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漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

試験

2018-01-20 14:02:57 | 雑記
 きょうは大学院の後期試験でした。今期は履修を一科目だけにしていましたので負担も大きくなく、その分落ち着いて履修できた感覚がありました。科目は、以前このブログでもご報告した「国文学研究法」。国文学への興味というより、「学問研究とは何か」「論文執筆の要諦」といったことを学べる、との要綱に惹かれての履修でしたが、ご担当の先生(島内裕子教授)の、ご自身の研究テーマに対するあくなき探求心といったものが随所に感じられる授業で、非常に楽しめましたし、もちろん勉強にもなりました。

 試験が終わりましたので、大学院は4月までの長い春休みになります。来期の授業を楽しみにしつつ、これまで受講した授業の復習などに勤しみたいと思います。

漢字6万文字の国際規格化が完了

2018-01-14 20:18:15 | 雑記
 2年ほど前、世界中にありとあらゆる文字をコード化した「Unicode」をこのブログでご紹介しました。今現在実際に使われている各言語のアルファベットはもちろん、古代エジプトのヒエログリフや楔形文字までコード化されているのを知って驚いたものです。

 これに関して昨年末、漢字のコードが大幅に拡充され、約6万字(正確には 58,861 文字)のコード化が完了したとのニュースがありました。これまで統一的なコード化がなされていたのは、JIS 第1~第4水準の約1万字でしたから本当に格段の充実ですし、かの「大漢和辞典」収録の漢字が約5万字であることを考えると、まさに「網羅された」と言って良いのでしょう。国際規格として確定されたこのコードが順次コンピュータに搭載されていくでしょうから、「パソコンで出な~い」とか「出てくるけど機種依存文字だ~」などということがなくなって、すべての漢字がコンピュータ画面上に正しく表示されるようになりますね。素晴らしいことです。



 ご興味の向きはこちらで。


独立行政法人情報処理推進機構 プレス発表
https://www.ipa.go.jp/about/press/20171225.html


漢検協会「漢字カフェ」 掲載記事
http://www.kanjicafe.jp/detail/7798.html


規格そのものを見たい方
 ISO(国際標準化機構)の該当HP(http://standards.iso.org/ittf/PubliclyAvailableStandards/) からダウンロードできます。ファイル名は「ISO/IEC 10646:2017」です。


【老舗】

2018-01-13 06:25:16 | 雑記
 おはようございます。年末年始の喧噪も過ぎ去り、公私ともに日常が戻ってきつつあります。そんな中、今日・明日は大学入試のセンター試験ですね。大雪が心配される地域もあるようですが、当事者の皆さんが恙なく受験できることをお祈りします。

 さて今日は 【老舗】 について。普通「しにせ」と読みますが、「ろうほ」という音読みもあるようです。先日何気なくTVを見ていたら、「創業50年の老舗」というナレーションが耳に入りました。個人的な感覚で「50年でもう『老舗』??」と少し違和感があり、ネットで調べてみたところ、確定的な定義などはもちろんないようですが、

 帝国データバンク  100年
 東京商工リサーチ   30年
 東都のれん会    100年
 エノキアン協会   200年

などなど、いろいろな基準があるようです。ちなみに「エノキアン協会」というのは、創業200年以上の企業だけが加盟を許される老舗企業の国際団体で、本部はパリ。Wikipedia によれば、加入資格は正確には、

  1 創業以来200年以上の社史を持っていること
  2 創業者の子孫が現在でも経営者、もしくは役員であること
  3 家族が会社のオーナーもしくは筆頭株主であること
  4 現在でも健全経営を維持していること

とのことで、なるほどこれなら誰が見ても堂々たる【老舗】ですね。


 ついでですが、わが国で最古の歴史を持つ企業と言えば、寺社建築で有名な株式会社金剛組。経営危機などを経て、現在の金剛組は法人格としては2005年設立のようですが、創業はなんと西暦578年。四天王寺建立のために聖徳太子が百済から招いた宮大工が起源と言いますから驚きですね。現在も100名を超える宮大工を擁して、文化財建造物の復元、修理などにも携わっているとのこと。すごい会社があるものです。


 今の時刻は6時23分。東の空がようやくほんのり明るくなってきました。
 大学院の後期試験が来週の土曜日に迫っていますので、今日・明日はそれに向けた勉強に勤しみます。


あけましておめでとうございます

2018-01-08 19:54:47 | 雑記
 関東では、もう松の内も明けてしまいましたが、改めまして新年あけましておめでとうございます。

 1カ月ぶりの更新になりましたが、この間も変わらずたくさんの皆さんにご来訪をいただいておりまして、心より感謝とお詫びを申し上げます。更新は滞っておりますが、私自身は1/4から仕事も始まり、変わらず元気に過ごしております。

 さてそんな中、去る1/5は、29-3 の申し込み締め切り日でした。結論から申し上げますと、25-1 以降ずっと続けてきた受検(実際には受検できなかった回も一度だけありましたが)ですが、今回は見送りとしました。2年ほど前から、リピート受検を続けることへの迷いが少しずつ自分の中に溜まってきていたのですが、特にここ1年ほどは、「惰性」とか「義務感」とかいった表現がフィットしかねない心持ちになってきていました。もともといろいろなことに手を出しすぎていることもあって、仕事への取組みも含め、すべてが中途半端になっているとの思いが拭えなくなりました。ですので、このあたりで一度リセットを図りたいと思っています。

 30-1 以降のことについてはまだ何も決めていませんが、今現在の思いとしては、しばらくは大学院での学習にある程度集中して取り組みたいかなと考えています。もちろん、言葉や日本語、その一部としての漢字に対して興味を失ったということとは全く違いますので、このブログは細々とでも続けさせていただき、折々の想いやトピックスなど、これまで通り気ままに認めて行きたいと思っております。「漢検」に直接関係する記事は少なくなると思いますが、勝手ながら引き続きご来訪いただければ嬉しく思います。


 末筆になりましたが、今年一年が皆様にとって有意義で実りある年となりますよう、お祈りいたします。

ケマル・ゲキチ

2017-12-02 17:52:58 | 雑記


 たまの投稿が漢検ネタでなくて恐縮ですが、今日は地元の小ホールで催された、ケマル・ゲキチのリサイタルに出掛けてきました。ポゴレリッチ以来の天才と称される人ですが、生の演奏には初めて接しました。超絶的な技巧の中で、一音一音が粒立つ際立った個性はやはりポゴレリッチを彷彿とさせる、と感じたのは、あるいは先入観のせいでしょうか。いずれにしても、満たされた一時を過ごせました。


 色々なことが少しずつ落ち着き、ものを考える余裕も戻りつつあるので、この先漢検への取り組みをどうするか、思案中です。あれもこれも、の結果としていろいろと中途半端になっていますので、一つ(あるいは少数)のことに集中するべきサイクルなのかな、とは思っています。