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ナレーター・アナウンサー養成塾

ナレーターとアナウンサーの養成と、現役プロのスキルアップの為の塾です。

おかしな日本語

2013年03月17日 | Weblog

年齢のせいか、どうもテレビから聞こえてくるナレーションの“おかしな日本語”に、首をかしげることが多くなりました。「~出来なさそうです・・・」って、日本語かい?最近の若者中心に使われていますが、他にも「売れなさそう・・・」「来なさそう・・・」「取れなさそう・・・」といった具合に『~なさそう』の間違った使い方が蔓延しています。リポーターが使っているのは気になっていましたが、テレビでも、とうとうナレーターが使っているのに遭遇してしまいました。ナレーターが使う、ということは台本がそうなっていた、ということ。基本的な日本語では、「出来そうも(に)ない・・・」「売れそうも(に)ない・・・」「来そうも(に)ない・・・」そして「取れそうも(に)ない・・・」となるはずです。つまり、まずは動詞「出来る」「売る」「来る」「取れる」を、「~そう」と肯定判断してから「ない」と否定するのが正常で、初めから否定したもの「~ない」に「~そう」を続けることはありません。「無い」と単独で意味を持つ場合は、「無さそう」という使い方があり、その使い方から拡大解釈して使いだしたのではないかと考えます(私見ですが)。もう1つ「おぼつかず・・・」という日本語もありません。「おぼつかない」というのは、「おぼつかな」という形容詞で、「~ない」という否定語ではありません。「少ない」や「汚(きたな)い」というのと同じで、「少なず」「汚(きたな)ず」とならないのと同じです。某有名俳優がナレーションで使っていました。台本にある日本語の間違いを指摘するのも、ONAIRまでの最後の砦としての役割を持つナレーターの仕事ではないか、と痛感している今日この頃です。

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中途採用

2013年02月24日 | Weblog

最近、地方の放送局から「アナウンサーの経験者を探しています。誰かいませんか?」との問い合わせが相次いでいます。入社から3年前後で辞めてしまう、中には昨年採用になったばかりで退職するケースもあります。以前は、女性アナウンサーに同様のケースがあるのは知っていましたが、男性も同じ傾向が出てきている様です。私がアナウンサーになった頃、現役で仕事に携わっていた頃には考えられないこと。どうしてなのか・・・少し、考えてみました。その背景の一つには、アナウンサーという職業を希望する人が以前のようには多くない、つまり人気がダウンしたことがあります。人数的にはあまり変化はないのですが、いわゆる「記念受験」という人が多くなり、学生の時にアナウンスの基礎をキッチリ学んで試験に臨む人は少なくなったために、全体の質的な低下を生みました。結果、「チャラチャラした印象の人でも受かってしまうような仕事(決してそのような事はない)には、私はチャレンジしない」という気持ちの人が増えたのではないかと思います。そのように考えてしまうのも、実際のテレビでの印象が影響していると思いますね。お笑い芸人に遊ばれる女性アナを見ると、実に軽い印象を受けてしまいます。実際は違っている(違っていると思う)のですが・・・。長く働きたいと希望する女性が多くなった現代、それだけの充実感ややりがいを求めてくるでしょうから、軽い印象の仕事に魅力は感じないということでしょう。例えアナウンサーになったとしても、『実際に仕事に就いてみたら、違ったなあ…辞めよう!』となってしまう。では、男性はどうか?それは、また次回に。

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4月生募集します!

2013年02月10日 | Weblog

既に2月も半ばになりました。新年度まで一月半ですが、4月の新入塾生を募集します。現在は専攻科中心のクラス構成にしていますが、希望のある方は一度授業を見学して見て下さい。実質1時間半の授業時間で、クラスは6人までです。基礎の見直し(発声・発音・滑舌・アクセント・母音の無声化・鼻濁音など・・・)語り(小説などの様々な題材を語る)実際の原稿(仕事で使われているモノをリライト)・・・簡単にいうと、このような内容で1年間の授業を構成しています。問題は、自分がどれだけ稽古を重ねるか・・・授業では私の持っているもの全てを出して教えますが、それを身につける為には相当量の稽古(鍛錬)が必要です。「簡単に出来そう」と思ってこの職業を目指しても、仕事は貰えません。オリンピックに出てメダル争いをする、と思って下さい。『資質&努力&運』・・・この世界で生き残っていく為の必須要素です。

