悠歩の管理人室

歩くことは、道具を使わずにできるので好きだ。ゆったりと、迷いながら、心ときめかせ、私の前に広がる道を歩いていきたい

UDトーク

2017-08-16 21:47:18 | バリアフリー

UDトークは、聴覚障害者や外国人とのコミュニケーションに役立つアプリである。
UDというのは、多様な人々が快適に利用できる「ユニバーサルデザイン」を意味する。
言い方を変えれば、手話を知らない人が、ろう者と話すための道具である。
3分以内なら無料だが、料金を払えば、長時間使用できたり、外国語への返還もできる。
スマホに向かって話しかけると、文字で表したり、相手の国の言葉に変換し表示できる。
聴覚障害者との会話の必要性から、ベンチャー企業の社長が開発した。社長氏はその後、
手話も学んだそうである。
試してみたくなり、先ほどインストールした。

 

iPADやアンドロイドタブレットを置けば、聴覚障害者や外国人とも会議ができる。
プロジェクターを利用して、大画面に表示することも可能。~会議が変わる。

聴覚障害者が参加する会議は、下記のような難しい面がある。
以前在籍した会にはろう者が最大時10人在籍した。ろう者の代表として役員を選出。
隔月に開催した役員会には、手話通訳者を配置(ろう者依頼による派遣)した。
この会議の司会をする私が困難を感じたのが、同時発言や、雑談の発生であった。
聞こえる人は、どちらも耳にしながら会議を進めることができる。
それらの雑音は、聞こえる人同士でも会議の進行に支障があり、司会は適宜調整する。
ろう者は、手話通訳が表した手話でしか会議の内容をつかめない。
手話通訳者も、雑談、同時発言には対応できないので困る。
私は、それらの雑音が始まると、制止することになる。
その制止は、聞こえる人同士の会議での制止とは、大きく意味合いが違う。
(私は以前手話通訳をしていた時、「通訳ができない」と発言したことがある)
通訳できないので1人ずつ話してくださいとか、雑談は止めてくださいと言うことになる。
聞こえる人だけの会議でも同様なことは起こるが、聞こえているので状況判断はできる。
聞こえない人は、交通整理をきちんとしないと、会議に参加できないことになる。

聴覚障害者は、聞こえる人と同じ条件で会議に参加できていない。ユニバーサルデザインや、
バリアフリーの理念に反する訳である。
UDトークが社会に広まればよいと期待する。

今日も歩かなかった。