変だ”という印象のものについてお話します。若いアナウンサーに数人、それもあるキー局に限ってのことですが、「2.2m」を『ニテンニメートル』「15.8cm」を『ジューゴテンハッセンチメートル』と。もちろん「2」は『ニ』で、「5」は『ゴ』です。しかし「2.2」は『ニーテンニ』「15.8」は『ジューゴーテンハチ』でしょう。いつぞやも話しましたが、次に下の単位が続く場合、前半(つまり上の単位)の数字は2音節になっています。単純に、数字が連続する場合も同じ原則です・・・「1,2,3,4,5、…」と数えてみるとわかりますが、「イチ、ニー、サン、シー、ゴー…」です。その方々に聞いてみたいと思っています・・・「2.26事件」「5.15事件」を、どう発音するのか、と。

塾に興味のある方はこちら・・・http://www.mars.dti.ne.jp/~expert/

言葉に関する質問や、塾への問い合わせ、授業見学の申し込みなどはexpert@mars.dti.ne.jpまでどうぞ。


新学期生、募集します。

2012年03月04日 | Weblog

早くも三月。昨年の震災から、1年が過ぎようとしています。まさに激動の1年だった方も、多々いらっしゃることと察します。さて、私の主宰する「ナレーター・アナウンサー養成塾」では、新学期の生徒を募集いたします。今期の募集クラスは、月曜と木曜の週2回コースの“ナレーター専攻科”です。第1期は「基礎の見直し」2期は「語り」3期は「実践練習」で、1年間78時限となっています。私のところに来たらナレーターになれる、と思って尋ねて来る方がいらっしゃいますが、そんなに簡単に夢が実現するほど甘い世界ではありません。では何がその実現度を左右するかというと、まずは本人の持って生まれた素質…声の良さではありません。声の大きさ&太さ(響き)、発音の正確さ、アクセントの正確さ、といったものです。音感についても、良いに越したことはありません。アクセントの高低を司る為には、音をとる必要があるからです。次は“耳”です。生まれ持った素質に基づいた鍛錬を行なっても、それが正しいかどうかの判断がつけられなければ、何もなりません。その意味で、正確な判断が出来る耳を持ちたいものです。集合クラスの良さは、その耳を育てるのに適しています。他人のシャベリを聞き分けることが出来なければ、自分のそれを判断することも叶わないでしょう。必要なのはつまり、良い道具と良い耳、そしてたゆまぬ鍛錬です。この最後の“鍛錬”がまた、人間には難しいのですが・・・。

塾に興味のある方はこちら・・・http://www.mars.dti.ne.jp/~expert/

言葉に関する質問や、塾への問い合わせ、授業見学の申し込みなどはexpert@mars.dti.ne.jpまでどうぞ。


11ヶ月

2012年02月19日 | Weblog

撥音というのがあります。表記すると「ッ」で、いわゆる詰まった音とか、飛ぶ音とか呼んでいるものです。音としては発せられませんが、一音節分の間隔はあります。原則は、無声子音の後に無声子音が来た時に変化するものです。例えば・・・“察(サツ)”と“知(チ)”で「察知(サッチ)」や、“執”と“行”で「執行(シッコウ)」、“鉄”と“砲”で「鉄砲(テッポウ)」のようになるものです。原則と言っても厳格なものではなさそうで、例えば“切(キル)”と“手”で「切手(キッテ)」や、“尻”と“尾”で「尻尾(シッポ)」というようなものもありますが・・・今回は、数字について考えてみましょう。『1』『6』『8』は2音節目が無声子音です。で、後に無声子音が来ると撥音になる・・・「1本」「1回」「1点」、「6分」「6杯」「6個」、「8等身」「8珍」「8泊」といった事です。これも厳格さに欠ける点があり、「6点」はロクテンというように撥音にはなりません。概ね、ということですね。この原則を踏まえて、最近気になっているのは「11ヶ月」を「ジューイチカゲツ」というアナウンサーに出会うことです。「1ヶ月」は「イチカゲツ」とは言わないと思いますよ、それはやはり「イッカゲツ」ですよね。だったら「ジューイッカゲツ」でしょう。「1.5」「8.3」も本来は「イッテンゴ」「ハッテンサン」だと思います。丁寧に、ということなのだとは思いますが、日本語の成り立ちの原則を壊すことの無いように気を付けたいと思いますが、如何でしょうか。

