いわずと知れたロシアの文豪ドストエフスキーの名作。
私はどうもこの小説の中に出てくるスメルジャコフはエリックのモデルの一人ではないかと思えてなりません。
その外見といい、「匂い」といい、「猫」(パンジャブの縄)と「絞首」、「ラザロの歌」(「カレーキ・ペレホーシュ」の遍歴の巡礼歌)の効果といい・・・・。
そのことを友人に話したら「ルルーがスメルジャコフを意識していたかもというのは、面白いですね。フランス人らしいドストエフスキーの読み方だと思う。」と言ってもらえました。
影響を与え合うキャラクターというのはやはりいるらしいです。
シムノンのメグレ警部の、初期代表作「男の首」の犯罪者青年は通俗化されたラスコーリニコフ。ルパンの原型はバルザックのヴォートランなど・・・。(友人談)
事細かに書こうと思いましたが、あまりにも気が滅入る内容なのでやめておきます。もし、そうだとしたらルルーの描写は残酷を極め、スーザン・ケイは何が何でも否定したかったんだなあと・・・。