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- 無用の用 -

51『「婚活」時代』山田昌弘 /白河桃子

2008-10-09 17:43:51 | 本 2008
山田昌弘 /白河桃子『「婚活」時代』


【内容情報】
「パラサイト・シングル」「格差社会」で知られ、「報道ステーション」等のテレビ・新聞・雑誌でもおなじみの気鋭の家族社会学者山田昌弘教授と、結婚・恋愛・少子化をテーマに圧倒的な質量の取材と執筆・講演活動を続けるジャーナリスト白河桃子。今、日本で、結婚と恋愛の実態とその解明を語らせたら右に出る者のいない両氏による本書は、驚くべきスピードで進む晩婚化・非婚化の要因と実態を明快にリアルに伝え、まさに、『「婚活」時代』以前と『「婚活」時代』以後と時代を二分する衝撃の書といえよう。が、本書の本当の斬新さは、これが社会学の本であると同時に、具体的な「婚活」の方法と各種サービスの賢い活用法までを網羅した、いわば「婚活のすすめ」とも呼ぶべき実践の書ともなっている点かもしれない。



ようやく読みました。久しぶりの自己啓発系の本。

あら~えりちゃん、ついにこういう本に手を出しちゃったの?どうしたの?焦ってるの?と思われるような本のタイトル。
諸君、タイトルを読んだだけで判断してはいけない。以前に私も、タイトルを読んだだけでだいたい内容がわかりますよね、なんて受け売りの言葉を発してしまったのだが、これや意外と面白かった。この本は、この言葉を発してしまった方にもらったのだが、前言撤回いたします。なかなか参考になりました。(急に丁寧


こういう本の感想は、内容に触れずには書きにくいので、これから読もうと思っている人がいたら、以下は読まない方がよいかと。












まず、読み始めて20ページで苦笑い。
年収○百万の男じゃないと結婚したくない、とか言ってる女性がホントにいるんだ、と思った。
確かに、私の地元の友達で、仕事をしていない男とは結婚、いや付き合うことすら考えられない、などと言っている子がいるけど、こうもあからさまに言っている人がいるとは思ってなかった。
相手に経済面で依存をしようなんて今の時代無理にも程がある。
大手の企業がバンバン倒産やらなんやらしていく時代に、それはないだろう。
職を確保するのすら難しい時代だ。無理言っちゃあいけない。
そんなんで切り捨てていってたら、そりゃあ結婚出来ないよ。


内容にもあったが、今の女性はもう磨きをかけるのはそれぐらいにした方がいいらしい。それよりも、お城から飛び出して白馬に乗って王子様を迎えに行く、という時代になっているとか。ふ~ぬ

それと、読んでて、そうそうと思ったこと。
最近思うのが、街を歩いていたら若いおばさん(失礼!)が多い。
後ろ姿だけだと本当に年齢がわからない。どこかの男子じゃないけど、振り返って初めて、あぁこの人結構年齢いってる、と思うことが度々ある(男子じゃないのでガッカリまではしない)。しかも、私は勿論のこと(これは私に問題があるのだが)、そこらへんの女の子より足は長いしスタイルはいいし、ときている。
なんだか時代が変わってきちゃってるよなあ。


それと読んでいて一番突き刺さったのはここ。
「ちゃんと仕事をもっていることが、女性の婚活の必須条件」
・・・・・・。
必須ですか。まあねえ、必須とまではいかないにしろ、この時代、そうだろうな。
男の方もそれほどの給料はもらえてない人がほとんどで、一人暮らしも大変だろうし、その上、食い扶持が一人増えるなんて考えたらぞっとしちゃうよな。


ここに三大結婚情報サイト?みたいなのが載っていたので、ちょっとネットで見てみたんだが、こりゃアカン。
「健康」という項目があるのだ。
それを見た瞬間、登録する気が失せた。(登録する気だったのか?!
やっぱり、健康は必須だろうなあ。
そりゃ私も結婚するなら不健康か健康かと問われたら、健康な人がええもん。人のこと言えんわな。
不健康、子どもは欲しくない・・・だんだん私を許容してくれるだろう範囲が狭まっていく。


しかし、頭で考えている分には私は今の時代となかなか合っていると思うのだけどなあ。
男の人に食わせてもらおうなんてこれっぽっちも考えていないし。そりゃあ、今こんなんだから結局のところ食わせてもらうしか仕方ないけど、あからさまにそれを前面に出すつもりはない。
ていうか、私ってこのまま結婚するとなると相手に食わせてもらうのか。今気付いた。
なんか嫌だなあ。
人の金でご飯を食べるわけだろ。それってどうなの。もしかしたら、人の金で自分の物を買ったり、人の金でオシャレしたり、人の金で・・・・・・。
気が引ける。嫌だ。

これって父親が昔酔っ払って、母親とケンカするとすぐに言ってた言葉が離れないからだろうなあ。
「誰のお陰で○○出来ると思ってるねん」
これ言っちゃおしまいなんだろうし、「じゃあ誰がアンタの飯作ったり、洗濯したり、掃除したりと、仕事以外のところでの安定を図ってくれているんだよ」と言う理屈もわかってる。それで相互が成り立っているというのもわかってるんだけど、散々聞かされたので、そう言われるのが本当に嫌だ。今時こういうこと言う人は少ないかもしれないけど、やっぱり心で思ってるんじゃないの?とか思っちゃうしなあ。疑心暗鬼。


そして、今の時代では、すり合わせ、がかなり必要らしい。
すり合わせというか、歩み寄りというか、そういうの。
そういうのをするには、二人で話し合いをしなければならない。
日本人はこれが苦手らしいが、私は相当苦手だ。
言わずにわかってもらおうなんて本当に甘えているし、怠慢のほか何ものでもないよな、やっぱり。


結婚というシステム(と言ってももう過言ではないだろう)は私には向いていないのかもなあ。
色んな意味で。



読みながら、思ったことをメモしていってのものだからかなりまとまりがないな。