The Phantom of the Opera / Gaston Leroux

ガストン・ルルー原作「オペラ座の怪人」

ユゴーの家

2013年03月22日 | Weblog

 

パリ、ヴォージュ広場にあるヴィクトル・ユゴーの家。

以前訪ねたことがあります。ただ資料館になっていると知らず、家の前に行っただけ。娘が「レ・ミゼラブル」のアンジョルラスにはまりまくっているので、また一緒に行ってみたいです。以前子供を連れて行った時は小さくてユゴーを知らず「有名な作家さんだから表札の前で写真だけでも撮ろうね」と説得して、やっと写真だけ撮った思い出があります。

内部は中華風の部屋があったり、小さな仏像が飾られていたりしているようで、ぜひ見てみたいです。

 

Je donne cinquante mille francs aux pauvres, je désire être porté au cimetière dans leur corbillard, je refuse l'oraison de toutes les Eglises, je demande une prière à toutes les âmes, je crois en Dieu

「私は五万フランを貧しい人たちに遺贈します。私は彼らの霊柩車によって墓所へ運ばれることを望みます。私はどんな教会の祈祷も拒絶しますが、私は全ての魂への祈りをお願いします。私は神を信じます」

 

ユゴーの遺言です。

「全ての魂」というからには、富める者も貧しいい者も罪人も異教徒も、ユダヤ人もすべて、という事なのでしょう。ユゴーは輪廻を信じていましたし、最終的には全人類が救われる、という宗教観を持っていました。輪廻の中で苦しむ人類を憐れむ絶対者のイメージも持っていました。
そういう心の大きさには惹かれます。

それに「テーブル・ターニング」(こっくりさん)でキリストを含む様々な過去の偉人と語り合いつつ(多分フランス語で)、その相手の口調が微妙にユゴーっぽかったり、テーブルの宗教は宗教界の「1789年!(フランス革命)」とか語っていて、なんだか面白いおじさまだな、と微笑ましく思っています。

 

をCD付きで買ってみました。娘に買ってやったので、持って行かれてしまうかもしれません。

他こんな本も。「フランス<心霊科学>考}というのはユゴーというより「オペラ座の怪人」のために買った本。

 


ナミビアの砂漠

2013年03月22日 | Weblog

http://karapaia.livedoor.biz/archives/52121608.html

 

反薄明光線という自然現象だそうです。神々しくて、古代の人なら何らかの神秘的な感慨を抱きそうです。


反薄明光線は、太陽が雲に隠れているとき、雲の切れ間あるいは端から光が漏れ、太陽と正反対の方向に光線の柱が放射状に収束して見える現象のことで、裏後光(うらごこう)、裏御光(うらごこう)とも呼ばれている、そうです。

 

http://karapaia.livedoor.biz/archives/52112814.html

 


必見番組

2013年03月22日 | Weblog

http://www.nhk.or.jp/special/detail/2013/0324/index.html

「完全解凍!アイスマン・・・5000年前の男は語る」

世界最古の冷凍ミイラ“アイスマン”が初めて完全解凍され、徹底的に調べられることになった。有史以前の暮らしを知る鍵が詰まった超一級の文化遺産は、私たちに何を語りかけるのか・・・?

“アイスマン”は、1991年にイタリア・オーストリア国境付近にあるアルプスの氷河から奇跡的な保存状態で発見されたミイラ。その身体は、人類にとって“至宝”とも言うべきものである。5千年前の人体、着衣、道具類が氷漬けになって保存されていたため、文字の無かった当時の暮らしぶりや文化、風習などを知る極めて重要な手がかりが詰まっているからだ。

発見以来20年間、厳重に冷凍保存されてきた“アイスマン”を解凍するという画期的な調査が遂に始まった。脳や内臓、骨、血管など149点ものサンプルを採取、世界中の研究者による分析で、5千年前の謎が次々と明らかになってきている。
“アイスマン”の解凍・調査に密着し、分析から得られた最新の知見を紹介。壮大な歴史ロマンの世界へいざなう。

 

すごく面白そうです!!!!!!!!!!!!!!

 


イングロリアス・バスターズ

2013年03月22日 | 映画について

 

 

「ジャンゴ」が面白かったので、今度はユダヤ問題の「イングロリアス・バスターズ」を借りてみました。

今度はクロストフ・ヴァルツの「ユダヤ・ハンター」の異名をとるランダ大佐の怪演ぶりが怖い!それにブラピの演じる「バスターズ」(ユダヤ系アメリカ人8名からなる特殊秘密部隊)の殺し方がインディアン風でグロい。(タラ監督にはインディアンの血も入っているそうです)


ショシャナ役のメラニー・ロラン

メラニー・ロラン自身ユダヤ人なのだそうです。ナチ殺しを決行する前のチークの入れ方がインディアンを彷彿とさせるような?

今回も痛快、というか「最後の哄笑、怖い(怖い天使か、魔女か悪魔のような怖い描かれ方だし)」と思いましたが、ストーカーなナチ将校にとどめをさせないあたりに、この女性の非情になりきれない優しい部分を見た気がします。映画を見て、ストーカーナチ将校に「ただただ憎いナチ将校」でありながら「人間味」を見てしまい、ためらい、それが故に死んでしまうあたり、うまいなあ、と思いました。

史実に反して映画が第三帝国を打倒する様を映像化されています。

 

 

額にナチスの鉤十字が刻まれるのは新約聖書の黙示録7:1~4節に記されている「神の印」(救われてて天国に行く人)と「獣の印」(地獄に落ちる人)あたりのメタファーなのでしょう。

ダンテの「神曲」煉獄編では、「ペテロの門の前でダンテは天使の剣によって額に印である七つの P を刻まれた。」という「額に印」という表現もありますし、旧約聖書の「エゼキエル9:1~4」にも「額に印」というのが出てきます。

 

いずれにせよ「額の印」というのは天国と地獄に振り分けられる審判の時の決め手になるようです。
バスターズに刻まれた「額の印」は生きている限り消えない「ナチスの制服」であり、「無実の人々を虐殺した」事の証拠で、冷たい視線を受けたり、報復される可能性をもたらす烙印です。

 

ナチスを裏切り、アメリカで悠々自適に暮らすことを夢想するランダ大佐は自分の額に「神の印」が刻まれていると確信していたかもしれませんが、そこに鉤十字が上書きされるというのは凄い皮肉だと思いました。