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谷口節・・・Ⅱ

2013年01月31日 | Weblog

谷口ちゃんが芝居の力をつける為の劇団(というより集団)を立ち上げ、私もその一員に加わりました。彼は、野口三千三(みちぞう)氏に教えを受けていて、その理念が色濃く反映されていました。「海の中の昆布のようになれ」「鎖のようになれ」と言われ、何が何だかわからないまま、自分が昆布や鎖になろうとしました。「ばかやろう!そんな昆布があるか!」とか「鎖が意思をもってるか!」とか怒声が飛びます。懸命にやればやるほど、鎖にも昆布にも遠くなってしまうのです。「いいか!こういうこと・・」と彼がやると、それは昆布であり鎖であるのです。また「後ろに向かって声を出せ!」と言われ、またまたビックリ!アナウンサーの辞書のどこを探しても、後ろに話すことはありません。「横にしゃべることだってあるだろう!」と言われ、懸命に横に声を出すのですが・・・できる訳がない。しかし恐ろしいもので、ある時、急に昆布になれたのです、鎖にもなれたのです。後ろにも声を伝えることが出来るようになったのです。そして、一緒の舞台に何度も立ちました。もう一緒に芝居は出来ないのですね、谷口ちゃん!

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谷口節・・・

2012年12月31日 | Weblog

私の先輩であり、師であり、ライバルであった谷口節氏が、亡くなりました。冥福を祈ります。私は本人に対して日頃「谷口っちゃん」と呼んでいましたので、ここでもそう呼ばせて貰います。谷口っちゃんとは大沢事務所創立以前の付き合いで、最初の出合いは、私が山梨放送の局アナだった頃にフリーのナレーターを目指して黒沢良先生の門を叩いた時に遡ります。先生の事務所『黒沢良事務所』では、声優養成の先駆者的な存在だったTTC(東京タレントセンター)の第一期生が中心におり、谷口節、若本紀夫、井口成人、秋元千賀子…といったメンバーが将来の夢を熱く語っていたのを憶えています。皆さんの刺激をたっぷりと受け、自分も先輩達のようになるのだと、心を躍らせていたものでした。その後、大沢事務所の前身である「Doコーポレーション」の立ち上げに際し、社長に就かれた佐藤浩三氏に声をかけられたのが谷口っちゃんだったのです。専務に就かれた大沢和男氏とは、そこで出合う事になるのです。続きは次回以降に何度かに分けてお話致します。

伊藤英敏


鼻濁音を学ぼう!

2012年12月08日 | Weblog

「鼻濁音」という言葉を初めて聞きました…最近の学生達からこういう発言が飛び出します。ガ行には『濁音』と『鼻濁音』があり、言葉の意味によってどちらかになるか、またはどちらにもならないか、キチンとした法則があるのです。ですから、間違えると意味が違ってくるのですが・・・。例えば“小学生”という言葉は、普通は日本の教育制度に則った“小・中・高”の学校のうち、六年制を敷いた最も若年層が学ぶ義務教育のものを指しています。当然の事ながら、このうちの“ガ”は鼻濁音です。ところが、これが今時の人(子供も大人も)には出来ません。どうしても濁音になってしまうのですね。そうなると、意味は前述の学校制度の云々ではなく、ただの“小さい学校”ということになってしまうのですが…。『雅楽』はどうでしょう。最初の“ガ”は濁音です。鼻濁音は第二音節以降ですので当然なのですが、次の“ガ”は鼻濁音です。ところが鼻濁音の苦手な人は、この発音が難しいのでしょうな、ガガクのうちの二つの“ガ”を両方とも濁音にしてしまう。それは汚い音です、皇室行事等で奏でる美しくも荘厳な響きの雅楽には、とうてい聞こえません。鼻濁音について、今回から少しずつ学んでいきましょうか…ね。

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御礼

2012年12月03日 | Weblog

お陰様で語りの会「ニ人会」、無事に開催を終えることが出来ました。地元の方々に楽しんで頂きたい、という思いを胸にスタートした会も10年が経ちました。今回は久し振りの昼と夕のニ回公演でしたが、やはり舞台は生き物でした。私自身の出来を考えても、昼と夕とで全く違ったのです。昼の部はというと、油断していたのだなぁ…と思えてなりません。とにかく早かったのですが、その分、夕の部ではかなり集中して出来ましたので、ならば最初からそうしておけ!と反省した次第です。既に、次回の作品の選定に入っています。自分に負荷をかけて、さらなる精進を心掛けて行きたいと考えています。ありがとうございました。

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夕の部なら・・・

2012年11月03日 | Weblog

前回お知らせした「語りの会・二人会」公演ですが、まだ昼の部及び夕の部のチケットはあります。ただし、昼の部は残り僅か、夕の部は若干余裕あり、の状態です。詳細は前回ブログの内容をご確認下さい。チケットのお申込み・お問合わせは、伊藤までメールでお願いいたします・・・ expert@mars.dti.ne.jp

