The Phantom of the Opera / Gaston Leroux

ガストン・ルルー原作「オペラ座の怪人」

経産省前座り込み

2011年11月04日 | 原発問題

10月27日午前、東京都千代田区の経済産業省前に福島県の女性約70人が集まった。原発反対を意味する黄色い服装が目立つ。福島県の女性たちが3日間、さらに、それを支援する全国の環境団体などが5日までの7日間、連続10日間の座り込み集会の始まりだ。

 「子どもたちを7カ月以上も放射能の海の中に放置したまま。母として女として命を未来につないでいく母性が許さない。私たちはこの思いを3日間に込めて座り込みたいと思います」。企画した福島県の女性有志による「原発いらない福島の女たち」の世話人、佐藤幸子さん(53)があいさつに立った。

 佐藤さんは5児の母。福島県川俣町で被災し、すぐに転校できない中高生2人を残して山形県に避難した。農業を営む夫は、安全な農地を求めて岡山県へ。事故で一家離散の憂き目に遭っている。

 「福島の女性が主催し、経産省前で直接行動に出るのは初めて。しがらみの残る田舎から出てきて声を上げることが、女性にとってどれだけ大変か。政府は重く受け止めてほしい」と佐藤さん。

 この日、参加者らは、原発行政を管轄する経産省の担当者に要請書を手渡した。

▽全原発の即時停止と廃炉

▽原発を再稼働しないこと

▽子どもたちの即時避難・疎開と完全補償

▽地元を補助金漬けにして自立を妨げる電源3法の廃止--の4項目。11日までの文書回答を求めた。

 

だが、担当者は「原発への依存度を、中長期的に可能な限り引き下げていくというのが政府見解。

放射線量の高い場所では除染に努めたい」と繰り返すだけ。福島市の元養護教諭、佐藤早苗さんが「除染している時は周囲の放射線量が高くなるので、先に妊婦や子どもたちを避難させてから作業をしてほしい」と訴えたが、回答はなかった。

 「国は除染、除染というけれど……」。懸命に除染をしても、大雨で山から土砂が流れ出ると線量が元に戻ってしまう。まずは「子どもたちを疎開させてほしい」というのが参加者の総意だ。交渉の末、翌日、官邸に場所を移し首相補佐官に要請書を手渡した。

 http://mainichi.jp/select/weathernews/archive/news/2011/11/02/20111102dde012040025000c.html?inb=yt

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管理人も一応応援に行かせていただきました。一人だった上に、誰も知り合いがいなかったので、短時間の上、途中でポツンと立っているのが辛くなり、映画を見に行ってしまったのですが…orz

ただやはり福島のお母様のお話を直接聞いたり出来たのはいろいろこの事故を考える上でためになりました。また自主避難には補償金も出ない上、家族が離れ離れになったりしている精神的な苦痛というのもあるのだと分かりました。

何の罪もないのに突然原発事故に巻き込まれて、今までとは違った生活を強いられるのは人災だけに許せない思いです。
それに汚染についての避難の線引きは政府と個人では違いますが、やはり「危険」という判断をした方に対する補償はあるべきだと思います。
東電幹部の怠慢による犠牲を弱い立場の人たちが受けるべきないと思います。また、彼らが何の痛みもなく安全に過ごしている事に憤りを感じています。

東電の安全対策の怠慢にしても幹部たちの心の底に「自分に関係のない人ならどうなっても構わない」という空恐ろしい冷酷さ・無関心さ・無責任さがあるんじゃないでしょうか。世界で唯一核兵器を落された国の人間として信じがたいです。

 

また埼玉県や宮城県といった他県の方も参加されていたようです。「福島」の旗を持ってらした方は外国の方の質問に答えて、宮城県人だけど、今はどこか遠くの県に避難してると答えてました。