昨日に引き続き桟敷席について。
管理人は桟敷席と言うと「アナスタシア」と言うアニメの中で主人公の祖母がいた席というイメージがあります。
それは長方形の部屋でとても奥行きがあり、出入り口の扉から舞台を見る椅子までが長い感じです。しかも赤い豪華なカーテンで奥の部屋と観劇する椅子の置いてある部分が仕切られています。
応接セットのようなものもあり、大きな時計、中国製の陶器、花瓶に生花・・・。豪華です!
そして柱の形状から左の特別桟敷つまり3番桟敷だと分ります。二階あたりでしょうか?
皇太后は、アレクサンドル三世の皇后であったマリア・フョードロブナなので多分特別桟敷席なのではと思われます。
そしてアナスタシアの桟敷席は正面ロージェ。椅子が並んでいるだけの桟敷席ですが、オペラ座の普通の桟敷席はまさにこんな感じなのです。
そして5番桟敷もこんな感じだと思われます。覗き込んだ感じだと特別桟敷ほどじゃなかったような・・・。外から見ても普通だったりしますよね。
■アレクサンドル三世の皇后であったマリア・フョードロブナ■
美しくオーストリア皇后エリーザベトの美貌と比べられたと言います
もちろんこのアニメがアヴァン・セーヌ(舞台側)のロージェ(桟敷席)を忠実に再現しているかは分りません。
でもアニメでパリ・オペラ座が描かれているのはこの作品くらいなような気がします。大階段などが登場します。
この作品はロシア帝国最後の皇帝ニコライ二世の娘・アナスタシアの物語です。
ロシア革命が1917年なので1920~30年代が舞台と考えられます。
アナスタシアが祖母を訪ねてパリ・オペラ座に向かう場面もあります。
このあたり「フランスからロシア(ニージニー・ノブゴロド)」まで行った原作エリックとは真逆のコースなので興味深いです。
ちなみにアナスタシアはサンクト・ペテルブルグ(現レニングラード)からですが、サンクト・ペテルブルグから原作で地名として明記されているニージニー・ノブゴドロ(現ゴーリキー)まではさらに1950年くらいで馬車で二週間もかかるのです。
このことからもエリックがロシアと言っても相当な僻地に行った、と言うのが忍ばれます。当時は汽車もありませんでした。
エリックはこの街の有名な定期市に伴う縁日に奇術師として行ったのですね。
そしてそれはペルシャ行きへの伏線であったとも考えられます。
そしてアナスタシアの恋人のディミトリーは野々村誠に似ています。