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語りの会を開催します。

2012年10月16日 | Weblog

語りの会    二人会  第七回公演 

釣忍』山本周五郎・・・・・・・ かとう けいこ 

山桜』藤沢周平・・・・・・ ゲスト 大林奈津子 

出刃打お玉』池波正太郎・・・・伊藤英敏 

●開催日・・・平成24年11月25日(日)  ●チケット・・・1,500円(前売りのみ) 

昼の部 12:00開場   12:30開演 

夕の部 16:00開場   16:30開演 ※収益金は東日本大震災の義援金とさせて頂きます。

 ●会場・・・文京区根津2-20-7 ふれあい館/地下ホール

       東京メトロ千代田線・根津駅 千駄木寄り出口 徒歩3分 

演者プロフィール

大林奈津子(ゲスト)

TBSやNHKBSのニュースキャスターを10年間務めた後、NHKや民放の番組ナレーターとして活躍。NHKFMの音楽番組パーソナリティなど活動の幅を広げ、現在は日本テレビ「news every.」ナレーション担当中。 

かとうけいこ

元文化放送アナウンサー。その後フリーとなり、CMや番組のナレーターとして活躍中。芝居や語りにも挑戦するなど、技術向上を目指し積極的にチャレンジしています。

伊藤 英敏

口先稼業38年。その活動範囲はCM、番組ナレーション、スポーツ実況、司会、さらに映画やテレビドラマ出演と多岐に渡ります。日本テレビ「news every.」ナレーター。

チケットのお申込み・お問合わせは伊藤までメールで・・・ expert@mars.dti.ne.jp

 

 

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唇の力

2012年10月14日 | Weblog

私達の仕事(シャベリ)の世界では、仕事をしている限り“滑舌”や“発音”は鍛錬を続けて行かなければならないものです。私の場合、二日間何も声を発していない(口を動かしていない)と、三日目には鈍っています。つまり、筋肉が弛緩している状態になっているのです。そのまま放置すると、長年に渡って作り上げてきた筋肉が衰えてしまい、動きが鈍くなってしまうでしょう。ですから、少しでも休めば必ず復活を図っての練習をしています。難しいのは、唇全体を使うように訓練をすることです。多くの日本人は下唇が勝っており、上唇は殆んど使っていないと想像できます。一般の方は特に必要ではありませんが、私達プロはそうは行きません。上唇を使った表現は大切で、言葉で気持ちを表す時には大いに役立つのです。情を表に出す、いわゆる『表情』のある言葉遣いですね。それはどの様な時に使うのか・・・また次の機会に述べたいと思います。

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鼻濁音の考察

2012年10月05日 | Weblog

日本語には不可欠な“鼻濁音”ですが、ますますおかしなことになっています。「小学校」は“ショーッコー”と“ガ”が鼻濁音にならないと『小さな学校』になってしまい、同様に「中学校」は“チューッコー”の“ガ”が鼻濁音にならないと『中くらいの学校』になってしまいます。「額」が入った言葉は数多いのですが…「金額」「計算額」「合計額」など、お金に関係するものは特に多いのですが、単独の「額」は「額縁」という言葉での“枠”のような意味もあります。で、前述の文言は全て鼻濁音です。濁音にしてしまうと「金の枠」「計算の枠」「合計の枠」という意味に聞こえるのです。宮中晩餐会での「雅楽」の演奏・・・これももちろん鼻濁音です。「ガガク」の二つの“ガ”を濁音では、意味を成しません。皇室の方々のお話やご挨拶を良く観察していると、皆様が“鼻濁音”を正確に使っておられます。きちんとした教育の下での、きちんとした日本語を身に付けていらっしゃるのですね。庶民の生活を振り返ってみると、家庭でも、学校でも、鼻濁音の教育は全く出来ない世の中になってしまったようです。

