亀田大毅反則の詳細

サミングなんて言葉を初めて聞いた。目つぶしということらしいが、目つぶしといえば砂を目にかけるのを連想してしまって、また違う。クリンチしたり倒れ込んだときなどにグローブを相手の目にグリグリと押しつけることらしい。その予備知識を得て改めて内藤-亀田戦を見ると、確かにグローブを押しつけているように見える。

(追記2007-10-16ここから)コメント欄でご指摘をいただいた。サミングというのはグローブの中で親指を立てて目を突く行為らしい。その後、ワイドショウ系の番組を見ていたら内藤チャンピオン自身がちょっと実演している。(追記ここまで)

しかし他人が見たのでは、たまたまそこにグローブがあったのか、意図して押しつけているのかは判断しがたい。前後の状況から意図的な反則であるのは間違いないと思うが、亀田側がシラを切り続けたら水掛け論になってしまう。そこで誰が見ても意図的としか判断のしようがない12ラウンドの2点罰を受けた反則シーンの詳細。

上の写真はまず亀田が内藤の腰に左腕をかけたところ。

亀田大毅がWBC世界フライ級王者内藤大助に掛けた反則技
次に右腕をチャンピオンの左ふともものあたりに差し入れる。

亀田大毅がWBC世界フライ級王者内藤大助に掛けた反則技
そのまま持ち上げる。

亀田大毅がWBC世界フライ級王者内藤大助に掛けた反則技
レフェリーが急いで止めに入る。

亀田大毅がWBC世界フライ級王者内藤大助に掛けた反則技
亀田かまわずチャンピオンを投げ飛ばす。

亀田大毅がWBC世界フライ級王者内藤大助に掛けた反則技
無惨にもチャンピオンはリングに転がった。

亀田大毅がWBC世界フライ級王者内藤大助に掛けた反則技
しかし亀田はレフェリーから2点マイナスの罰を受ける。

反則技連発!大毅が世界戦汚した(スポーツニッポン) - goo ニュース
2007年10月12日(金)06:13 (スポーツニッポン)

 亀田3兄弟の次兄・大毅(18=協栄)が前代未聞の反則劇の末に初黒星を喫した。11日、東京・有明コロシアムで行われたWBC世界フライ級王者・内藤大助(33=宮田)への世界初挑戦で、敗色濃厚の終盤に相手を抱えて投げるなどのレスリング行為を連発。最終回は減点3を受ける醜態をさらし、大差で判定負けした。日本人選手との初対戦で経験不足を露呈するとともに、数々の日本人名王者を生んできたフライ級の世界戦史上に汚点を残した。

 もはやボクシングではなかった。KO以外、逆転がなかった最終12回。大毅は序盤から高く上げた両ガードを解き、打ち合いに出たが、全く当たらない。いら立ち、内藤にタックルを見舞って押し倒すと、右のパンチを王者の頭部に見舞った。減点1が科せられると逆上し、今度は内藤の左脇に頭を入れ、プロレスのスープレックスのように持ち上げて投げた。レフェリーは「故意」と判断して減点2を追加。本能を封じ、拳ひとつで優劣を競うボクシングの美学はもろくも崩壊した。

 ヘッドロックにサミング(目つぶし)、すくい投げにもろ手刈りとプロレス技のオンパレード。試合中に内藤を12回も押し倒した。日本ボクシングコミッション(JBC)の安河内剛事務局長が「1回に減点3?記憶にない」と指摘したほどの暴走。試合後、ボディーガードに囲まれた大毅は控室へ直行し、10分ほど引きこもった後に姿を見せたが、取材を拒否して会場を去った。「負けたら切腹と言っていたが?」と試合前の公約について問われると、長兄・興毅が質問者を無言でギロリとにらんだ。観客から発せられた「大毅、腹を切れ」のヤジにも腕組みしたまま。陣営は一言も発せず、父・史郎トレーナーが関係者を通じて「この悔しさをバネに頑張るしかない。大毅は一からの出直しや」とコメントを残しただけだった。

 3兄弟の中でボクシングに懸ける思いが一番乏しく、史郎トレーナーに怒られ、泣きながら練習してきた。「ボクシングは仕事。楽しくなんかない」と言いながら、兄に続いてつかんだ世界のチャンス。ガードを固めては接近し、左フックを振るったが、単調で勝ち目はなかった。初の日本人対決で、日本史上最年少世界王者の記録がかかった注目の一戦。しかも、白井義男やファイティング原田ら数々の日本人王者を生んできた伝統のフライ級の世界戦で、醜態をさらしてしまった。

 亀田家2本目の世界ベルトの夢は、もろくも砕け散った。協栄ジムの金平会長は「内藤と12回戦える18歳は日本中を探してもいない」とかばったが、プロ11戦目の初黒星はあまりにも問題を残した。今後の去就は不明だが、もしボクシングを続けるのなら、リング内で自らの拳を使って汚名を返上するしかない。
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亀田を踏み台にする

きちんと調べたわけではないけど、ボクシング業界って長期低落傾向なんだろう。長く日本チャンピオンだった内藤でさえこれまでボクシングでは食べていけない状況だったらしいし。

そうした中、非常識極まりなくて社会の鼻つまみみたいな亀田だけどある種の人気が出るみたいなので、ちょっと担ぎ出してきたんじゃないのかな。亀田のおかげでボクシングが注目されると、やっぱり鼻つまみは置いておけなくなるんだと思う。

