漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 1091

2022-10-25 04:53:37 | 古今和歌集

みさぶらひ みかさとまうせ みやぎのの このしたつゆは あめにまされり

みさぶらひ 御笠と申せ 宮城野の 木の下露は 雨にまされり

 

よみ人知らず

 

 お供の方よ、ご主人に「お笠をどうぞ」とお勧めなさい。宮城野の木の下露は、雨よりも濡れますから。

 「みさぶらひ」は「み(尊敬の意の接頭語)」+「さぶらひ(従者)」。「木の下露」は、気の枝葉から滴り落ちる露の意で、宮城野は萩と露が著名な歌枕です。第Ⅰ句~三句冒頭の「み」の反復が心地よいリズムを生んでいますね。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。