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アクセントの考察

2012年09月27日 | Weblog

一昨日のNHK深い時間のニュースでの出来事です。男性アナ&女性記者との掛け合いで進行するのですが、グーグルの発売したタブレット端末の話題を取り上げた時の事。男性アナが「ーグルの…」と頭高のアクセントで紹介、それを受けた女性記者「グーグル」と平板のアクセントで対応。思わず笑ってしまいました(失礼!)。前もってどちらにするかを打ち合わせていなかったのでしょうか?いや、おそらく打ち合わせていたことと思います。で、想像ではありますが「ーグル」と頭高で行きましょう、とのお約束があった。で、男性アナウンサーは頭高のアクセントだった、にもかかわらず女性記者は「グーグル」と平板のアクセントになってしまった・・・というのが真相ではないかと・・・あくまでも想像ですよ。これは良くあることで、局アナとアシスタントの女性タレント、はたまた局アナとゲスト、はたまた局アナと気象予報士…etc.という関係で、しょっちゅうです。他の言葉では「データ」「サイト」「ネット」「クラブ」とキリがありませんが、横文字のものが多いのは確かです。どうしたら良いでしょうね???参考にして考えて欲しいものに「メール」があります。今は誰もが(例えアナウンサーでも)「メール」と平板ですが、当初は「ール」だったのです。子供からお年寄りまでが使うようになり、平板型が定着したのですね。それから考えると、アナウンサーも「グーグル」になるまで、そう遠くないような気が致します。何故って、検索エンジンは世界的にグーグルのシェアが圧倒的で、ヤフーが勝っているのは日本くらいのものなのだから、タブロイド端末が出たりしてもっと身近になると、言葉もそれに追随して行くということですよ。

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違和感のあるアクセント

2012年08月26日 | Weblog

気になるアクセントがあります。まず「全員」という言葉ですが、『ゼンイン』と、中の2音(アンダーライン部分)を高くしたモノです。私は『ゼンイン』と平板型で、少し前まではこれ以外ありませんでした。この傾向は、若者だけでなく中年の方あたり(50代はなさそう)にも見られます。“員”のつく言葉は「会員」「定員」「乗員」「教員」「人員」・・・etc.と沢山ありますが、全て平板型です。なぜ「全員」だけが、そのアクセントを使う人が出てきたのか不明ですし、不思議でもあります。それから「側面」のアクセントは一般的には『ソクメン』と、こちらも平板型なのですが、時折『ソメン』と、“ク”を高くして起伏型で発している方を見かけます。これは“面”のつく言葉「全面」「前面」「当面」「平面」「局面」など全て平板型ですが、中には「表面」や「正面」「帳面」のように、『○ン』と中2高の起伏型のものもあり、それらから同様のアクセントで発している事も考えられます。違和感のあるアクセントでも、時間が経つと市民権を得るのは日本語の特徴?ではありますが、言葉を使う仕事(私の様なナレーターやアナウンサー)を生業としている皆さんは、市民権を得たことを確認してから使って欲しいものだな・・・と思っていますが。

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スポーツ実況

2012年08月20日 | Weblog

ロンドンオリンピックの数々の競技を見ましたが、職業柄どうしても中継アナウンサーのアナウンスに耳が傾いてしまいます。今回の五輪では、フジテレビの竹下アナウンサーの中継が光っていたように思います。特に柔道の各試合で、そのきめ細かい取材で拾った話題や事前に学んだプロフィールなどを織り交ぜ、内容の濃い中継アナウンスで楽しませて貰いました。ただ、色々な競技を担当する訳ですから、全てにそのような準備や取材は出来ません。そこで、どうしても薄い内容のものも出てくることになります…が、その落差には少し驚いてしまいました。オリンピックが終わり、何かポッカリ穴が開いたような気持ちの方が多いようです。しかし、今度は高校野球で話題の投手が出て来ましたね。神奈川・桐光学園の松井君ですが、幾つの三振を奪うのか注目されましたが…残念ながら、今日の準々決勝で敗退です。こちらは、TV中継とラジオ中継を比べて聞いています。特にラジオは、アナウンサーの性格が表れて面白いですよ。新人アナ時代を懐かしく思いながら、中継アナウンスを楽しんでいます。

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母音の続き

2012年07月23日 | Weblog

目の前の人にはさほど大きな声で伝える必要はなく、したがって自由に言葉が動かせる事は前回述べました。では大勢の人に言う場合はどうでしょう。大きな声で張り上げることになりますよね、その場合の言葉の音の動きは高い方にばかり集中しがちです。いわゆる“演説”型です。それは話し手の必死さは伝わりますが、肝心の話の中身が解りやすいかどうかは疑問です。しかし、大きな声で音を動かすことができれば、大勢の人にも話の中身の理解は進むと思います。ナレーションは、それと同じです。相手にしっかり届く声を、自由に動かす事が出来れば、様々な原稿(内容)にも対応が可能となるでしょう。で、問題は、それはかなりの鍛錬を重ねなければ難しいということです。楽器としてしっかりとした声が出せること、その楽器を自在に使いこなすこと、さらにその鍛錬をすると自身に足りないもの(声)が見えて来て、それを解決する方向に持って行かなければならないのだ、ということもわかってくるのです。これは若いうちが最も有効である、と言うことも付け加えておきたいと思います。

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