気になるアクセントがあります。まず「全員」という言葉ですが、『ゼンイン』と、中の2音(アンダーライン部分)を高くしたモノです。私は『ゼンイン』と平板型で、少し前まではこれ以外ありませんでした。この傾向は、若者だけでなく中年の方あたり(50代はなさそう)にも見られます。“員”のつく言葉は「会員」「定員」「乗員」「教員」「人員」・・・etc.と沢山ありますが、全て平板型です。なぜ「全員」だけが、そのアクセントを使う人が出てきたのか不明ですし、不思議でもあります。それから「側面」のアクセントは一般的には『ソクメン』と、こちらも平板型なのですが、時折『ソクメン』と、“ク”を高くして起伏型で発している方を見かけます。これは“面”のつく言葉「全面」「前面」「当面」「平面」「局面」など全て平板型ですが、中には「表面」や「正面」「帳面」のように、『○○メン』と中2高の起伏型のものもあり、それらから同様のアクセントで発している事も考えられます。違和感のあるアクセントでも、時間が経つと市民権を得るのは日本語の特徴?ではありますが、言葉を使う仕事(私の様なナレーターやアナウンサー)を生業としている皆さんは、市民権を得たことを確認してから使って欲しいものだな・・・と思っていますが。
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