ボクシング業界と内藤が潤って、今後亀田との関係をうまく断ち切ることができたら亀田を担いだ効果はあったということだ。亀田だって短期間に膨大なお金を稼げただろうし。

それにしてもいまだに不思議なのは、亀田って一時期広告に使われていたこと。確か1年ぐらい前にローソンに亀田長男の大きな写真が張ってあったり亀田の弁当なんかがあった。ローソンに亀田の商品が並んでいた時期はそれが不快でローソンには行かなかった。セブン-イレブンでずいぶん買い物をした。食品の広告に亀田を使うのは自殺行為だと思った。ガムの宣伝もしていたと思うが不快でならなかった。

亀田家に総厳罰を…歴代王者「なめるな」と怒り心頭(夕刊フジ) - goo ニュース
2007年10月13日(土)18:44
 動きは急だった。日本ボクシングコミッション(JBC)と東日本ボクシング協会(東協)は13日までに、WBC世界フライ級タイトル戦で反則行為を繰り返した亀田大毅(協栄)と、セコンドで反則を指示したとして父、兄を厳罰に処す方針を固めた。動きを急がせたのは、ボクシング界を挙げての亀田家に対する「なめるな」という怒りだった。

 東日本のジム会長らで組織する東協は15日の理事会で、協栄ジムに戒告などの処分を下す。東協の北沢鈴春事務局長は12日、「父親の史郎氏が急所を狙えと指示し、兄の興毅がひじで目を打てと発言したのをビデオで確認した」と明言した。

 TBSの中継が内藤大助(宮田)戦の11R開始前、「ヒジでエエから目に入れたれ」と指示する興毅の声を拾ったのは、夕刊フジ既報通り。史郎氏も「タマ、打ってまえ」などと指示していた。

 JBCも15日に倫理委員会を開いてビデオを検証することを決めた。安河内剛事務局長は「重大な処分になるかもしれない」と話しており、大毅はファイトマネーの没収かボクサーライセンス停止、史郎氏はセコンドライセンス停止といった厳罰を受ける可能性が高い。現役世界ランカーの興毅、協栄ジムの金平桂一郎会長にも厳しい処分が及ぶ見通しだ。

 特に史郎氏は昨年9月の試合では会場の乱闘騒ぎに加担したとして、今年3月にもレフェリーらに暴言を吐いて厳重注意処分を受けており、「次は厳罰を科す」と通告されていた。無期限の資格停止を求める声もある。

 これに対し亀田家も12日、慌てて防戦に出た。史郎氏は「大毅の反則行為は故意ではありません。大毅の若さ、精神的な未熟さが出た結果だと思います」「ただこれも闘志の表れであって、結果として反則行為となってしまったことをご理解していただきたい」。「目に入れたれ」の興毅も「あれは亀田家のボクシング用語で誤解されてるようなもんやない。あれはヒジを上げてしっかりガードして、目の位置を狙えいう意味。亀田スタイルの基本や」と言い訳のコメントを出した。

 だがこんな談話ではボクシング界の怒りは収まらない。東協の大橋秀行会長は「本来なら失格負けにしてもいい試合だった」と言い切り、大毅が暴挙に出た背景として、今回の試合で4Rと8R後に採点を公表するシステムが採用されたことを挙げた。「どうせポイントでは負けているからと失格負け覚悟でやったように僕には見えた。甘い処分をしたり、見逃したりしたら、今後も同じようなことをするボクサーも出てきてしまう。どういう処分になるかは理事の皆さんと決めることになるが、厳しい処分をする方向で動くことになると思う」と語った。

 WBAジュニアフライ級元王者の具志堅用高氏は、白井・具志堅ジム所属の野木丈司トレーナーが内藤のトレーナーを務めていた関係から、試合前に「荒れる試合になる可能性もあるが、大人の対応をしてほしい」と内藤陣営にアドバイスしていたという。そして現実に荒れた試合に「本当にがっかりした。ボクシング界がなめられている。厳正な処分をしなければいけない」と強調した。

 WBC世界ライト級元王者のガッツ石松氏は「これはボクシング界の朝青龍問題といえる。反則指示が本当ならば、協会やJBCなどが厳正な対処をしないと大変な問題になる」と指摘し、「興毅や史郎氏がセコンドにつくこと自体がWBCのルール違反だろう。今回はJBCが例外として認めたが、それ自体が甘かったのではないのか」とも述べた。

 WBCルールは原則的に親兄弟がセコンドにつくことを認めていないが、JBCはこれまで、史郎氏ばかりかセコンドライセンスのない興毅のセコンド入りまで容認してきた。

 石松氏はまた、騒動を繰り返す亀田一家について、「ルール違反ばかりやっている。みんながあんなもんだと思われたら、スポーツだという意味がない。JBCも東協も、毅然(きぜん)とした態度で粛々と対応しなければいけない。もし、僕が当事者ならば当然、厳罰に処する」と語った。

 協栄ジムは12日、25日に横浜パシフィコで行う予定だった興毅のノンタイトル10回戦を中止にすると、唐突に発表した。理由は「対戦相手が決まらなかった」という不可解なものだが、史郎氏、または興毅本人のライセンスが25日時点でどうなっているか分からない。すでにチケットは販売中で、15日から払い戻し手続きを始めるが、損害を最小限にとどめるための中止との見方もある。一家の反則の代償は、とてつもなく大きい
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