塾に興味のある方はこちら・・・http://www.mars.dti.ne.jp/~expert/

言葉に関する質問や、塾への問い合わせ、授業見学の申し込みなどはexpert@mars.dti.ne.jpまでどうぞ。


アクセントを学ぶ

2012年02月06日 | Weblog

私の様な仕事に就いている人や目指している人は、少なからずアクセントについて学ぶものです。4つの型や高低で成り立っていることなど、ある程度は法則にしたがって学べます。難しいのは例外です。この例外が以外と多くて、私もまだ解明できていないものが沢山あるのです。このブログ前回の「“の”がついた時…」の例外は気づくまで結構時間がかかり、既にプロとして活動している方でも知らない場合が多いのです。NHKのアクセント辞典では付録に細かく載っているのですが、ここに載っているのは例のみで、実際の仕事では迷いの状態のままになりがちです。名詞と副詞、助数詞も大変面倒です。少しずつ述べて参ります・・・。

塾に興味のある方はこちら・・・http://www.mars.dti.ne.jp/~expert/

言葉に関する質問や、塾への問い合わせ、授業見学の申し込みなどはexpert@mars.dti.ne.jpまでどうぞ。


「の」が後につく場合のアクセント

2012年01月22日 | Weblog

アクセント辞典というものがあります。私達の仕事には必要不可欠のものです。で、その見方ですが・・・誤った理解をしていると、間違ったアクセントになってしまいます。言葉の後に「の」がつく場合、要注意です。アクセントが平板型のものに「の」がついた時は、そのまま平板型で構いません。例えば『私』は平板型ですので「の」をつけて『私の…』は平板型(ワタシノ)になります。頭高型のものの後に「の」がついた場合も、そのままです。例えば頭高型の『角』に「の」がついた場合、『ドノ』と頭高型のままです。ところが尾高型のアクセントに「の」がついた場合は、平板になる事を覚えておいて下さい。例えば『柱』は尾高型ですので、「柱を立てる」という場合『ハシラヲ』と助詞の「を」は低くなっていますが、「の」がついた場合は「柱の陰」→『ハシラノ ゲ』と平板型になるのです。このことは、アクセント辞典でアクセントを引いただけでは解りません。巻末に細かく書いてある解説に記してあるのですが・・・あまり読む人は少ないですね。尾高型の言葉の場合、概ねこの変化になると思っていて構いません。ただし、若干の例外があります。それは、また次回に。

塾に興味のある方はこちら・・・http://www.mars.dti.ne.jp/~expert/

言葉に関する質問や、塾への問い合わせ、授業見学の申し込みなどはexpert@mars.dti.ne.jpまでどうぞ。


葉?歯?

2012年01月10日 | Weblog

今朝のNHK・・・「ネギ」の特集でした。TBSも同じように「ネギ」を扱っていたのは偶然でしょう。そのNHKで「ネギの葉と根を・・・」というナレーション、「葉」が「歯」になっていました。何度も出て来るのですが、全て「歯」になっていました。アクセントの勉強をすると、どこかでは必ずぶつかる「歯と葉」のアクセントです。一音の単語のアクセントは助詞を付けてみないとわからないのですが、他にも「絵と柄」、「火と碑」、「死と詞」、「木と気」・・・などなど結構ありますので要注意です。

塾に興味のある方はこちら・・・http://www.mars.dti.ne.jp/~expert/

言葉に関する質問や、塾への問い合わせ、授業見学の申し込みなどはexpert@mars.dti.ne.jpまでどうぞ。