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- 無用の用 -

『ツチヤ学部長の弁明』土屋賢二

2009-07-25 11:18:02 | 本 2009
『ツチヤ学部長の弁明』土屋賢二


【内容情報】(「BOOK」データベースより)
大学に在籍する諸君。学ぶべし、研究すべし。時は満ちた。金のこと、世間のことは忘れよ。そんなことは卒業後の人生で、いやというほど考えられる。権威は疑え。疑いから哲学ははじまる。“笑う哲学者”ツチヤ教授が、学部長を任命されてからの苦悩の日々。そして変わらぬ女への不満。笑って前向きになれる一冊。



この本は、色々な雑誌や本に掲載されたのを集めたもの。
冒頭には土屋先生の演説を文字に起こしたものが載せられている。
これがまた面白かった。
森さんとの対談でも思ったけど、(笑)の多さに笑った。



しかし、土屋先生の作品をもう6冊も読んだのか。
読みすぎたような気がするけれども、しらないうちに読まされたような気もする。


なんでこう同じパターンぽい文章にも関わらず読んでしまうのだろう、と考えた結果、やはり土屋先生の言葉への切り込みがすごい。
哲学者というだけあるのかなあ。
ああ、そっちから見るのね、って思う部分がたくさんある。
頭いい人って考え方が違うなぁ。
最初の方は、この人面白い!というだけで読んでいたけれど、最近では、この人すごい!というので読んでる感じ。
あ、前の感想でも同じこと書いたっけ。

あと、5~10行真面目なこと書いて、その後2,3行ぐらい冗談を書くというパターンに気付いた。




 当然のことながら、女には、正しい選択ができるのは自分だけだという自負がある。男にまかせるとロクなものを選ばない。中年女は考える。
「どんなものにもマグレということがある以上、男もマグレで正しい選択をすることはある。だが、それは男の人生の中でせいぜい一回しかない。結婚相手として自分を選んだのが、最初で最後の正しい選択である」と。

                  - 本書より抜粋 -


男の人が書くから許される。

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