The Phantom of the Opera / Gaston Leroux

ガストン・ルルー原作「オペラ座の怪人」

2006年08月07日 | ルルー原作「オペラ座の怪人」
「私の嘘は、嘘をつく原因になった化け物に負けないくらい醜かった・・・」

誘拐され、地下室に監禁されているのを自由になるためにお芝居し、騙して信用させた自分についてクリスティーヌがいった言葉です。(p231)

エリックの心を欺いていることにやましさを感じるクリスって、清らかで可愛いです。「化け物」というのは気になりますが・・・。

以前、この自由になるためにエリックを騙すクリスが小賢しくて嫌だ!と聞いたことがあるのですが、こころの奥では人を騙すことに抵抗を感じているように思います。
例のジプシーも観客も両親も「やましさ」なんか感じてもいないし、自分を微塵も「醜い」と感じてないのに・・・。


CMの言葉ですが
「強くなくては生きていけない  優しくなくては生きていく資格がない」