漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 0135

2020-03-13 19:14:16 | 古今和歌集

わがやどの いけのふぢなみ さきにけり やまほととぎす いつかきなかむ

わがやどの 池の藤波 咲きにけり 山ほととぎす いつか来鳴かむ

 

よみ人知らず
ある人のいはく、柿本人麿がなり

 

 わが家の庭の池の端にある藤が咲いた。山ほととぎすはいつになったら来て鳴くのだろうか。

 人麿(人麻呂)の歌との説もあるということですが、もしそうならかなり古い時代の歌ということになりますね。題材とされたのはほととぎす。古来、夏を代表するものとされ、ここから始まる巻第三「夏歌」は、ほとんどがほととぎすを詠んだ歌です。
 「夏歌」は 0168 まで34首が採録されていますが、「春歌」が上下に分かれて計134首だったのと比較するとかなり少ないですね。このあと、「秋歌」は春と同じく上下に分かれて計145首、「冬歌」は夏より少なくて29首という構成になっています。やはり春・秋には、詩人(歌人)の情趣を一層かきたてるものがあるのでしょうね。^^

 

 

 



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